Universal Replicatorとは

Universal Replicatorは、大規模な地震などの災害によってデータセンタが被災することで、業務が長期間にわたって停止するような事態を避けるためのソリューションを提供します。Universal Replicatorを使ったシステムでは、本来のデータセンタ(正サイトのストレージシステム)とは別のデータセンタ(副サイトのストレージシステム)を遠隔地に設置して、正サイトのプライマリボリュームへのデータ書き込みとは非同期に、副サイトにあるセカンダリボリュームにデータをコピーします。Universal Replicatorシステムでは、正サイトでのプライマリボリュームの更新と同時に、ジャーナルデータが作成されます。ジャーナルデータは、正サイトのボリュームに書き込まれたデータのコピーです。

olh-note.gif Universal Replicatorには、1個のプライマリボリュームのデータを複数のセカンダリボリュームにコピーしたり、複数のプライマリボリュームのデータを1個のセカンダリボリュームにコピーしたりするような機能はありません。

olh-note.gif 正サイトのストレージシステムがプライマリボリュームの読み取りに失敗したときは、RAID-1、RAID-5、またはRAID-6の冗長機能によって障害から回復します。正サイトのストレージシステムがデータ回復のためにUniversal Replicatorのセカンダリボリュームを読み取ることはありません。

Universal Replicatorは、正サイトから副サイトへ、ジャーナル取得、ジャーナルコピー、ジャーナルリストアの三段階でジャーナルデータをコピーします。

ホストが更新データをプライマリボリュームに書き込むとき、正サイトのストレージシステムは更新データをコピーします。コピーされた更新データのことを、ジャーナルデータといいます。正サイトにあるストレージシステムがジャーナルデータを格納するボリュームを、マスタジャーナルボリュームといいます。プライマリボリュームへの書き込みがエラーになった場合、正サイトのストレージシステムは、エラーになった書き込みのジャーナルデータを作成しません。

最初にすべてのデータをコピーすることを形成コピーといいます。形成コピーの後、更新された分だけコピーすることを更新コピーといいます。副サイトにあるストレージシステムで、ジャーナルデータを格納するボリュームを、リストアジャーナルボリュームといいます。

リードジャーナルコマンドは、前のコマンドが完了するとすぐに、次のコマンドが実行されます。

olh-tip.gif Universal Replicatorは、プル型のレプリケーションソフトウェアです。Universal Replicatorは、副サイトにあるストレージシステムからデータの更新を要求されると(リードジャーナルコマンドが発行されると)、副サイトへのジャーナルデータのコピーを開始します。このとき、正サイトのストレージシステムは、副サイトのストレージシステムによるトランザクション処理のリソースとして動作します。

olh-tip.gif 正サイトのストレージシステムは、副サイトのストレージシステムからリストアが済んだジャーナルのシーケンス番号を受信するまで、マスタジャーナルボリュームのジャーナルデータを破棄しません。これは、正サイトと副サイトがチャネルエクステンダ製品で接続されている場合でも同じです。