ポートに関する注意事項(iSCSIを使用するとき)
iSCSIポートのパラメータの設定を変更するときは、一時的にiSCSIの接続が切断され、その後再接続されます。システムへ影響がないように、I/O負荷の低い時間帯にパラメータの設定を変更してください。
ホストと接続しているiSCSIポートの設定を変更すると、ホストでログが出力されることがありますが、問題ありません。システムログを監視しているシステムでは、アラートが出力されるおそれがあります。アラートが出力された場合は、iSCSIポートの設定を変更したあと、ホストが再接続されているかどうかを確認してください。
ストレージシステム間の接続にiSCSIを使用している場合、同一のポートを使用してホストと接続しているときでも、[ポート編集]画面で[遅延ACK]を[無効]にしてください。
ポートの[遅延ACK]が[有効]の場合、ホストから外部ボリュームの認識に時間が掛かることがあります。ボリュームが2,048個のときは、8分掛かります。なお、[遅延ACK]のデフォルトは[有効]です。
ポートの[選択型ACK]は[有効](デフォルト)のままにしてください。
長距離での接続など、ストレージシステム間の回線で遅延が発生する環境では、ローカルストレージシステムと外部ストレージシステムの両方で、iSCSIポートのウィンドウサイズを1,024KBまで変更できます。なお、iSCSIポートのウィンドウサイズのデフォルトは64KBです。
Universal Volume Managerでは、外部ストレージシステムのiSCSIターゲットごとに、外部パスの接続が確立されます。1個のポート当たりのiSCSIの外部パス数は最大512です。ただし、1個のポート当たりの外部パス数は、127以下にすることを推奨します。
iSCSIポートはフラグメント処理(パケットの分割処理)をサポートしていません。スイッチの最大送信単位(MTU)の値が、iSCSIポートのMTUの値より小さい場合、パケットが消失し、正常に通信できないおそれがあります。スイッチのMTUの値はiSCSIポートのMTU値以上の値を設定してください。MTUの設定および値に関しては、スイッチのマニュアルを参照してください。
なお、iSCSIポートのMTUの値は1500以下に設定できません。MTUの値が1500未満のWAN環境では、フラグメント処理によって分割されたデータを送受信できません。この場合、WAN環境に合わせてWANルータの最大セグメントサイズ(MSS)を小さくしてから、iSCSIポートに接続してください。または、MTUの値が1500以上のWAN環境で使用してください。
Universal Volume Managerで、仮想ポートモードを有効にしたiSCSIポートを使用するには、RAID Managerによるコマンド操作が必要です。詳細はRAID Managerコマンドとアクションの対応表を参照してください。
また、仮想ポートモードの有効化も、RAID Managerで設定する必要があります。
ローカルストレージシステムのiSCSIポート内に設定した複数の仮想ポートから同一の外部ストレージのiSCSIポートに対して、外部パスを設定しないでください。
物理的なiSCSIポートで障害が発生した場合、対象となるiSCSIポート内に設定されたすべての仮想ポートも障害の影響を受けるため、交替パスとして機能しません。
したがって、外部ストレージ接続するパスおよび交替パスは、物理的に異なるiSCSIポート間で使用することを推奨します。
1つのポートを、ホストとの接続(Target属性)とストレージシステムとの接続(Initiator属性)の両方に使用できます。ただし、ホストとストレージシステムのどちらかで障害が発生したときに、システムへの影響の範囲を軽減するには、ホストと接続するポートとストレージシステムと接続するポートを、別々のCHBに接続することを推奨します。