容量拡張設定が有効なパリティグループ、LDEV、およびプールを作成する
プール使用量の削減効果があると確認できた場合、容量拡張設定が有効なパリティグループ、LDEV、およびプールを作成します。次のワークフローに従って操作してください。なお、プール使用量の削減効果がない場合、この節の操作は実行しないでください。
容量拡張設定が有効なFMCパリティグループにLDEVを作成した場合、作成したすべてのLDEVをプールに追加してください。プールに追加されないLDEVがある場合、ドライブ障害時のデータ復旧に失敗するおそれがあります。必ずすべてのLDEVをプールに登録してください。プールに追加されないLDEVがある場合、ドライブの障害時にリプレースしたFMCにデータを復旧するときに、これらのLDEVも復旧対象になります。この場合、復旧対象のデータサイズが復旧前よりも増えてしまうため、次の懸念があります。
プールの削減率を大幅に悪化させるおそれがあります。
データをコピーするFMC容量を枯渇させて、データ復旧が失敗するおそれがあります。
FMC容量の枯渇に伴い、キャッシュのライトペンディング率が高止まりして、ストレージシステムへのアクセスロストを引き起こすおそれがあります。
また、次のLDEVをフォーマットしないまま運用を続けた場合、FMC容量は消費されたままとなり、FMC容量の枯渇、キャッシュのライトペンディング率の高止まり、さらにはストレージシステムへのアクセスロストを引き起こすおそれがあります。
これらのプールに未登録のLDEVは、必ず事前にフォーマット(クイックフォーマットは実行できません)してから、削除してください。
容量拡張設定を有効にする前に、通常ボリュームとして使用していたLDEV
プール容量の縮小によって、プールから削除したLDEV

図中の番号の手順について、次に説明します。
操作手順
既存のFMCパリティグループがあるかどうかを判定します。
既存のFMCパリティグループがある場合、手順2に進んでください。FMCパリティグループがない場合、手順3に進んでください。
既存のパリティグループの容量拡張設定を有効にします。
[パリティグループ編集]画面で、容量拡張設定を有効にします。
購入した新規のFMCの容量を使用して、容量拡張設定が有効なパリティグループを作成します。
パリティグループを作成する場合、[パリティグルーブ作成]画面を操作します。
プールボリュームとして使用するLDEVを作成します。
[LDEV作成]画面を操作して、LDEVを作成します。1個のLDEVの容量は、プールボリュームの最大容量の2.99TBを推奨します。1個のパリティグループに定義するLDEVの総容量の推奨値は、次の式を使用して算出します。
LDEVの総容量 = パリティグループのFMC容量 ÷ (100[%] - (削減率 [%] - 10 [%]) ) ÷ 110[%]
上記の式に含まれるマージンの値を次に示します。
-10[%]:削減率の悪化による増加見込み容量のマージンです。
×110[%]:ストレージシステムの管理情報による増加見込み容量のマージンです。
例えば、3.2TBのFMCを3D+1Pの構成で使用し、見積もった削減率が40%である場合、次の手順で必要なLDEVの個数を算出します。
作成するLDEVの総容量を算出します。
9.6TB ÷ (100% - (40% - 10%)) ÷ 110% = 12.5TB
LDEVの個数を算出します。
LDEVの容量が2.99TBの場合、LDEVは5個必要です。
↑12.5TB ÷ 2.99TB↑ = 5個
↑で囲まれた部分は、小数点以下を切り上げることを示します。
複数個のパリティグループを使用する場合、それぞれのパリティグループの拡張率は同じ値にすることを推奨します。なお、パリティグループの拡張率は、次の式で算出できます。
パリティグループの拡張率 = パリティグループから作成したLDEVの総容量 ÷ パリティグループのFMC容量
14TBのFMCを使用し、かつデータの削減率が75%を超えている場合、LDEVの総容量の算出式の「削減率 [%] 」には75%を設定してください。
14TBのFMCのパリティグループに作成できるLDEVの総容量は、7TBのFMCのパリティグループに作成できるLDEVの総容量と同じです。これは、容量拡張設定が有効な14TBのFMCのパリティグループから作成できるLDEVの総容量が、パリティグループのテーブルの容量を超えるためです。
プールを作成します。またはプールを拡張します。
作成したすべてのLDEVをプールに追加します。
1つのパリティグループから作成されたすべてのLDEVを、1つのプールに追加してください。