FMCの容量を見積もる(新規購入の場合)

FMCの容量を新規購入してプールの作成またはプール容量を拡張する場合、次のワークフローに従って、購入する容量を見積もります。

なお、FMCに移行するデータがすでにある場合、Hitachiデータ削減見積ツール(hidr_estimator)で容量の削減率や圧縮比などが確認できます。以降、このツールをhidr_estimatorツールと呼びます。hidr_estimatorツールは、実際のデータ削減アルゴリズムを使用して、指定されたドライブやファイルのデータをサンプリングして削減率や圧縮比などを計算します。ストレージシステムおよびFMCを導入する前に、実際にお客様の環境にあるデータを読み込んで削減率や圧縮比などを計算すれば、容量拡張設定による効果の有無を高い精度で確認できます。

hidr_estimatorツールは、サーバホストにインストールして使用します。hidr_estimatorツールについては、日立サポートサービスにお問い合わせください。

図中の番号の手順について、次に説明します。

olh-note.gif 容量拡張設定が有効なパリティグループに使用するFMCの容量を見積もる場合、データを格納する容量の見積もり以外にマージン容量を見積もります。マージン容量として、必要なFMC容量の20%程度を追加してください。なお、マージン容量とは、次に示す要因によるFMC使用量の増加見込み容量の合計です。

操作手順

  1. 必要なプールの容量を見積もります。

従来のプール作成時の容量見積もりと同様に、ユーザにとって必要なプールの容量を見積もります。プールを拡張する場合についても、追加する容量を見積もります。

  1. データの削減率を見積もります。次に示す2通りの方法があります。

hidr_estimatorツールを使用する場合、サーバホストにこのツールをインストールする必要があります。

  1. 購入する必要があるFMCの容量を見積もります。

FMCに移行するデータがすでにある場合、次の式で算出します。算出した容量のFMCを購入してください。そして、容量拡張設定が有効なパリティグループ、LDEV、およびプールを作成してください。

購入する必要があるFMCの容量 = 必要なプールの容量 × ( 100 [%] - (削減率 [%] - 10 [%])) × 110 [%]

上記の式に含まれるマージンの値を次に示します。

olh-note.gif Dynamic Tieringまたはactive flashにて、FMCで階層1を構成する場合、上記の式の「必要なプール容量」には、見積もり値を1.2倍した値を設定してください。この値は、次の式で算出します。

必要なプール容量手順1で見積もった必要なプール容量 × 120%

プール容量を1.2倍にして見積もる理由を次に示します。

Dynamic Tieringまたはactive flashは、階層再配置によるFMC(階層1)の「書き込みが保証された容量」の枯渇を防ぐため、20%のバッファ領域を確保するようにページを割り当てます。一方、容量拡張設定を無効にした場合、Dynamic Tieringまたはactive flashは、20%のバッファ領域を確保せずにページを割り当てます。

このため、FMC(階層1)の容量が同じ場合、容量拡張設定が有効の場合に格納されるデータ量は、容量拡張設定が無効の場合に格納されるデータ量よりも少なくなります。

これを防ぐため、手順1で見積もったプール容量を1.2倍した容量を使用することで、容量拡張設定が無効の場合と同程度のデータ量がFMC(階層1)に配置されます。詳細については、「Dynamic Tieringが管理するバッファ領域」を参照してください。

olh-note.gif 14TBのFMCを使用し、かつ手順2で見積もったデータの削減率が75%を超えている場合、上記の式の「削減率 [%] 」には75%を設定してください。

FMCに移行するデータがない場合、またはhidr_estimatorツールが実行できない環境の場合、必要なプール容量と同じ容量のFMCが必要です。必要なプール容量と同じ容量のFMCを購入してください。そして、容量拡張設定が無効なパリティグループ、LDEV、およびプールを作成してください。