Dynamic Provisioningの仮想ボリュームをソースボリュームやターゲットボリュームにする場合の注意事項
Dynamic Provisioningの仮想ボリュームをソースボリュームやターゲットボリュームにする場合の注意事項について説明します。
なお、このマニュアルでDynamic Provisioningと記載してある場合は、Dynamic Provisioning、Dynamic Tieringおよびactive flashを指します。
移動先のDynamic Provisioningの仮想ボリュームに対応するプールの状態によって、警告メッセージが表示されたり、移動プランが作成できなかったりすることがあります。ソースボリュームとターゲットボリュームの組み合わせを、次の表に示します。
|
ソースボリューム |
内部ボリュームがターゲットボリューム |
DP-VOL※1がターゲットボリューム |
|||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
正常 |
閉塞 |
満杯のため閉塞 |
|||||
|
正常 |
移動後のデータのサイズがプールのしきい値を超える場合 |
移動後にボリュームが満杯になる場合 |
|||||
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内部ボリュームがソースボリューム |
○ |
○※2 |
○※2 警告メッセージ表示 |
× |
× |
× |
|
|
DP-VOL※1がソースボリューム |
正常 |
○※2 |
|||||
|
閉塞 |
× |
× |
× |
||||
|
満杯のため閉塞 |
○※2 |
○※2 |
○※2 警告メッセージ表示 |
||||
(凡例)
○:移動プラン作成可
×:移動プラン作成不可
注※1
DP-VOLは、Dynamic Provisioningで使用する仮想ボリュームを示します。
注※2
移動後のボリュームを再度移動する場合は、次の計算式から算出した時間の間隔を置いて実行してください。
(プール容量 (TB)×3 (秒))+40 (分)
なお、Volume Migrationの操作後にストレージシステムの構成情報を変更する操作を実行した場合、それらの変更操作の完了後に上記で算出した時間の間隔を置いてから、再度ボリュームの移動を実行してください。ただし、ストレージシステムに対する負荷によって、算出した時間以降に移動を開始できないことがあります。
Dynamic Provisioningの容量拡張とVolume Migrationによる移動操作との関係を次の表に示します
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移動元ボリューム |
移動先ボリューム |
Volume Migrationの操作 |
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|---|---|---|---|---|---|
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ボリューム |
容量の拡張 |
ボリューム |
容量の拡張 |
ボリューム移動を実行 |
ボリューム移動を中止 |
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DP-VOL※1 |
容量の拡張中 |
DP-VOL※1 |
容量の拡張中 |
×※2 |
×※3 |
|
容量の拡張が終了、または容量を拡張していない |
×※2 |
×※3 |
|||
|
通常ボリューム |
なし |
×※2 |
×※3 |
||
|
容量の拡張が終了、または容量を拡張していない |
DP-VOL※1 |
容量の拡張中 |
×※2 |
×※3 |
|
|
容量の拡張が終了、または容量を拡張していない |
○ |
○ |
|||
|
通常ボリューム |
なし |
○ |
○ |
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通常ボリューム |
なし |
DP-VOL※1 |
容量の拡張中 |
×※2 |
×※3 |
|
容量の拡張が終了、または容量を拡張していない |
○ |
○ |
|||
|
通常ボリューム |
なし |
○ |
○ |
||
(凡例)
○:操作できる
×:操作できない
注※1
DP-VOLは、Dynamic Provisioningで使用する仮想ボリュームを示します。
注※2
容量の拡張処理が終了したことを確認してから、拡張後のボリュームと同じ容量のボリュームを指定して、再度ボリュームを移動してください。
注※3
容量を拡張しているDP-VOLは移動できません。また、移動プランを設定しているDP-VOLの容量は拡張できません。これらのことから、容量を拡張しているDP-VOLに移動プランを設定することはありません。
ボリュームの容量が4,194,304MB(8,589,934,592block)より大きいDynamic Provisioningの仮想ボリュームを使用してVolume Migrationペアを作成する場合、差分データはVolume Migrationペアのソースボリュームおよびターゲットボリュームが関連づけられているプールで管理されます。この場合、ボリュームの容量4,123,168,604,160バイトごとに、差分管理データ用のプール容量(最大4ページ)が必要です。差分管理データ用のプール容量はプログラムプロダクトの構成によって異なります。
ボリュームの容量が4,194,304MBより大きいDynamic Provisioningの仮想ボリュームを使用したペア作成をサポートしていないマイクロコードバージョンへダウングレードするときは、プールで管理されている差分データ(ページ)を解放する必要があります。ページは次の手順で解放できます。
ページを解放する仮想ボリュームを使用しているすべてのペアを削除します。
システムオプションモード755をOFFにします。
システムオプションモード755をOFFにすると、ゼロデータページを破棄できます。
閉塞しているプールを回復します。
仮想ボリュームのページを解放します。
Storage Navigatorでは[ゼロデータページ破棄]画面を、RAID Managerではraidcom modify ldevコマンドを使ってページを解放します。ページの解放には時間が掛かることがあります。
ゼロデータページ破棄(WriteSame/Unmapコマンドまたはリバランスによるゼロデータページ破棄を含む)の処理中にVolume Migrationのペア作成を実施すると、ゼロデータページ破棄が中断されます。
システムオプションモード905がONの状態で発行されたUnmapコマンドの処理中にVolume Migrationのペア作成を実施すると、ペア作成が失敗する場合があります。ペア作成が失敗した場合は、しばらく待ってから再度操作してください。再度操作してもペア作成を実施できない場合は、システムオプションモード905をOFFにしてから操作してください。