Server Priority Managerを利用する際の注意事項

Server Priority Managerの起動について

Server Priority Managerを起動するときは、[性能モニタ]画面の[性能表示期間]が[リアルタイム]でないことを確認してください。リアルタイムモードでは、Server Priority Managerは起動できません。

[優先ポート制御]画面の設定について

[優先ポート制御]画面の設定は、[ポート]タブまたは[WWN]タブの設定のうち最後に設定したタブの設定が有効です。無効になったタブの設定は、リソース権限の有無に関わらずすべてのポートの設定が無効になります。制御状態については、[優先ポート制御]画面の右上に表示されている[現在の制御状態]で確認できます。

RAID ManagerからのServer Priority Managerの設定について

RAID ManagerおよびStorage NavigatorからServer Priority Managerを同時に運用することはできません。例えば、RAID ManagerからServer Priority Managerを使用している場合は、Storage NavigatorからServer Priority Managerを使用できません。また、Storage NavigatorからServer Priority Managerを使用している場合は、RAID ManagerからServer Priority Managerを使用できません。

RAID ManagerでServer Priority Managerを使用している場合は、Performance MonitorのWWNのモニタリングを使用できません。

RAID ManagerからServer Priority Managerの設定をした場合、Storage NavigatorからServer Priority ManagerおよびPerformance Monitorのモニタ対象WWNの設定を変更できません。また、一部の設定内容が表示されないことがあります。

Server Priority Managerを使用する機能を変更する場合は、現在使用している機能から Server Priority Managerの設定内容をいったんすべて削除する必要があります。Storage Navigatorからの設定内容をすべて削除するには、[優先ポート制御]画面の[ポート]タブおよび[WWN]タブから、[初期化設定]を選択し設定を初期化してください。

1つのホストバスアダプタを複数のポートに接続している場合について

1つのホストバスアダプタが複数のポートに接続している場合は、非優先WWNの上限値を1つのポートに対して設定すると、他のポートに対しての上限値も自動的に同じ設定になります。非優先WWNに、ポートごとに異なる上限値は設定できません。

ホストバスアダプタとポートの接続設定方法について

ホストバスアダプタのWWNとポートを接続する設定方法は、次の2つがあります。

なお、Performance Monitorで表示されるモニタリング対象のWWN名は、Server Priority ManagerではSPM名として表示されます。

保守作業時の注意事項

次に示すストレージシステムの保守作業を実施した場合、2分間程度、上限値の制御が無効になることがあります。

olh-note.gif ネットワークの不調、HBAやファイバケーブルの損傷といった、ホストがログイン、ログアウトする要因がある場合にも、上限値の制御が無効になることがあります。上限値の制御を有効にするには、ホストがログイン、ログアウトする要因を取り除いてください。

Universal Volume Managerを利用する場合の注意事項

Universal Volume Managerを利用している場合、Server Priority Managerは、ストレージシステム間のI/Oをモニタリングしています。

ローカルストレージシステムのポートから発行されるI/Oは、上限値制御の対象外となり、I/Oは制限されません。

Universal Volume Managerを利用している場合、Server Priority Managerで外部ストレージシステムのポートを優先ポートにすると、該当するポートが受け取ったI/Oはすべてしきい値制御の対象となり、しきい値の性能値として加算されます。このポートではI/Oは制限されません。

Universal Volume Managerを利用している場合、Server Priority Managerで外部ストレージシステムのポートを非優先ポートにすると、ローカルストレージシステムのポートから受け取ったI/Oは上限値制御の対象となり、I/Oは制限されます。ホストから受け取ったI/Oも、上限値制御の対象となり、I/Oが制限されます。

リモートコピー機能またはglobal-active deviceを利用する場合の注意事項

リモートコピー機能(TrueCopyまたはUniversal Replicator)またはglobal-active deviceを使用している場合、Server Priority Managerは、ストレージシステム間の I/Oをモニタリングしています。

Storage NavigatorとRAID Managerで操作できる内容の差異について

SPM情報の操作に関してStorage NavigatorとRAID Managerでは操作できる内容に差異があります。

Storage NavigatorとRAID Managerで操作できる内容の差異を次の表に示します。

操作対象

操作内容

Storage Navigator

RAID Manager

操作可否

操作可否

コマンド例※2

ポート

SPM情報の設定

×

SPM情報の削除

×

SPM情報の取得

×

WWN

SPM情報の設定

※1

※1

raidcom modify spm_wwn

SPM情報の削除

※1

※1

raidcom delete spm_wwn

SPM情報の取得

※1

※1

raidcom get spm_wwn

LDEV

SPM情報の設定

×

raidcom modify spm_ldev

SPM情報の削除

×

raidcom delete spm_ldev

SPM情報の取得

×

raidcom get spm_ldev

(凡例)

○:操作できる

×:操作できない

注※1

ファイバチャネルだけ操作できます。

注※2

詳細は『RAID Manager ユーザガイド』および『RAID Managerコマンドリファレンス』を参照してください。

Storage NavigatorとRAID Managerの登録可能数の差異について

Server Priority Managerの登録可能数の差異を次に示します。

対象

項目

登録可能数

Storage Navigator

RAID Manager

ポート

1台のストレージシステムにつき、登録できるポートの数

80個※1

WWN

1台のストレージシステムにつき、登録できるWWNの数

2,048個

2,048個

1台のストレージシステムにつき、登録できるSPMグループの数

255個

255個

1個のポートにつき、登録できるWWNの数

32個

32個

1個のSPMグループにつき、登録できるWWNの数

32個

2,048個

LDEV

1台のストレージシステムにつき、登録できるLDEVの数

16,384個※2

1台のストレージシステムにつき、登録できるWWNの数

2,048個※3

1台のストレージシステムにつき、登録できるiSCSI名の数

2,048個※3

1個のLDEVにつき、登録できるWWNの数

32個※4

1個のLDEVにつき、登録できるiSCSI名の数

32個※4

(凡例)

-:未サポートのため登録可能数なし

注※1

ストレージシステムの実装ポート数が登録可能数未満の場合、登録できるポートの最大数は、ストレージシステムの実装ポート数までです。

注※2

ストレージシステムの実装LDEV数が16,384未満の場合、登録できるLDEVの最大数は、ストレージシステムの実装LDEV数までです。

注※3

WWNの数とiSCSI名の数の合計で、1台のストレージシステムにつき、2,048までです。

注※4

WWNの数とiSCSI名の数の合計で、1個のLDEVにつき、32までです。

Server Priority Managerのシステムオプション

Server Priority Managerでは、次の表に示す保守員だけが変更できるシステムオプションモードがあります。

モード

説明

664

システムオプションモード664はWWN制御にのみ有効です。

Quedepthが8より大きい、交替パスソフト、ストライプ化機能のいずれかを使用したホスト構成では、非優先WWNに設定した上限値よりも低くトラフィックを抑えることがありますが、本システムオプションモードをONに設定することにより、この現象を改善できます。

ON:全IO数管理方式(リアルタイムに非優先WWNの性能をモニタリングして上限値制御を実行)でIO制限を実施します。

OFF:上限値事前割振り方式(直前にモニタリングした非優先WWNの性能を基に上限値制御を実行)でIO制限を実施します。

初めて非優先WWNのトラフィックに上限値を設定する場合には、本システムオプションモードをONに設定することを推奨します。

注意:

システムオプションモード664の設定に関わらず、現象が改善しない場合があります。

例えば、Red Hat Enterprise LinuxのVeritas Volume Manager、Dynamic Multipathing機能で、IOポリシーをadaptiveに設定している場合が該当しますが、IOポリシーをround-robinにするなどホスト構成を変更することで現象を改善できます。