プールの最大予約量とは

プールを作成するとき、プール容量に対して、仮想ボリューム容量の最大予約量を設定できます。最大予約量にはプールの容量を超える値を設定できます。最大予約量には、ユーザデータが格納されるページ、および制御情報が格納されるページが含まれます。このため、仮想ボリュームの容量の合計値は、最大予約量よりも小さくなります。制御情報を含む仮想ボリューム1個が、プール内で使用するページ数の計算式を次に示します。プールに必要な合計ページ数を算出する場合、次の計算式によって算出されたページ数と仮想ボリューム数を掛けてください。なお、計算式のなかで↑で値が囲まれている場合、その値の小数点以下を切り上げてください。

制御情報を含む仮想ボリューム1個がプール内で使用するページ数 = ↑( (仮想ボリューム1個の容量(MB) + (↑ (仮想ボリューム1個の容量(MB) ÷ 3,145,548(MB))↑ × 4(ページ) × 42(MB))) ÷ 42(MB))↑

Thin Imageペアおよびスナップショットデータを含むDynamic Provisioningのプールの場合、最大予約量として必要なプール容量は、Dynamic Provisioningの仮想ボリュームの容量と、Thin Imageペアの容量の総和です。Thin Imageペアの容量の計算については、『Thin Imageユーザガイド』を参照してください。

最大予約量をプールの容量の100%を超える値に設定した場合や、最大予約量を設定しなかった場合、プールの容量以上の容量を持つ仮想ボリュームを作成できるため、プールの空き容量を監視する必要があります。

olh-note.gif 容量拡張設定が有効なパリティグループに属するプールボリュームで構成されるプールの場合、最大予約量は書き込みが保証された容量に対してではなく、プール容量に対して設定されます。したがって、最大予約量を100%に設定した場合でも、プールの空き容量を監視する必要があります。プールの空き容量監視を不要にする場合は、次の条件式に合うように最大予約量を設定してください。

プール容量 ÷ プールの書き込みが保証された容量 × 最大予約量=100%

例えば、プール容量が100TB、書き込みが保証された容量が80TBの場合、最大予約量はプール容量の80%となるように設定してください。

仮想ボリューム容量の最大予約量の設定を次の図に示します。

プール画面の[予約量(%)]の[現在]に表示されている値は、算出された予約量の小数点以下を切り捨てた値です。このため、プールに関連づけられている仮想ボリュームの実際の容量は、画面に表示されている予約量(%)よりも大きい場合があります。既存の仮想ボリュームと同じ容量の仮想ボリュームを新たに作成する場合、画面に表示されている現在の予約量(%)よりも1%以上大きい値が必要です。

例えば、3GBの仮想ボリュームが11.89GBの容量を持つプールに関連づけられている場合、次の予約量が算出されます。

((3,072MB + (↑(3,072MB ÷ 3,145,548MB)↑ × 4ページ × 42MB))÷12,175.36MB)×100 = 26.61....(%)

プール画面の[予約量(%)]の[現在]には、26(%)が表示されます。同じ容量の仮想ボリュームを作成する場合、残りの予約量が27(%)以上必要です。

olh-note.gif Dynamic ProvisioningのプールにThin Imageペアを作成してスナップショットデータを格納する場合、最大予約量の設定をThin Imageのプールと同様に無制限の設定にすることを推奨します。これは、多くの場合でスナップショットデータによるプールの使用量が、最大予約量の設定によって制限されるプール使用量よりも少ないためです。

なお、Thin Imageペアの分割によって、プールの使用量が増加します。Thin Imageペアの容量の計算については、『Thin Imageユーザガイド』を参照してください。