Dynamic Tieringの性能モニタリングと階層再配置とは

性能モニタリングとは、ボリュームに掛かっている負荷をページ単位で把握するために、一定の期間のページごとのI/O数をモニタリング情報として採取することです。ただし、ページマイグレーションによって発生するI/Oは、性能モニタリングの対象外となります。性能モニタリングの結果、Dynamic Tieringによる階層判定に従って、ページが適切な階層に移動します。

性能モニタリングから階層再配置には、「自動実行モード」と「手動実行モード」があります。Storage Navigatorから、Dynamic Tieringの階層再配置の実行モードとして、「自動実行モード」または「手動実行モード」を選択できます。

Dynamic Tieringによる性能モニタリングの実行

性能モニタリングの操作または動作について次に示します。

  • 性能モニタリングの対象は、性能モニタリング実行前に割り当て済みのページおよび性能モニタリング実行中に割り当てられた新規ページです。

    性能モニタリングの実行前に割り当て済みになっていないページおよび性能モニタリング実行中に割り当てられていない新規ページは、性能モニタリングの対象にならないため階層再配置の対象になりません。

  • 「自動実行モード」で実行周期を指定した場合、次の実行周期の開始の前後1分間は準備のため、性能モニタリングが停止します。

  • 階層再配置中もモニタリング情報を採取できます。

  • モニタリング情報の採取を停止すると、自動的に階層範囲が判定されます。

  • 性能モニタリングの対象ページがない場合、度数分布は表示されません。

  • 度数分布の作成中および階層判定中は、度数分布は表示されません。

Dynamic Tieringによる階層再配置の実行

階層再配置の操作または動作について次に示します。

  • 階層再配置処理には、再配置実施時の最新の有効なモニタリング情報が使用されます。

    階層再配置を実施するには、モニタリング情報の状態が有効である必要があります。

  • 階層判定に必要な時間は仮想ボリュームの数と総容量によって異なり、最大で20分程度掛かります。

  • 階層再配置は、最大8プールまで同時に実行できます。8プールを超えて実行を指示した場合は、8個のどれか1つの階層の再配置が完了したあとに、9個目の階層の再配置が開始されます。

  • 新規の割当ページの増加によってプール容量が不足したときは、ページが移動できないことがあります。移動できないページはスキップされます。

  • プールボリュームの削除中は、階層再配置ができません。プールボリュームの削除が完了してから階層再配置が開始されます。

  • パリティグループ間のページ使用率を揃えるため、一定回数の階層再配置を実施したあとに、平均化が実行されることがあります。平均化の実行中は、次の周期の階層再配置の開始が遅れる場合があります。