HMC を使用しない AIX または Linux によるサーバー・ファームウェア・フィックスの入手

HMC を使用せず、AIX® または Linux® によってサーバー・ファームウェアを更新またはアップグレードする方法を説明します。

オペレーティング・システムによるサーバー・ファームウェア・フィックスのインストールは、分断を生じるプロセスです。
注: IBM System i5™ または eServer™ i5 を使用している場合、HMC を使用して、また は i5/OS® 論理区画を使用してサーバー・ファームウェアを適用する必要があります。
HMC がない場合に、AIX または Linux を使用してサーバー・ファームウェア・フィックスを入手するには、タスク 1 から 6 を実行します。
注: デフォルトでは、サーバー・ファームウェアを一時サイドにインストールするには、その前に一時サイドの既存の内容を永続サイドに永続的にインストールする必要があります。(このプロセスは、サーバー・ファームウェア・フィックスのインストール時に自動的に実行されます。)
注: AIX または Linux オペレーティング・システムまたはサーバーを始動できない場合は、オペレーティング・システムまたはサーバーを始動できない場合 の AIX また は Linux による サーバー・ファームウェア・フィックスの適用を参照してください。

タスク 1. AIX または Linux の既存のファームウェア・レベルを表示する

  1. 以下のオプションから選択する。
    • ASMI (AIX または Linux) を使用する場合は、ASMI のウェルカム・ペインの右上隅にある著作権文の下に、既存のサーバー・ファームウェアのレベルが表示されます (例: SF220_006)。
    • AIX コマンド行を使用する場合は (このタスクを実行するにはサーバー上に AIX 診断がインストールされていることが必要)、ステップ 2 から続行する。
    • Linux コマンド行を使用する場合は、ステップ 4 から続行する。
  2. AIX コマンド行で次のコマンドを入力する。
    lsmcode
    サーバー・ファームウェアの既存レベルが表示されます。例えば、 次のような出力が表示されます。
    The current permanent system firmware image is SF220_005.
    The current temporary system firmware image is SF220_006.
    The system is currently booted from the temporary image.
    注:
    1. 永続レベルは、バックアップ・レベルとも呼ばれます。
    2. 一時レベルは、インストールされるレベルとも呼ばれます。
    3. システムは一時サイドからブートされたので、この時点では一時レベルが活動化レベルでもあります。
  3. タスク 2. ファームウェア・フィックスを表示あるいはダウンロードするから続行する 。
  4. Linux の場合に既存のサーバー・ファームウェア・レベルを表示するには、サーバーに次のサービス・ツールがインストールされている必要があります。
    • Platform Enablement Library – librtas-xxxxx.rpm
    • Service Aids – ppc64-utils-xxxxx.rpm
    • Hardware Inventory – lsvpd-xxxxx.rpm
    ただし、xxxxx は RPM ファイルの特定のバージョンです。
    注: サービス・ツールがご使用のサーバーにインストールされていない場合は、Linux 用のサービス・ツールおよび生産性向上ツールの入手を参照してください。
  5. Linux を実行するサーバーにサービス・ツールをインストールした後で、Linux のコマンド行で次のように入力する。
    lsmcode
    サーバー・ファームウェアの既存レベルが表示されます。例えば、 次のような出力が表示されます。
    Version of system firmware is: SF220_006 (t) SF220_005 (p) SF220_006 (t)
    次のテーブルで、出力に表示されるサーバー・ファームウェアのレベルについて習得します。
    表示されるサーバー・ファームウェア・レベル
    SF220_006 (t) SF220_005 (p) SF220_006 (t)

    インストール済みレベル。

    一時レベルとも呼ばれる。

    バックアップ・レベル。

    永続的レベルとも呼ばれる。

    アクティブにされたレベル。

    サーバーが現在実行されているレベル。

  6. タスク 2. ファームウェア・フィックスを表示あるいはダウンロードするから続行する 。

タスク 2. ファームウェア・フィックスを表示あるいはダウンロードする

以下の手順に従って、ファームウェア・フィックスを表示あるいはダウンロードします。フィックスはサーバーに直接ダウンロードでき、またインターネットに接続したコンピューターにフィックスをダウンロードし、サーバーに適用するフィックス CD を作成することもできます。必要な場合は、サービスおよびサポートに連絡して、フィックスを収めた CD を注文してください。

注: CD を作成する場合は、CD バーナーとソフトウェアが必要です。フィック ス CD を注文する場合は、サービスおよびサポートにお問い合わせください。
  1. インターネットに接続したコンピューターまたはサーバーから、フィックス・セントラル (Fix Central) Web サイト http://www.ibm.com/eserver/support/fixes/ にアクセスする。
  2. 「プロダクト・ファミリー (Product family)」リストで、該当するファミリーを選択する。
  3. 「プロダクト (Product)」のリストで、「ハードウェア・マイクロコードおよび ファームウェア (Hardware microcode and firmware)」を選択する。
  4. 続行 (Continue)」をクリックする。
  5. 次のステップを実行します。
    1. ドロップダウン・リストからご使用のマシン・タイプおよびモデルを選択する 。情報ウィンドウが表示されます。
    2. 続行 (Continue)」をクリックする。使用可能な ファームウェア・レベルが表示されます。
    3. 使用可能なファームウェアを記録する。
    4. フィックスをダウンロードする場合は、次のオプションから選択する。
      • ISO イメージをダウンロードする場合は、ステップ6 から続行する。
      • RPM ファイルをダウンロードする場合は、ステップ 7 から続行する。
  6. ISO イメージをダウンロードする場合は、次の手順で行う。
    1. Desc」をクリックする。HTML ファイルが表示されます。
    2. 「説明 (Description)」ファイル内で、「.ISO」ファイルをクリックする。例えば 、SF2aa_bbb_BP2cc_ddd.iso。
      注: ISO イメージが入手できない場合は、RPM ファイルを入手する必要が あります。ステップ 7 から続行します。
    3. 表示されるプロンプトのとおりに行う。
    4. 以下のオプションから選択する。
  7. RPM ファイルをダウンロードする場合は、次の手順で行う。
    1. 必要なサーバー・ファームウェア・バージョンの RPM チェック・ボックスを選択する。
    2. ページ下部までスクロールし、「続行 (Continue)」をクリックする。
    3. 続行 (Continue)」を再びクリックする。「ご使用条件 (License agreement)」が表示されます。
    4. 条件を守ることに同意します (I agree to abide by its terms)」をクリック し、「続行 (Continue)」をクリックする。
    5. 表示されるプロンプトのとおりに行う。
  8. 以下のオプションから選択する。

タスク 3. サーバー・ファームウェアを含む RPM ファイルを表示およびアンパックする

ISO イメージが収められた CD または RPM ファイルが収められた CD をダウンロードまたは作成した場合は、サーバー・ファームウェアを含む RPM ファイルを表示し、アンパックする必要があります。
  1. 以下のオプションから選択する。
  2. .iso イメージまたは RPM ファイルを含む CD をご使用のサーバーのメディア・ドライブに挿入する。
  3. CD をマウントするには、以下のオプションから選択する (root ユーザー権限が必要です)。
    • AIX システムで作業する場合は、AIX コマンド行で次のように入力する。
      mount /dev/cd0 /mnt
    • Linux システム上で作業している場合は、Linux コマンド行に次のいずれかのコマンドを入力する。
      mount -t iso9660 /dev/cdrom /mnt

      または

      mount -t iso9660 /dev/dvdrom /mnt
  4. 以下のオプションから選択する。
    • 正常にマウントされたら、ステップ 6 から続行する。
    • マウントが失敗した場合は、次のステップから続行する。
  5. mount: 0506-324 Cannot mount /dev/cd0 on /mnt」というメッセージを受け取った 場合は、以下のステップを実行して CD をマウントします。
    1. 次のコマンドを入力する。
      /usr/sbin/mount -v 'cdrfs' -f'' -p'' -r'' /dev/cd0 /mnt

      fp、および r の後ろの引用符は、2 つの単一引用符で、引用符の間にスペースは入れません。

      注: System Management Interface Tool (SMIT) を使用して CD をマウントする場合は、System Management Interface Tool を使用した AIX 用フィックス CD のマウントを参照してください。
    2. 次のステップを続行します。
  6. RPM ファイル名を表示するには、AIX または Linux コマンド行に次のコマンドを入力する。
    • RPM ファイルが CD に収められている場合は、次のように入力する。
      ls /mnt
    • RPM ファイルがサーバーに収められている場合は、次のように入力する。
      ls /tmp/fwupdate
    RPM ファイルの名前が表示されます。例えば、 次のような出力が表示されます。
    01SF2xx_yyy_zzz.rpm
  7. RPM ファイルをアンパックするには、AIX または Linux コマンド行に次のいずれかのコマンドを入力する。
    • CD からアンパックする場合は、次のように入力する。
      rpm -Uvh --ignoreos /mnt/filename.rpm
    • サーバー上のハード・ディスクからアンパックする場合は、次のように入力する。
      rpm -Uvh --ignoreos /tmp/fwupdate/filename.rpm
      ここで、filename はサーバー・ファームウェアの入っている RPM ファイルの名前です。 例えば、01SF2xx_yyy_zzz.rpm。
      注: RPM ファイルがアンパックされると、サーバー・ファームウェア・フィックス・ファイルがサーバーのハード・ディスク上の /tmp/fwupdate ディレクトリーに 01SF2xx_yyy_zzz の名前フォーマットで保管されます。
  8. タスク 4. AIX または Linux によってサーバー・ファームウェア・フィックスをサービス・プロセッサーの一時サイドに適用するから続行する。

タスク 4. AIX または Linux によってサーバー・ファームウェア・フィックスをサービス・プロセッサーの一時サイドに適用する

  1. モデル 575 または 59x のサーバーを使用していますか?
  2. ご使用の AIX システム、Linux システム、論理区画、IBM System p5™IBM® eServer p5、または OpenPower™ システムHMC によって管理されていますか?
  3. IBM System i5 または eServer i5 を使用していますか?
  4. サービス・プロセッサーの一時サイドからシステムを開始していることを確認する。システムが永続サイドからブートされていると、ファームウェアのインストールは失敗します。 開始元のサイドを検出する方法、および必要な場合に他方のサイドに切り替える方法について詳しくは、サービス・プロセッサーの一時サイドと永続サイドでの作業を参照してください。
  5. update_flash コマン ド (AIX また は Linux) を使用 して、サーバー・ファームウェアをインストールするには、 ステップ 6 から続行する。
    注: AIX がインストールされていて、フィックスのインストールに AIX 診断を使用する場合は、AIX 診断を使用した、AIX によるサーバー・ファームウェア・フィックスのインストールを参照してください。 CD からフィックスをインストールする予定である場合は、Microcode Updates Files & Discovery Tool CD を入手し、AIX 診断を使用する必要があります。
  6. 次のステップでは、サーバー・ファームウェア・フィックス・ファイル名が必要になる。 名前を表示するには、AIX または Linux コマンド行で次のように入力する。
    注: このタスクを行うには、root ユーザー権限が必要です。
    ls /tmp/fwupdate
    サーバー・ファームウェア・フィックス・ファイルの名前が表示されます。例えば、 次のような出力が表示されます。
    01SF2xx_yyy_zzz
  7. サーバー・ファームウェア・フィックスをインストールするには、以下のオプションから選択する。
    • AIX を更新する場合は、AIX コマンド行で次のように入力する。
      cd /tmp/fwupdate
      /usr/lpp/diagnostics/bin/update_flash -f fwlevel

      ここで、fwlevel は、特定のサーバー・ファームウェア・フィックス・ファイル名 (01SF2xx_yyy_zzz など) です。

    • Linux を更新する場合は、Linux コマンド行で次のように入力する。
      cd /tmp/fwupdate
      /usr/sbin/update_flash -f fwlevel

      ここで、fwlevel は、特定のサーバー・ファームウェア・フィックス・ファイル名 (01SF2xx_yyy_zzz など) です。

    サーバー・ファームウェア・インストールのプロセス中は、コントロール・パネルに参照コード CA2799FD および CA2799FF が 交互に表示されます。インストールの完了後、システムは自動的に電源オフされて電源オンされます。
    注:このパーティションは要求された機能を実行する権限を持っていません (This partition does not have the authority to perform the requested function)」というメッセージを受け取った場合は、以前に HMC が管理していたサーバーに関連するメッセージを参照してください。
  8. タスク 5. フィックスが正しくインストールされたことを確認するから続行する。

タスク 5. フィックスが正しくインストールされたことを確認する

  1. 以下のオプションから選択する。
    • AIX または Linux のコマンド行を使用する場合は (オペレーティング・システムが実行されていて、診断が使用可能であることが必要です)、次のステップから続行する。
    • ASMI を使用する場合は、ASMI のウェルカム・ペインで、右上隅の著作権文の下に、サーバー・ファームウェアのレベルが表示されます (例えば、SF220_006)。表示されているサーバー・ファームウェアのレベルが、インストールしたレベルでない場合は、フィックスが正常にインストールされたことの検査の失敗を参照してください。
  2. コマンド行で次のように入力する。
    lsmcode
    サーバー・ファームウェアの既存レベルが表示されます。例えば、 次のような出力が表示されます。
    The current permanent system firmware image is SF220_005.
    The current temporary system firmware image is SF220_006.
    The system is currently booted from the temporary image.
    注:
    1. 永続レベルは、バックアップ・レベルとも呼ばれます。
    2. 一時レベルは、インストールされるレベルとも呼ばれます。
    3. システムは一時サイドからブートされたので、この時点では一時レベルが活動化レベルでもあります。
  3. 表示 されているサーバー・ファームウェアのレベルがインストールしたレベルであることを確認します。
  4. 表示されているサーバー・ファームウェアのレベルが、インストールしたレベルでない場合は、フィックスが正常にインストールされたことの検査の失敗を参照してください。

タスク 6. (オプション) サーバー・ファームウェア・フィックスの永続インストール

新しいレベルのサーバー・ファームウェアが正しく動作するか確認するため、一定期間そのファームウェアを使用したい場合があります。 新しいレベルのファームウェアが正しく動作することを確認したら、そのサーバー・ファームウェア・フィックスを永続的にインストールできます。
注: サーバー・ファームウェア・フィックスを永続的にインストールする場合 (一時ファームウェア・レベルを一時サイドから永続サイドにコピーすると、一時サイドと 永続サイドの両方に同じレベルのファームウェアが含まれます)、以前に永続サイドにあったレベルに戻すことはできません。

サーバー・ファームウェア・フィックスを永続的にインストールする方法の説明については、ファームウェア (ライセンス内部コード) フィックスの永続的インストールを参照してください。


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