アクセス

建物の事前チェックを行うことで、通常のサプライ用品およびサーバー搬入用のアクセスが存在しているかが判明します。狭い通路、開口部の狭いドアがある、または搬入エリアへのアクセスが制限されていると、設置の妨げになります。荷役作業場、通路、およびエレベーターは、空調機器などの重量のある、特大サイズの データ処理支援装置を収容できるものでなければなりません。

アクセスの経路

荷役作業場からデータ処理エリアまでのアクセス経路を決定します。通路の幅の狭い (配送トラックが入れない)、開口部が 914 mm (36 インチ未満)、最小高さが 2032 mm (80 インチ未満) 未満の幅の狭いドアがある、 または搬送エリアへのアクセスが制限されている場合、搬送過程において不都合が生じることがあります。 トラックの荷台高さと荷役作業場の表面高さが 合っていない場合、機器フレームをトラック荷台から荷役作業場に移動させるときに、機器フレームの下部が浮いてしまわないようにスロープの角度を調整してください。

お客様の設置場所内では、通路からコンピューター室のフロアへのスロープは、 米国障害者法 (American Disabilities Acts (ADA)) に準拠している必要があります。ADA の要件では、 スロープは 1:12 の比であることが定められています。例えば、上げ床の垂直方向の高さが 25.4 mm (1 インチ) 増すごとに、スロープの長さを 304.8 mm (1 フィート) ずつ増やす必要があります。例として、上げ床の高さが 304.8 mm (12 インチ) である場合、スロープの長さは 3658 mm (12 フィート) でなければなりません。またスロープは、その表面上でサーバーを移動させている間のサーバーの重量に耐えられるだけの強度がなくてはなりません。 通路およびドアは、高さおよび幅においてサーバーを通せるだけの余裕がなければなりません。通路には十分な回転半径も必要です。コンピューター機器、空調機器、および 電気機器を移動させるときに、頭上のパイプやダクトまでの高さ方向に余裕がなくてはなりません。 もっとも標準的な乗用エレベーターの定格積載量は、1134 kg (2500 ポンド) です。選択した IT 機器および 空調装置などの設置場所のインフラストラクチャー機器の一部は 1134 kg (2500 ポンド) を超える場合があります。 定格積載量が少なくとも 1587 kg (3500 ポンド) 以上の貨物用エレベーターを使用することをお勧めします。

フレームを移動する際の荷役作業場からコンピューター室までのアクセス経路を検討して、問題を防止する必要があります。段ボール製のテンプレートを作成して、アクセス経路に高さ、幅、および長さで妨げとなるような箇所がないかを確認します。サーバーを荷役作業場からコンピューター室に移動するのに特殊な装置が必要な場合、相応の資格を持つ専門家に依頼してください。

フレーム移動中の動的荷重は、定常フレームの静的荷重よりも大きいため、搬入時には床を保護することが必要になります。キャスターのポイント荷重を考慮することも重要です。 一部の床では、 重量のあるシステムを乗せたキャスターによって加わる力には耐えられない場合があります。例えば、 一部のサーバーでは、キャスターに乗せた場合のポイント荷重は、455 kg (1,000 ポンド) にもなることがあります。このような場合、床が抜けるか、あるいは一部の床では、表面が損傷する可能性があります。

コンピューター室内でサーバーを移動させる、またはプロセッサーを再配置するときは、上げ床を損傷から保護することも重要です。 10 mm (3/8 インチ) のベニヤ合板を貼ることによって、十分に保護できます。一部の重量のあるハイエンド・サーバーの場合、強化メゾナイトまたはポリロンを使用することをお勧めします。ベニヤ合板は、重量のあるサーバーには軟らかすぎることがあります。

配送とその後の装置の移送

危険
操作を誤った場合、重度のけがまたは設備の損傷を引き起こす可能性があります。(D006)

お客様は、指定された設置計画情報に基づき、IBM® 設置計画担当者 (IPR) または IBM 認定サービス・プロバイダーの支援を得て、 新規製品の受け入れ環境を準備する必要があります。 装置の配送を見越して、 専門の運搬係または整備係が装置をコンピューター室内の最終設置場所に移送できるように、 事前に最終の設置場所を用意する必要があります。 何らかの理由でこれが配送の時点に不可能な場合、お客様は、 専門の運搬係または整備係が後日戻ってきて移送を完了させるような手配を行う必要があります。 装置の移送を行うのは専門の運搬係または整備係に限られます。 IBM 認定サービス・プロバイダーは、 必要な保守アクションを行うために、 必要に応じてコンピューター室内で最小限の枠の位置変更を行うのみです。 また、機器の再配置または廃棄に際する、専門の運搬係または整備係へのご依頼は、お客様ご自身で行ってください。


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