上げ床構造を採用することにより、次の主な 3 つの目的が達成されます。
- 操作の効率性が増し、機器の配置に柔軟性を持たせることができる。
- 2 つのフロア間に、機器またはそのエリアに冷却用空気を供給するために使用する空間を設けることができる。
- 将来のレイアウト変更を最小限のコストで行うことができる。
- 相互接続ケーブルおよび電源コンセントを保護する。
- つまずく危険性を防止する。
上げ床は、耐火性素材または不燃性素材を使用して組み立てる必要があります。次の図では、2 つのタイプの
一般的なフロアを示します。最初の図は、ストリンガのない床を示し、2 番目の図ではストリンガのある床を示しています。
図 1. 上げ床タイプ
上げ床には、次のような考慮事項があります。
- 金属製の上げ床構造を使用する場合、アース電位となる可能性がある金属製の素材または伝導性の高い素材を歩行面に露出させないでください。このような露出によって、感電の危険性が考えられます。
- 上げ床の高さは 155 mm (6 インチ) から 750 mm (30 インチ) でなければなりません。マルチチャネルのプロセッサーには、
少なくとも 305 mm (12 インチ) の高さの上げ床をお勧めします。スペースは、相互接続ケーブル、ファイバー・ケーブルの配線管、配電管、および現在床下にあるすべての配管類を収容するのに十分なものでなければなりません。 経験則から、上げ床の高さを高くするほど、室内の空調バランスを良くすることができます。
- 最大偏向が 2 mm (0.080 インチ) のパネル上ではどこでも、一部のサーバーをキャスターに乗せた場合のポイント荷重は、455 kg (1,000 ポンド) もの集中荷重になることがあります。
- ケーブル・エントリーまたは通気のために上げ床にカットアウトを設ける場合、パネルの構造上の保全性を上記要件まで戻すためには、追加のパネル支柱 (台座) が必要となる場合があります。
- 設置中に機器を移動または再配置する際にフロアのタイル、カーペット、およびパネルへの損傷を防ぐためにも、保護カバー (ベニヤ合板、強化メゾナイト、またはポリロン製パネルなど) を使用してください。 機器を移動するときは、機器の定常状態よりもかなり大きな動的荷重がキャスター上にかかります。
- コンクリート製のサブフロアには、ほこりの飛散を防ぐための処理が必要です。
- ケーブルやホースへの損傷を防ぐ、またはキャスターがフロアのカットアウト部分にはまり込むのを防ぐためには、不燃性の保護モールドをフロアの切断面すべてのエッジ部分に使用します。
- 台座は、接着剤を使用して構造物 (コンクリート) の床にしっかりと取り付けます。
- ケーブルのカットアウト・サイズに関する情報は、カットアウトを通っているケーブルの量によって決まります。 ケーブルのカットアウト・サイズの推奨事項については、サーバーに付属の資料を参照してください。
信号基準接地
高周波 (HF) の干渉やその他の望ましくない電気信号 (一般には電気的雑音と呼ばれる) による影響を最小化するために、信号基準システム (SRS) が推奨される場合があります。SRS は、信号基準接地か信号基準グリッド (SRG)、または信号基準プレーン (SRP) から形成されている場合があります。
信号基準接地または信号基準グリッドは、ゼロ信号基準接地 (ZSRG) と呼ばれる場合もあります。
使用される名前に関係なく、その意図は、広範囲の連続した周波数域内に設置された機器に等価の基準点を提供することにあります。
これは、低インピーダンスの伝導体のネットワークを IT 室内全域に設置することによって実現されます。
ボルト締めストリンガ構造を利用したアクセス・フロア (上げ床) システムを使用して、単純な SRG を提供することもできます。
ストリンガがないか、ストリンガに留め金のないフロア・システムは効果的な SRG を提供できないので、他の方法で SRG を設置してください。
安全要件のために、SRG を必ず地面に接地する必要があります。
これまでの SRG の慣例から、SRG 領域を横切るすべての金属物を SRG に接着する (物理的に接続する) ことをお勧めします。
信号基準接地について詳しくは、
IBM® 設置計画担当者に
お問い合わせください。
図 2. 信号基準接地