床敷物の素材は、人の動作、カートおよび備品の移動などで床素材に接触した結果、高い静電気が帯電する原因となる可能性があります。突発的な静電気の放電は、作業者に不快感を与えるばかりか、電子機器の誤動作の原因となる可能性があります。
静電気の帯電および放電は、以下によって最小限に抑えることができます。
- 室内の相対湿度をサーバーの作動限度内に維持する。通常で 35 から 60 % の湿度を維持する制御点を選択します。詳細は、空調の決定を参照してください。
- 金属製パネルなどの金属製上げ床の骨組みに導電パスを取って接地する。
- 室内の数カ所で金属製上げ床の支持構造物 (ストリンガ、脚柱) から建物の鉄材へ接地する。接地ポイントの数は、部屋の広さに応じて決定します。部屋が広ければ広いほど、多くの接地ポイントを設ける必要
があります。
- フロア・システムに対する最大抵抗値が 2 x 1010 オームであることを確認する。この抵抗値は床面と建物 (または利用可能な接地ポイント) との間で測定します。抵抗の少ない床素材では、帯電および放電する静電気量がさらに少なくなります。
安全のためにも、床素材およびフローリング・システムでは、床スペースで任意に 2 つのポイントを選び、その 2 点間で 1 m (3 フィート) の距離を取って測定した抵抗値が 150 キロオーム以上である必要があります。
- 帯電防止床材 (カーペットおよびタイル) のメンテナンスは、各製造業者が推奨する使用条件に従って行ってください。カーペット式の床材は電導要件に合致している必要があります。
定格偏向性の低い帯電防止素材のみを使用してください。
- 導電キャスター付きの静電気放電防止型 (ESD-resistant) の備品を
使用すると、静電気の帯電を防止できます。
床の耐久性の測定
床の耐久性を測定するには、次の装置が必要です。
- 床の伝導性を測定する場合、AEMC-1000 メガオームメーターに似たテスト計器が必要になります。
次の図では、床の伝導性を測定するための標準的なテスト接続を示しています。
図 1. 床の伝導性を測定するための標準的なテスト接続