AIX 使用時のキャパシティーの計画

AIX® でのキャパシティ ーの計画は、パフォーマンス管理およびシステム・アカウンティングにも使用されるいくつかのツ ールの使用が関連します。これらのツールのいくつかは、組み込みの AIX コマンドであり、そ の他のものは Performance Toobox などの補助的なツールです。さらに他のツールが Capacity on Demand を計画に追加するのに役立ちます。このトピックでは、読者はこれらのすべての要素を正しい順序で含む計画を作成することができます。

AIX でのキャパシティ ーの計画を始める前に、次の質問に答える必要があります。

始める前に
__ お客様の会社ではどのタイプとサイズのデータベースを使用しますか ?
__ 何かその他のソフトウェア・アプリケーションが関係していますか ?
__ これらのアプリケーションを何人のユーザーが使用しますか ?
__ サーバーはどのくらいのデータを処理しますか ?
__ データの入出力は何ですか ?
__ お客様の会社の短期および長期の成長計画はどのようなものですか ?
キャパシティーの計画作業
__ 現在のワークロードの見積もりを行う ために AIX コマンドを使 用してください。

お客様のキャパシティーの必要性を判別する最初のステップは、 標準の AIX コマンドを使用して 現在のワークロードを収集することです。 AIX 内のいくつかのコマンドは、 サーバー使用量のさまざまな局面を定量化するのに役立ちます。 次のコマンドが組み込まれています。

iostat
iostat コマンドによりクイック・レポートが生成され、それを使用して 物理ディスクとアダプター間の不均衡な I/O 負荷があるかどうかを判別できます。これは CPU 使用量もレポートします。
ipcs
ipcs コマンドはアクティブなプロセス間通信 (IPC) 機能についての状況情報をレポートします。
ps
ps コマンドはプロセッサーと区画間のメモリー使用量をモニターします。
sar
sar コマンドは システム・パフォーマンスについてのデータを収集します。
svmon
svmon コマンドは 仮想メモリー使用量の現在の表示をキャプチャーします。
topas
topas コマンドを使用すると、 広範囲のパフォーマンス分析を行えます。
vmstat
vmstat コマンド は実行キューと待機キュー内のカーネル・スレッド、メモリー、ページング、ディスク、割り込み、システム・コール、 コンテキスト・スイッチ、および CPU アクティビティーについての統計情報をレポートします。

これらのコマンドの使用方法の詳細は、IBM® eServer™ pSeries® のサイジングおよびキャパシティー・プランニング (IBM eServer pSeries Sizing and Capacity Planning)Redbook PDF へのリンク を参照してください。

__ Performance Toolbox を使用して追加の ワークロード・データを 集めます。

Performance Toolbox の目的はご使用の現在の構成でさまざまなシステムから データを収集し、グラフィカルに表示することです。Performance Toolbox を使用 すると、AIX コマンドにより 生成される ASCII 数字が表示される画面よりも、ご使用の全システムの連携する様子がより良く分かります。 現在のワークロードを判別するための Performance Toolbox の使用方法 について詳しくは、Performance Toolbox バージョン 2 および 3 ガイドおよびリファレンス (Performance Toolbox Version 2 and 3 Guide and Reference) のトピックを参照してください。

__ 現在の使用量 を AIX ワークロード・マネージャーで 最適化します。

ご使用のシステムの使用状態を十分に把握した後、システムの使用を改善する ため AIX ワークロード・マネージャーを配置できます。 AIX ワークロード・マネージャーは AIX の 一部分であり、これによりシステム管理者は、手動または自動的に何十ものシステム・リソースを制御できます。また、 長期にわたるキャパシティー使用量のグラフを含むグラフィカル・レポートも生成します。その結果、お客様のキャパシティーの ニーズを良く理解できるようになります。AIX ワークロード・マネージャーについて詳しくは、ワークロード・マネージャーのトピックを参照してください。

__ 仮想化テクノロジーの計画

2 つの IBM 仮想化テクノロジー がキャパシティーの計画に役立ちます。それは、Enterprise Workload Manager と Director Multiplatform です。 Enterprise Workload Manager (EWLM) を使用すると、サーバーの全ドメインでビジネス関連のパフォーマンスを定義でき、 これらのゴールに関連する実際のパフォーマンスのエンドツーエンド・ビューを提供できます。 キャパシティーの計画用に EWLM を使用するための詳細は、Enterprise Workload Manager を参照してください。

Director Multiplatform には、Capacity Manager プラグイン (Server Plus Pack で使用可能) が組み込まれていて、リソース管理の計画および管理対象システムのハードウェア・パフォーマンスのモニターに使用されます。ボトルネック および潜在的なボトルネックを識別し、パフォーマンス分析を介してキャパシティーを増加する方法を推奨し、 パフォーマンスおよびキャパシティーのトレンドを予測します。 キャパシティーの計画用に Capacity Manager を使用するための詳細は、Director Multiplatform を参照してください。

__ 将来のサーバーの使用量の見積もり

将来のサーバーの使用量の見積もりは、科学というよりむしろ芸術です。 しかし、それは将来のキャパシティーを計画する過程における重要なステップです。前年のキャパシティーと ワークロードを図表にし、来るべき年の成長曲線を推定してください。これで、翌年のキャパシティー・ニーズ の有効な短期見積もりが得られます。長期見積もりの場合は、過去 5 年間のデータを使用し、 次の 5 年間のキャパシティー・カーブを作成します。推定するとき、サーバーの使用量に影響を与える新規の イニシアチブの成長曲線を増加させます。

__ 論理区画の計画

お客様の業務のニーズにより、論理区画 (LPAR) リソースの シフトが必要になる場合があります。区画リソースがどのように割り当て済みであるかということがお客様の キャパシティー・プランニングに影響を及ぼします。AIX サーバー上での LPAR 計画に関する詳細は、論理区画の計画 (Planning for logical partition) トピックを参照してください。

__ Capacity Upgrade on Demand の計画

Capacity on Demand があれば、予備容量を入手でき、使用する容量に対してのみ支払います。これは、予期しないサーバーの使用量に対して お客様のキャパシティー・プランニングの調整に役立ちます。必要なものだけをアップグレードする方法を理解することは、キャパシティー計画の重要な側面です。 こ の計画を作成する方法について詳しくは、Capacity on Demand の計画 (Planning for Capacity on Demand) を参照してください。

このトピックで示されている作業が完了すると、 以下の要素が確認されたキャパシティーの計画ができたことになります。

終了後
__ すべての待機キャパシティーをリストした現行の構成を記録します。
__ 動的にアップグレードする必要が生じるハードウェアのリストを記録します。
__ 短期的なまたは季節単位のアップグレードの予定表を記録します。
__ 長期的なアップグレードの予定表を記録します。

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