ネットワーク・パフォーマンスの計画

高速のサーバーやワークステーションがあっても、その間のデータ・トラフィックが 低速であれば、エンタープライズ全体として低速になります。 よって、ネットワークの帯域幅をお客様のビジネスのスピードに合うように計画することが重要です。主として以下の 3 つの方法でパフォーマンスを改善できます。
始める前に
__ ネットワーク・トポロジーで、ボトルネックとなりそうな領域を強調表示する。
__ 最高の優先順位を与える必要があるネットワーク・トラフィックを識別する。
ネットワーク・パフォーマンスの計画作業
__ ボトルネック除去の計画
ネットワーク・パフォーマンス 計画の最初のステップは、ネットワーク・トラフィックが、それが流れる帯域幅よりも 大きい領域を識別することです。 トポロジーを調べ、潜在的に遅い領域を識別した 後で、これらの領域をモニターします。 遅い領域またはボトルネックを識別した後、ハードウェアのアップグレードとパフォーマンスの改善を計画します。問題が起こりうる領域は以下のとおりです。
  • 古いイーサネット・ネットワーク・カード

    ご使用のイーサネット・ネットワーク・インターフェース・カード (NIC) が 10BASE-T の場合、簡単に高速イーサネット (Fast Ethernet) にアップグレードできます。 主幹業務のネットワークの場合、イーサネットを Fiber Distributed Digital Interface (FDDI) へアップグレードできます。

  • スイッチの代わりのハブ

    ハブは、それに接続しているすべて の参加者にデータを送信します。スイッチの場合は、所要の宛先にだけ データを送信します。ハブが 3 台のホストと接続している場合、通常スイッチはそのハブ よりも 3 倍速くなります。数十台のホストがハブに接続している場合、スイッチの方が 少なくても桁違いにパフォーマンスが良いでしょう。

  • 過負荷状態のルーター

    ルーターの場合、 無理なく処理される以上のホストが接続されていると、トラフィックは極端に遅くなります。この場合のオプションには、ルーターのアップグレードまたはルーターを高性能なスイッチに変換することが含まれます。

  • 多すぎるルーター

    ルーターが過負荷状態になった 場合に陥りやすいのは、サブネットを追加し、それをより小型のルーターに接続することです。これは、データが宛先に届くために経由するホップ数を増やすことになり、 状態はさらに悪化します。多くの場合、ルーターをアップグレードするほうが、ネットワークにホップを追加するよりよくなります。

  • 旧式のサーバー

    ネットワーク管理者によっては、 旧式のサーバーをフロントエンドに設置します。これは、データ・フローが、バックエンドのように主幹業務のデータ・フローでないからです。しかし、Web 上で実行して いる Flash プログラムのようなグラフィックス中心のユーザー・アプリケーションの 出現により、旧式のサーバーではアプリケーションのロードを迅速にできなくなり、結局ユーザーは待たされる状況になります。

ネットワーク・パフォーマンスの改善方法を確認するには、IP ネットワーク設計ガイド (IP Network Design Guide)PDF へのリンク にあるマルチキャストと Quality of Service (QoS) に関する章を参照してください。

__ マルチキャストの計画

マルチキャスティングは、サーバーから複数のクライアントに同時にデータを送信します。1 対 1 のネットワーキングでは、必要な総帯域幅は、アプリケーションに必要な帯域幅に クライアント数を掛けた値と等しくなります。マルチキャスティングでは、必要な帯域幅の合計と等しいのはアプリケーションが必要とする帯域幅のみです。 マルチキャスティングは、オンライン・ニュースレターのような、いわゆる「プッシュ・アプリケーション」を処理するだけです。いくつかの 1 対 1 アプリケーションを マルチキャスティングに変換できるならば、ネットワークの帯域幅を節約でき、プロセス内のパフォーマンスを改善することができます。ただし、マルチキャスト・トラフィックを 処理するネットワークのセットアップには、マルチキャスティングを念頭においた ネットワーク・トポロジー全体の設計が含まれます。

__ Quality of Service (QoS) の計画

Quality of Service (QoS) は高速道路の相乗り通勤車線のように機能します。特定の車線が 1 台の 車に複数人が乗ったトラフィック用にセットアップされており、渋滞しないので目的地に速く到達できます。同様に QoS では、ネットワークが特定のデータ・パケットに優先順位を付け、そのデータが宛先に特定の時間フレーム以内に到着するよう保証します。マルチキャスティング同様、QoS の計画にはネットワーク・トポロジー全体を含める必要があります。この理由から、QoS のインプリメントを計画する場合、 ネットワーク・ソフトウェアおよびハードウェア計画のステップを検討し、トポロジーの全体に渡って優先順位付けしたトラフィック・プロトコルを盛り込んでください。

ここで示されている作業が完了すると、 以下の要素が確認されたネットワーク・パフォーマンス計画ができたことになります。

終了後
__ パフォーマンスに関連する装置のアップグレードが必要な、ネットワーク・トポロジーのノードを識別する。
__ マルチキャストを計画する場合、マルチキャスティングを可能にするハードウェアとソフトウェアをリストに記録する。
__ QoS の使用を計画する場合、QoS を可能にするハードウェアとソフトウェアをリストに 記録する。

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