HMC をネットワークに接続し、ネットワークを介してインストール、バックアップ、または復元操作を行えるように、サーバーを準備するためのステップについて説明します。
HMC のネットワーク・ブートを実行するには、以下のことが必要です。
- DHCP、NFS、および TFTP サーバーがインストールされており、実行されているシステムが必要です。セキュア・モードでバックアップまたは復元を実行するには、システム上で SSH サーバーが実行されていることが必要です。
- システムが、ネットワークを介して HMC にアクセス可能でなければなりません。
- syslinux パッケージがシステムにインストールされている必要があります。このパッケージにより、pxelinux.0 ブート・ローダー・ファイルにアクセス可能となります。
- 以下の必須 HMC イメージを取得しており、それらを、表に続くステップで指定される場所に保管していなければなりません。
表 1. 必須のイメージ| ファイル名 |
ファイル内容 |
| bzImage |
カーネル・イメージ |
| initrd.gz |
RAM ディスク・ファイルシステム |
| disk1.img |
基本イメージ |
| disk2.img |
基本 HMC イメージ |
| disk3.img |
インフォメーション・センター・イメージ |
HMC をネットワークに接続し、ネットワークを介してインストール、バックアップ、または復元操作を行えるようにサーバーをセットアップするには、次のいずれかの役割のメンバーである必要があります。
- Super Administrator
- オペレーター
- サービス技術員
HMC をネットワークに接続し、ネットワークを介してインストール、バックアップ、または復元操作を行えるようにサーバーをセットアップするには、以下のようにします。
- root としてログインします。
- /etc/xinetd.d/tftp 構成ファイルを確認して、server_args を検索します。
デフォルト設定は、通常、/var/tftp です。
- /var/tftp ディレクトリーを作成します。 次のコマンドを実行します。
mkdir -p /var/tftp
- /etc/dhcpd.conf ファイルを編集して、以下のサンプル dhcpd.conf ファイルで強調表示されている 2 行がすでにファイルに入力されていない場合は、それらの行を追加します。
allow bootp;
allow booting;
ddns-update-style none;
default-lease-time 14400;
max-lease-time 172800;
subnet 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 {
range 192.168.1.100 192.168.1.200;
option routers 192.168.1.1;
option domain-name “somecompany.com”;
option domain-name-servers 192.168.1.1;
filename “pxelinux.0”;
}
このサンプル・ファイルは、DHCP サーバーが提供する IP アドレスの範囲を指定しています。HMC が IP アドレスを取得するための要求をブロードキャストすると、この範囲内の IP アドレスの 1 つが HMC に割り当てられます。使用されるブート・ローダーは、/var/tftp ディレクトリー内の pxlinux.0 です。
このファイルは、syslinux パッケージの一部であり、通常、/usr/lib/syslinux ディレクトリーに入っています。
- pxelinux.0 ファイルを、/var/tftp ディレクトリーにコピーします。 次のコマンドを実行します。
cp /usr/lib/syslinux/pxelinux.0 /var/tftp/
- 次の各コマンドを実行して、/var/tftp/hmc ディレクトリーおよび /var/tftp/pxelinux.cfg ディレクトリーを作成します。 :
mkdir -p /var/tftp/hmc
mkdir -p /var/tftp/pxelinux.cfg
- プロバイダーからすでにダウンロード済みの bzImage ファイルおよび initrd.gz ファイルを、/var/tftp/hmc ディレクトリーにコピーします。
- ディレクトリー (例えば、/home/hmc) を作成し、NFS を使用してこのディレクトリーをエクスポートします。このディレクトリーを使用し、ネットワークを介して HMC をバックアップする場合は、このディレクトリーに書き込みアクセスを許可する必要があります。
- 次のコマンドを実行して、ディレクトリーを作成します。
mkdir -p /home/hmc
- /etc/exports ファイルを編集して、次の行を追加します。
/home/hmc *(ro)
書き込みアクセスを許可したディレクトリーをエクスポートするには、*(ro) を *(rw) に置き換えます。
- 次のコマンドを実行して、ディレクトリーをエクスポートします。
exportfs -va
- プロバイダーからすでにダウンロード済みの disk1.img ファイル、disk2.img ファイルおよび disk3.img ファイルを、/home/hmc ディレクトリーにコピーします。
- default という名前のファイルを、/var/tftp/pxelinux.cfg ディレクトリー内に作成します。 このファイルには、以下のデータを含める必要があります。
default hmc
label hmc
kernel hmc/bzimage
append initrd=hmc/initrd.gz media=network
server=192.168.1.1 dir=/home/hmc
mode=manual vga=0x317
このデフォルト構成ファイルは、カーネル・ファイル bzImge を /var/tftp/hmc ディレクトリーからインストールすることを指示します。HMC は、/var/tftp/hmc ディレクトリーの initrd.gz ファイルを RAM ディスクとして使用して、サーバーの IP アドレス (192.168.1.1) を記録し、サーバーの /home/hmc/ ディレクトリーに必要なイメージが含まれていることを確認します。
これで、サーバーが HMC からの要求を受け入れる準備ができました。