Linux カーネル 2.6 を使用するディスク・ドライブの取り替え

Linux® カーネル 2.6 を実行中のシステムまたは論理区画によって制御されている位置でディスク・ドライブを取り替える方法について説明します。

以下の手順に従って、ディスク・ドライブを取り替えます。

ディスク・ドライブ取り外し準備

  1. root ユーザーとしてログインします。
  2. Linux セッションのコマンド行で iprconfig と入力し、Enter キーを押します。

    IBM® Power RAID Configuration Utility」画面が表示されます。

  3. 「ログの分析 (Analyze log)」を選択します。Enter キーを押します。 「カーネル・メッセージ・ログ (Kernel Messages Log)」画面が表示されます。
    図 1. Kernel Messages Log
                                          Kernel Messages Log
    
    
    Select one of the following:
    
        1. View most recent ipr error messages
        2. View ipr error messages
        3. View all kernel error messages
        4. View iprconfig error messages
        5. Set root kernel message log directory
        6. Set default editor
        7. Restore defaults
        8. View ipr boot time messages
    
    
    Selection:
    
    e=Exit
  4. 「カーネル・メッセージ・ログ (Kernel Messages Log)」画面で、「最新 ipr エラー・メッセージの表示 (View most recent ipr error messages)」を選択します。Enter キーを押します。
  5. 取り替えるディスク・ドライブのログ・エントリーを見つけます。
  6. ディスク・ドライブのロケーション情報を記録します。
    注: ロケーション情報は 2:0:8:0 のような形式になっています。 この例では、2 は SCSI ホスト・ナンバー、0 は SCSI バス、8 SCSI ターゲット ID、0 は LUN (論理装置) です。
  7. コマンド行に戻ります。
  8. 次の項目を入力します。

    ls -ld /sys/class/scsi_host/host#/device

    ここで、# は SCSI ホスト・ナンバーです。Enter キーを押します。

  9. PCI ロケーション情報を記録します。
    注: PCI ロケーション情報は 61:01:0:2 のような形式になっています。
  10. コマンド行で iprconfig と入力し、Enter キーを押します。

    IBM Power RAID Configuration Utility」画面が表示されます。

  11. IBM Power RAID Configuration Utility」画面で、「ハードウェア状況の表示 (Display hardware status)」を選択します。Enter キーを押します。

    「ハードウェア状況の表示 (Display hardware status)」画面が表示されます。

    図 2. 「ハードウェア状況の表示 (Display hardware status)」の例
                                 Display Hardware Status
    
    Type option, press Enter.
      1=Display hardware resource information details
    
    OPT Name   PCI/SCSI Location          Description               Status
    --- ------ -------------------------- ------------------------- ----------------
               0000:01:01.0.0/            PCI-X SCSI Adapter        Operational
               0000:41:01.0.1/            PCI-X SCSI Adapter        Operational
        sda    0000:41:01.0.1/0:3:0       Physical Disk             Active
        sdb    0000:41:01.0.1/0:4:0       Physical Disk             Active
        sdc    0000:41:01.0.1/0:8:0       Physical Disk             Active
        sdd    0000:41:01.0.1/1:3:0       Physical Disk             Active
        sde    0000:41:01.0.1/1:4:0       Physical Disk             Active
        sdf    0000:41:01.0.1/1:5:0       Physical Disk             Active
               0001:61:01.0.2/            PCI-X SCSI RAID Adapter   Operational
        sdg    0001:61:01.0.2/0:3:0       Physical Disk             Active
               0001:61:01.0.2/0:6:0       Advanced Function Disk    Active
        sdi    0001:61:01.0.2/0:9:0       Physical Disk             Active
        sdh    0001:61:01.0.2/255:0:0     RAID 10 Disk Array        Failed
               0001:61:01.0.2/0:4:0       RAID 10 Array Member      Failed
               0001:61:01.0.2/0:5:0       RAID 10 Array Member      Failed
    
    e=Exit   q=Cancel   r=Refresh   t=Toggle
  12. 記録した PCI ロケーションで目的のディスク・ドライブを探します。そのディスク・ドライブは 「障害 (Failed)」状況になっています。
  13. 取り替えるディスク・ドライブが無保護または使用中である場合は、この手順を 続行する前に、ディスク・ドライブからデータを移動してください。

    詳しくは、「PCI-X SCSI RAID Controller Reference Guide for Linux」を参照してください。

    このガイドは、SCSI PCI アダプター Web ページ (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/pseries/v5r3/ index.jsp?topic=/com.ibm.pseries.doc/hardware_docs/scsipciadapters.htm) で入手できます。

  14. 取り替えるディスク・ドライブの横に「1」(ハードウェア・リソース情報詳細の表示 (Display hardware resource information details)) を入力します。Enter キーを押します。

    「ディスク装置ハードウェア・リソース情報詳細の表示 (Disk Unit Hardware Resource Information Details)」画面が次のように表示されます。

    図 3. 「ディスク装置ハードウェア・リソース情報詳細の表示 (Disk Unit Hardware Resource Information Details)」画面の例
                     Disk Unit Hardware Resource Information Details
    
    
    Manufacturer . . . . . . . . . . . . . . : IBM
    Product ID . . . . . . . . . . . . . . . : ST336607LC
    Firmware Version . . . . . . . . . . . . : 43353048 (C50H)
    Serial Number. . . . . . . . . . . . . . : 00006719
    Capacity . . . . . . . . . . . . . . . . : 36.40 GB
    Resource Name. . . . . . . . . . . . . . : /dev/sdd
    
    Physical location
    PCI Address. . . . . . . . . . . . . . . : 0001:50:01.0
    SCSI Host Number . . . . . . . . . . . . : 2
    SCSI Channel . . . . . . . . . . . . . . : 0
    SCSI Id. . . . . . . . . . . . . . . . . : 4
    SCSI Lun . . . . . . . . . . . . . . . . : 0
    
    Extended Details
    FRU Number . . . . . . . . . . . . . . . : 00P2676
                                                                            More...
    Press Enter to Continue
    
    e=Exit   q=Cancel   f=PageDn   b=PageUp
  15. 物理ロケーション情報を記録します。
  16. IBM Power RAID Configuration Utility」画面に戻ります。

ディスク・ドライブの取り外し

  1. IBM Power RAID Configuration Utility」画面で、「ディスク装置リカバリーの処理 (Work with disk unit recovery)」を選択します。Enter キーを押します。
  2. 「ディスク装置リカバリーの処理 (Work with Disk Unit Recovery)」画面で、「デバイス並行取り外し (Concurrent remove device)」を選択します。Enter キーを押します。「デバイス並行取り外し (Concurrent Device Remove)」画面が次のように表示されます。
    図 4. 「デバイス並行取り外し (Concurrent Device Remove)」画面の例
                                      Concurrent Device Remove
    
    Choose a single location for remove operations
      1=Select
    
    OPT Name   PCI/SCSI Location          Description               Status
    --- ------ -------------------------- ------------------------- -----------------
        sdc    0000:41:01.0.1/0:8:0       Physical Disk             Active
               0000:41:01.0.1/0:5:                                  Empty
        sdb    0000:41:01.0.1/0:4:0       Physical Disk             Active
        sda    0000:41:01.0.1/0:3:0       Physical Disk             Active
               0000:41:01.0.1/1:8:                                  Empty
        sdf    0000:41:01.0.1/1:5:0       Physical Disk             Active
        sde    0000:41:01.0.1/1:4:0       Physical Disk             Active
        sdd    0000:41:01.0.1/1:3:0       Physical Disk             Active
               0001:61:01.0.2/0:8:                                  Empty
        sdh    0001:61:01.0.2/0:9:0       Physical Disk             Active
        sdg    0001:61:01.0.2/0:3:0       Physical Disk             Active
  3. 取り替えるディスク・ドライブの位置の横に、オプション「1」(選択 (Select)) を入力します。Enter キーを押します。
  4. 「デバイス並行取り外しの確認 (Verify Device Concurrent Remove)」画面が示されます。その ディスク・ドライブ・スロットの並行保守ライトが点灯します。並行保守ライトの位置を表示するには、次のリストから該当するモデルを選択します。
  5. 「デバイス並行取り外しの確認 (Verify Device Concurrent Remove)」画面で、選択したディスク・ドライブが取り替えるディスク・ドライブであることを 確認します。ディスク・ドライブ上の識別ライトが点灯します。
    注: 目的のディスク・ドライブがデータ・ロスを 防止するために使用されていないことを確認してください。
  6. 「デバイス並行取り外しの完了 (Complete Device Concurrent Remove)」画面が表示されます。
    重要:
    • 静電気の放電によってハードウェアが損傷するのを防ぐために、リスト・ストラップをハードウェアの塗装されていない金属面に接続します。
    • リスト・ストラップ使用時は、電気機器のすべての安全手順に従います。リスト・ストラップは静電気を制御 するためのものです。 これは、電気機器を使用または電気機器で作業を行う際に、感電するリスクを増大するものでも、低減するものでもありません。
    • リスト・ストラップがない場合は、製品を ESD パッケージから取り出して、 ハードウェアの取り付けまたは取り替えを行う直前に、システムの塗装されていない金属面に少なくとも 5 秒以上触れてください。
  7. 図 5 または 図 6 に示すように、ディスク・ドライブを取り外す前に、ディスク・ドライブのハンドルをつまんで手前に引き出します。ハンドルが完全に引き出されていないと、 ディスク・ドライブをスライドさせてシステムまたは拡張装置から取り出すことができません。
    図 5. ディスク・ドライブのモデル 51x または 710 からの取り外し
    ディスク・ドライブのシステム装置からの取り外し。
    ディスク・ドライブの取り外し。
    図 6. ディスク・ドライブのモデル 28552x55x9116-561570720、または 7311-D20 からの取り外し
    ディスク・ドライブのシステム装置からの取り外し
    ディスク・ドライブの取り外し。
  8. ディスク・ドライブの底面を支えて、システムまたは拡張装置から引き出します。ハンドルでディスク・ドライブを支えないでください。
  9. 次の図に示すように、つまみねじ B を緩めて引き出し、ディスク・ドライブからディスク・ドライブ・ベゼル C を外します。
    図 7. ディスク・ドライブ・ベゼルの取り外し
    ディスク・ドライブ・ベゼルの取り外し。
  10. ディスク・ドライブが取り外されたことを表示するには、「IBM Power RAID Configuration Utility」画面で Enter キーを押します。

ディスク・ドライブの取り替え

  1. 新しいディスク・ドライブが入っているパッケージを用意します。
    重要: ディスク・ドライブは壊れやすいため、注意して取り扱ってください。
  2. 保護パッケージからディスク・ドライブを取り出します。
  3. ディスク・ドライブを取り付ける前に、ハンドルをつまんで手前に引き出し、ディスク・ドライブ・ハンドルをアンロックします。 ハンドルが完全に引き出されていないと、 ディスク・ドライブをスライドさせてシステムまたは拡張装置に入れることができません。
  4. 取り替え用ディスク・ドライブにディスク・ドライブ・ベゼルを取り付けるには、以下の手順を実行します。
    1. 以下の図に示すように、ベゼル A をディスク・ドライブに取り付けます。
    2. つまみねじ B を押し込んで締め付け、ベゼルをディスク・ドライブに固定します。
      ディスク・ドライブへのディスク・ドライブ・ベゼルの取り付け
    ディスク・ドライブの取り外し
  5. IBM Power RAID Configuration Utility」画面で、「ディスク装置リカバリーの処理 (Work with disk unit recovery)」を選択します。Enter キーを押します。
  6. 「ディスク装置リカバリーの処理 (Work with Disk Unit Recovery)」画面で、「デバイス並行追加 (Concurrent add device)」を選択します。Enter キーを押します。
    「デバイス並行追加 (Concurrent Device Add)」画面が次のように表示されます。
    図 8. 「デバイス並行追加 (Concurrent Device Add)」画面の例
                                         Concurrent Device Add
    
    Choose a single location for add operations
      1=Select
    
    OPT Name   PCI/SCSI Location          Description               Status
    --- ------ -------------------------- ------------------------- -----------------
               0000:41:01.0.1/0:5:                                  Empty
               0000:41:01.0.1/1:8:                                  Empty
               0001:61:01.0.2/0:8:                                  Empty
  7. ディスク・ドライブを取り外した位置の横に、オプション「1」(選択 (Select)) を入力します。

    「デバイス並行追加の確認 (Verify Device Concurrent Add)」画面が表示されます。

  8. 「デバイス並行追加の確認 (Verify Device Concurrent Add)」画面で Enter キーを押します。「デバイス並行追加の完了 (Complete Device Concurrent Add)」画面が表示されます。
  9. ディスク・ドライブの底面を支えて、システム装置または拡張装置のガイド・レールに位置を合わせます。ハンドルでディスク・ドライブを支えないでください。
  10. 図 9 または 図 10 に示すように、ディスク・ドライブをスライドさせ、システム装置または拡張装置に完全に入れてから、ディスク・ドライブ・ハンドルを押し下げて、正しい位置にロックします。
    図 9. ディスク・ドライブのモデル 51x または 710 への取り付け
    ディスク・ドライブのシステム装置への取り付け。
    ディスク・ドライブの取り外し
    図 10. ディスク・ドライブのモデル 28552x55x9116-561 570720、 または 7311-D20 への取り付け
    ディスク・ドライブのシステム装置への取り付け。
    ディスク・ドライブの取り付け。
  11. 目的のディスク・ドライブが取り付けられていることを表示するには「デバイス並行追加の完了 (Complete Device Concurrent Add)」画面で Enter キーを押します。
  12. 取り替えたディスク・ドライブでデータを再作成します。説明は、Linux を使用して、取り替えたディスク・ドライブでデータを再ビルドするを参照してください。

手順の完了

  1. 前面カバーを再取り付けします。カバーを再取り付けする手順については、以下のリストから適切なものを選択してください。
  2. システム装置、拡張装置またはラックの前面ドアを取り付けるか、閉じます。 システム装置のドアを取り付ける手順については、モデル 285、52x、55x、また は OpenPower 720 へのドアの取り付けあるいは再取り付けを参照してください。

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