ここでは、管理対象システム上の論理区画間で管理対象システムがその処理能力を分配するように設定する方法について説明します。
プロセッサー は、プログラム命令を処理するデバイスです。常に、論理区画に割り当てるプロセッサーの数が多いほど、論理区画が実行できる並行操作の数も多くなります。
論理区画をセットアップして、シェアド・プロセッサー・プール内の共用プロセッサーか、またはその論理区画専用のプロセッサーのいずれかを使用するようにできます。論理区画が専用プロセッサーを使用する場合、 プロセッサー (整数の増分で) をその論理区画に割り当てる必要があります。専用プロセッサーを使用する論理区画は、この論理区画に割り当てられるプロセッサー数を超える処理能力を使用できず、また他の論理区画は、この論理区画に割り当てられる専用プロセッサーを使用することができません。
特定の論理区画専用でない物理プロセッサーはすべて、シェアド・プロセッサー・プールに置かれます。シェアド・プロセッサー・プールは、共用プロセッサーを使用するように設定されている論理区画によって使用されます。共用プロセッサーを使用する論理区画が 0.10 処理単位を使用するように設定できますが、これはシングル・プロセッサーの処理能力の 約 10 分の 1 です。共用プロセッサー論理区画が使用する処理単位の数は、100 分の 1 の処理単位まで指定できます。共用プロセッサー論理区画は、論理区画が割り当てられた処理単位数より多くの処理能力を必要とする場合に、シェアド・プロセッサー・プールから未使用の処理単位を使用できるように設定することもできます。(IBM® eServer™ p5、IBM System p5™、および IBM eServer OpenPower™ サーバー・モデルの一部は、共用プロセッサーを使用する論理区画を作成する前に、起動コードの入力が必要な場合があります)
論理区画で使用できるプロセッサー数をオペレーティング・システムまたはサーバー・モデルが制限していない限り、1 つの論理区画に対して管理対象システム上に処理能力全部を割り当てることができます。i5/OS® 論理区画は、一度に最大 32 プロセッサーを使用できます。IBM eServer p5 サーバーは、管理対象システム上のすべての i5/OS 論理区画で使用可能なプロセッサーの総数も制限しています。IBM eServer p5 サーバー上の i5/OS 論理区画で使用可能なプロセッサー数は、サーバー・モデルによって異なります。その結果、IBM eServer p5 サーバー上に作成できる i5/OS 論理区画の数、および それらの i5/OS 論理区画で可能な構成が制限されます。
i5/OS 論理区画用に 1 つのプロセッサーをサポートする IBM eServer p5 サーバーでは、以下の i5/OS 論理区画を作成できます。
i5/OS 論理区画用に 2 つのプロセッサーをサポートする IBM eServer p5 サーバーでは、以下の i5/OS 論理区画を作成できます。
プロセッサーが障害を起こそうとしているのをサーバー・ファームウェアが検出した場合、またはプロセッサーが使用中ではないときにプロセッサーが障害を起こした場合、サーバー・ファームウェアはサービス可能イベントを作成します。サーバー・ファームウェアは、障害のタイプおよび Advanced System Management Interface (ASMI) を使用してセットアップした構成解除ポリシーに応じて、障害のあるプロセッサーを自動的に構成解除することもできます。ASMI を使用して、障害のあるプロセッサーを手動で構成解除することもできます。詳しくは、 構成解除ポリシーの設定およびハードウェアの構成解除を参照してください。
プロセッサー使用中にプロセッサーが障害を起こした場合、管理対象システム全体がシャットダウンします。プロセッサー障害により管理対象システム全体がシャットダウンした場合は、 システムはそのプロセッサーを構成解除してから、再始動します。管理対象システムは、プロセッサー障害のときに実行していた論理区画を、最小プロセッサー値で始動しようとします。論理区画のすべてを最小プロセッサー値で始動するための十分なプロセッサー・リソースが管理対象システムにない場合、管理対象システムは、最小プロセッサー値で可能な数だけの論理区画を始動します。管理対象システムが論理区画を始動した後にプロセッサー・リソースが残っている場合、 管理対象システムは実行中の論理区画に、希望プロセッサー値に比例して残りのプロセッサー・リソースを割り当てます。