Linux® 論理区画を持つ IBM® eServer™ i5 システム上の仮想 SCSI アダプターは、別の区画が所有するストレージ入出力 (ディスク、CD、およびテープ) を使用できる 1 つの区画を提供します。
1 つの論理区画にある仮想 SCSI クライアント・アダプターは、別の区画にある仮想 SCSI サーバー・アダプターと通信できます。仮想 SCSI クライアント・アダプターにより、論理区画は、別の論理区画により使用可能にされたストレージ・デバイスにアクセスできます。ハードウェアを所有する区画はサーバー区画 で、仮想化されたハードウェアを使用する区画はクライアント区画 です。このように配置すると、システムは多くのサーバー区画を持つことができます。

例えば、区画 A は区画 B、C、および D にディスク・スペースを提供します。 1 つの区画が、複数の区画からのバーチャル I/O を同時に使用できます。 したがって、この例の場合、区画 A が区画 B、C、および D にディスク・スペースを提供するので、区画 A と B は区画 D に接続されたテープ・ドライブを使用できます。この場合、A は D のディスク・スペースの要求に応え、D は A のテープ・デバイスの要求に応えていることになります。

IBM eServer i5 システム上のディスク装置、CD/DVD、およびテープは、ANSI SCSI リモート DMA (直接メモリー・アクセス) プロトコルを使用する SCSI プロトコルに基づいています。したがって、Linux 区画は、相互に、または別の区画のメモリーに直接接続されているアダプターを介してデータにアクセスできます。
仮想 SCSI クライアント・デバイス・ドライバーは、新磁気ディスク制御機構 (RAID) を使用してのストレージ保護に対応していません。Linux オペレーティング・システムでは仮想ディスクのソフトウェア RAID 保護ができますが、ディスク・ストレージを保護する手法としては、ディスク保護を実行するようバーチャル I/O ストレージ・サーバーを構成することをお勧めします。
以下に、仮想 SCSI アダプターを作成するステップを示します。