区画状況の照会

このトピックでは、Partition Load Manager を使用して区画状況を照会する方法について説明します。

どのユーザーでも、xlplm コマンドを実行して、Partition Load Manager の実行インスタンスの状況情報を取得できます。

Partition Load Manager の状況の照会

Partition Load Manager のすべての実行インスタンスの状況を照会するには、次のコマンドを入力します。
xlplm -Q
実行中のインスタンスのリストが表示されます。実行中のインスタンスがない場合は、出力は表示されません。

インスタンスの属性の照会

単一のインスタンスの属性を照会するには、次のコマンドを入力します。ここで、test1 はインスタンスの名前です。
xlplm -Q test1
このコマンドの出力は、例えば、以下のようになります。
PLM Instance: test1

GROUP: group1
          CUR       MAX     AVAIL     RESVD      MNGD
CPU:      6.00      4.00      0.00      0.00       Yes
MEM:      8192      8192         0         0       Yes

thimblelp10.server.company.com

RESOURCES:
          CUR       MIN      GUAR       MAX       SHR
CPU:      3.00      1.00      3.00      3.00         1
MEM:      4096      1024      4096      4096         1

thimblelp11.server.company.com

RESOURCES:
          CUR       MIN      GUAR       MAX       SHR
CPU:      3.00      1.00      3.00      3.00         1
MEM:      4096      1024      4096      4096         1    

照会からの追加情報の表示

特定のインスタンスの照会からの追加情報を表示するには、次のコマンドを入力します。ここで、test1 はインスタンスの名前です。
xlplm -v -Q test1
このコマンドからの詳細出力は、例えば、以下のようになります。
PLM Instance: test1

	CEC Name            Thimble
	Mode                monitor
	Policy              /etc/plm/policies/policy1
	Log                 /tmp/log.test
	HMC Host            kbuphsc2.server.company.com
	HMC User            hscroot

GROUP: group1
          CUR       MAX     AVAIL     RESVD      MNGD
CPU:      6.00      4.00      0.00      0.00       Yes
MEM:      8192      8192         0         0       Yes

CPU TYPE: dedicated

thimblelp10.server.company.com

  RESOURCES:
          CUR       MIN      GUAR       MAX       SHR
CPU:      3.00      1.00      3.00      3.00         1
MEM:      4096      1024      4096      4096         1

  TUNABLES:
             INTVL    FRUNSD    LOADLO    LOADHI     DELTA     PGSTL
CPU:         6         0      0.40      1.00      1.00         -
MEM:         6         0       50%       90%       256         0¥

thimblelp11.server.company.com

  RESOURCES:
          CUR       MIN      GUAR       MAX       SHR
CPU:      3.00      1.00      3.00      3.00         1
MEM:      4096      1024      4096      4096         1

TUNABLES:
             INTVL    FRUNSD    LOADLO    LOADHI     DELTA     PGSTL
CPU:         6         0      0.40      1.00      1.00         -
MEM:         6         0       50%       90%       256         0

*****************************************************************************  

区画へのリソースの割り振り

特定の区画にリソースを割り振ることができ、特定の区画がリソースを使用する場合に関係なく、リソースをそれらのために予約することもできます。 xlplm -R コマンドを使用すると、管理対象区画のグループからリソースを予約し、割り振ることができます。予約済みのリソースを使用して、新しい非管理対象区画を作成したり、管理対象グループを入れる新しい区画のための場所を空けたりすることができます。

予約済みリソースは、最初に解放されない限り、グループ内の既存の区画には割り振られません。以前オフラインだった区画がオンラインになり、管理対象グループに入った場合、 そのグループ内の予約済みリソースはすべて、フリー・プール と呼ばれる予約済みリソースの集合から自動的に除去され、新しい区画に割り当てられます。予約済みリソースが代わりに新しい非管理対象区画を作成するのに使用される場合は、 その予約済みリソースは、新しい区画のブート後に元のグループに解放され、後で使用可能になって必要になった場合に管理対象グループにより自動的に再利用できます。

要求された予約量は絶対的なものであるため、予約コマンドを使用すると、現行の予約量に応じて、予約または解放のどちらかが行われます。許容される予約量の最小変更は、以下のとおりです。

  • メモリーについては 1 MB
  • 専用プロセッサー・グループについては 1 処理単位
  • 共用プロセッサー・グループについては 0.01 処理単位

リソースを予約すると、使用可能なリソースの有無について、ターゲット・グループのフリー・プールが最初に検査されます。フリー・プールに要求を満たすだけの十分なリソースがある場合、要求された量がフリー・プールから除去されます。フリー・プールに要求を満たすだけの十分なリソースがない場合、リソースは、ワークロードが最も小さいか、またはリソースについての要求が最も低い 1 つ以上の区画から取られます。要求された量がグループに許容される最小値より多い場合、予約要求は失敗します。

メモリー・リソース要求の管理

以下に、Partition Load Manager を使用したメモリー・リソース要求の管理方法の例を示します。この例は、Partition Load Manager が 2 つの区画間でのメモリー・リソース要求にどのように応答するかを示しています。

2 つの区画 LP0 と LP1 は、以下のような構成になっています。
LP0:      Minimum = 1024 MB
          Guaranteed = 1024 MB
          Maximum = 4096 MB
          Weight = 2
          Current Entitlement = 1024 MB

LP1:      Minimum = 1024 MB
          Guaranteed = 1024 MB
          Maximum = 4096 MB
          Current Entitlement = 1024 MB
          Weight = 1 

Partition Load Manager によって管理されるメモリーの総量は 5120 MB です。各区画の現行メモリー割り当ては Current Entitlement = 1024 MB で示されており、Partition Load Manager は、残りの 3072 MB が未割り振りで、使用可能であると見なされています。

両方の区画がメモリー使用に関してロード済みになった場合、さらに多くのメモリー・リソースを要求するイベントが生成されて、Partition Load Manager サーバーに送信されます。受信された各イベントについて、Partition Load Manager は、区画を taker として識別します。Partition Load Manager は、同時に、区画が現在、その保証量より多い量を使用しているかどうかを検査します。保証量より多い量を使用している場合、区画は excess user として識別されます。使用可能なリソースがあるので、Partition Load Manager は、要求にただちに応じ、使用可能メモリーからメモリーを mem_increment の量 (Partition Load Manager ポリシーまたは内部デフォルト値によって定義されます) で区画に割り振ります。使用可能メモリーを使い果たした後で、新たなライセンス割り振りは以下のようになります。
LP0:      Current Entitlement = 2560 MB
LP1:      Current Entitlement = 2560 MB

現行の割り振りがあっても、区画は、より多くのメモリー・リソースを要求するイベントを生成し続けます。

各イベントについて、区画にはその保証されたライセンスとして示されているよりも多くのリソースが割り振られるので、Partition Load Manager は、引き続き、区画を taker および excess user として識別します。ただし、使用可能リソースはないため、他のリソース・ドナー または他の過剰ユーザーがない場合、要求はキューに入れられます。2 つ目の区画からの要求を受信すると、その要求にも、taker (受け手) および excess user (過剰ユーザー) というマークが付けられます。過剰ユーザーが既にキューに入れられているので、Partition Load Manager はリソース要求を満たすことができます。

LP0 と LP1 は両方とも受け手であり、過剰ユーザーであるので、Partition Load Manager は、2 つの区画間での、余分のライセンス (各区画の現行ライセンスの合計マイナス各区画の保証された割り当ての合計) の配分方法を決める要因として、それぞれと関連した重みを使用します。

この例では、余分の 3072 MB のうち、LP0 区画には 2048 MB が割り当てられ、LP1 区画には 1024 MB が割り当てられます。 Partition Load Manager は、LP1 区画から LP0 区画へ、mem_incrememt MB のメモリーを割り当てます。

各区画から定期的にメモリー要求があると、Partition Load Manager は、結局、現行ライセンスが以下のようになるように、メモリーを配分します。
LP0:      Current Entitlement = 3072 MB
LP1:      Current Entitlement = 2048 MB

共用区画環境内のプロセッサー・リソースの管理

以下の例は、共用区画環境内での Partition Load Manager によるプロセッサー・リソースの管理方法を記述しています。2 つの区画は、次のように構成されています。
LP0:      Minimum = 0.1
          Guaranteed = 0.5
          Maximum = 2.0
          Max entitlement per virtual processor = 0.8
          Weight = 3
          Current entitlement = 0.1
          Current number of virtual processors = 1

LP1:      Minimum = 0.1
          Guaranteed = 0.5
          Maximum = 2.0
          Max entitlement per virtual processor = 0.8
          Weight = 1
          Current entitlement = 0.1
          Current number of virtual processors = 1 

Partition Load Manager によって管理されるプロセッサー・ライセンスの総量は 2.0 です。現在、各区画に割り振られている量 0.1 の場合、Partition Load Manager が配分できる、1.8 の未割り振りプロセッサー・ライセンスが残ります。

両方の区画は、プロセッサー集約的なジョブの実行を開始した場合、要求を Partition Load Manager に送信することによってさらに多くのプロセッサー・ライセンスを要求します。 これにより、Partition Load Manager は、 要求側の区画を taker (受け手) として、および、現行ライセンスがその保証値を上回っている場合は excess user (過剰ユーザー) として識別します。

Partition Load Manager は、プロセッサー・ライセンスの管理の他に、仮想プロセッサーの数も管理します。どちらかの区画の現行ライセンスが 0.8 を越えると、仮想プロセッサーも追加されます。

この例では、Partition Load Manager は、区画が以下の状態に達するまで、使用可能ライセンスを割り当てます。
LP0:      Current entitlement = 1.0
          Current number of virtual processors = 2

LP1:      Current entitlement = 1.0
          Current number of virtual processors = 2
区画がさらに多くのリソースを要求し続ける場合、Partition Load Manager は、割り当て済みのライセンスを、重みおよび過剰ライセンスに基づいて再配分します。ここで、LP0 区画と LP1 区画間で、過剰容量の合計は 1.5 です。LP0 は 3 という重みを持ち、LP1 は 1 という重みを持つので、Partition Load Manager は、LP1 区画からプロセッサー・ライセンスを除去し、それを LP0 区画に再割り当てします。 両方の区画がビジーのままの場合、リソース割り振りは、以下のようになります。
LP0:      Current entitlement = 1.25
          Current number of VPs = 2

LP1:      Current entitlement = 0.75
          Current number of VPs = 2

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