このシナリオでは、コンソールのテークオーバーが使用可能であり、複数のオペレーション・コンソール・コネクティビティーが使用されている場合に、サーバーの始動処理中に何が行われるかについて説明します。 具体的には、直接接続ローカル・コンソール・デバイス (1 つしか設置できません) が接続され、3 つのオペレーション・コンソール LAN デバイスが接続されています。
設定: コンソール・タイプはオペレーション・コンソール (LAN 接続) に設定されています。 直接接続の PC を CABLED と呼び、LAN PC をそれぞれ LAN1、LAN2、LAN3 と呼びます。モードは不在モード (通常のモード) で、サーバーは IPL 中です。 IPL 中の、コンソール・デバイスが判別される時点で、コンソール設定によって指定されたタイプ (この例では LAN) のうち、最初に接続したデバイスがコンソールとなり、サーバー始動時のタイプおよび状況に対してコンソールに表示される通常のコンソール・ウィンドウが表示されます。 接続した各追加デバイスには、2 つのウィンドウのいずれかが表示されます。
この例では、LAN1 が最初に接続したデバイスです。サーバーの始動処理中に、このデバイスには、他のコンソールと同じように状況変更が表示され、最終的に i5/OS® のサインオン・ウィンドウが表示されます。LAN2 および LAN3 には、「注: このデバイスはコンソールになることができます。(ATTENTION: This device can become the console.)」という新しいデータ行を含む、特別な「DST Sign-on」ウィンドウが表示されます。 このウィンドウの残りの部分は、他の「DST Sign-on」ウィンドウと同じです。CABLED と呼ばれるデバイスは、オペレーション・コンソール (LAN 接続) のコンソール・タイプに適合しないために、最初は接続されません。 しかし、非同期通信アダプターが機能 66 によって活動化されると、このデバイスには直接「Console Information Status」ウィンドウが表示されるようになり、ユーザーはこのウィンドウで現行コンソールに関するデータを見ることができます。 「Take over the console」フィールドには「NO」と表示されます。これが正しいコンソール・タイプ、すなわちオペレーション・コンソール (LAN 接続) でないためです。 LAN2 に、コンソールをテークオーバーする特権を持つユーザーがサインオンします。 このユーザーには同じ「Console Information Status」ウィンドウが表示されるようになり、「Take over the console」フィールドにはテークオーバーが可能であることを示す「YES」が表示されます。 LAN3 には、コンソールをテークオーバーする特権を持たないユーザーがサインオンします。「Take over the console」フィールドには「NO」と表示されます。この場合はこのユーザーにテークオーバーを行うための適切な権限がないためです。
この時点では、1 つのデバイスのみがコンソールをテークオーバーするためのすべての条件を満たしています。 画面の最後の行は、「F10=Take over console connection」になります。「F10」キーを押すと、ユーザーに「Take over Console Connection From Another User」ウィンドウが表示されます。これは確認ウィンドウであり、ユーザーにテークオーバーを取り消す最後の機会が与えられます。 この時点で「1」を選択して Enter キーを押すと、テークオーバーが実行されます。 その直後に、LAN1 に特別な「DST Sign-on」ウィンドウが表示され、テークオーバーを開始したデバイスである LAN2 には、移管が行われた時点で LAN1 に表示されたものとまったく同じウィンドウが表示されます。 何らかのジョブが行われていても、そのジョブにこのアクションの実行が認識されることはありません。 実際、元のコンソールがライセンス内部コードまたは i5/OS をインストール中であったり、場合によって制限状態で完全なシステム保存を実行中であった場合でも、サーバーがそれを認識することはありません。 また、コンソール接続の切断や再接続、または現行ジョブの画面データの表示を行っていても、ジョブには影響しません。 ジョブで大量の画面データが送信されていて、その配信ができなかった場合、そのデータはそのまま保管されます。 コンソールが許可ユーザーによって適格デバイスから再接続すると、保管されていたすべてのデータが配信されるまで、ユーザーの画面は高速で最新表示されていきます。 実際には、切断および再接続はリカバリー (テークオーバーではない) とみなされます。