lspath コマンド
目的
マルチパス I/O (MPIO) 対応デバイスへのパスについての情報を表示します。
構文
lspath [ -dev DeviceName ] [ -pdev Parent ] [ -status Status ] [ -conn Connection ] [ -field FieldName ] [ -fmt Delimiter ]
lspath -dev DeviceName -pdev Parent [ -conn Connection ] -lsattr [ -attr Attribute... ]
lspath -dev DeviceName -pdev Parent [ -conn Connection ] -range -attr Attribute
説明
lspath コマンドは、MPIO 対応デバイスへのパスについて、3つのタイプの情報のうちのいずれかを表示します。このコマンドは、1 つのデバイスへの 1 つ以上のパスの操作可能状況を表示するか、あるいは、1 つの MPIO 対応デバイスへの 1 つのパスの 1 つ以上の属性を表示します。上記の最初の構文は、
特定の MPIO 対応デバイスへの 1 つ以上のパスの操作可能状況を表示します。
2 番目の構文は、特定の MPIO 対応デバイスへの 1 つのパスの 1 つ以上の属性を表示します。
3 番目の構文は、特定の MPIO 対応デバイスへの 1 つのパスの属性の、考えられる範囲の値を表示します。
lspath コマンドを使用したパス状況の表示
パス状況を表示するときは、デバイス構成データベースを検索し、以下の基準に一致するパスの有無を調べることによって、表示するパスのセットを入手します。
- ターゲットのデバイス名が、-dev フラグで指定したデバイスに一致する。
-dev フラグが指定されない場合、ターゲット・デバイスが基準で使用されません。
- 親デバイスの名前が、-pdev フラグで指定したデバイスに一致する。
-pdev フラグが指定されない場合、親が基準で使用されません。
- 接続が、-conn フラグで指定された接続に一致する。
-conn フラグが指定されない場合、接続が基準で使用されません。
- パス状況が、-status フラグで指定された状況に一致する。
-status フラグが指定されない場合、パス状況が基準で使用されません。
-dev、-pdev、-conn、
または -status の各フラグのいずれも指定されない場合は、
システムで認知されているすべてのパスが表示されます。
デフォルトでは、このコマンドは、情報を縦欄形式で表示します。表示するパスを限定するフラグが指定されなかったときは、出力の形式は次のようになります。
status device parent
状況欄に表示される値には、以下の値があります。
- enabled
- パスが構成済みで操作可能であることを示します。パスは、I/O 用に選択されたときに考慮されます。
- disabled
- パスは構成済みであるが、現在操作可能ではないことを示します。パスは手動で使用不可にされ、パスが I/O 用に選択されたときに考慮されません。
- failed
- パスは構成済みであるが、I/O 障害が発生したために使用できなくなったことを示します。パスが I/O 用に選択されたときには考慮されません。
- defined
- パスがデバイス・ドライバーの中に構成されていないことを示します。
- missing
- パスが前のブートで定義済みであるが、システムの最新ブートで検出されなかったことを示します。
- detected
- パスが、システムの最新ブートで検出されたが、なんらかの理由により構成されていないことを示します。パスがこの状況になるのはブートのときだけであり、したがって、
この状況が lspath コマンドの結果として現れることはありません。
lspath コマンドを使用したパス属性の表示
パスの属性を表示するときは、パスは完全修飾されていなければなりません。
1 つのパスについて複数の属性を表示することができますが、
複数のパスに属す属性 (複数) を、lspath
コマンドの一回の呼び出しで表示することはできません。
したがって、-lsattr、-dev、および -pdev
の各フラグに加え、1 つのパスを一意的に識別するために -conn フラグが必要になります。例えば、
- デバイスと特定の親の間にパスが 1 つしかない場合、-conn フラグは必要ありません。
- デバイスと特定の親の間にパスが複数ある場合、-conn フラグが必要になります。
さらに、-status フラグは使用できません。
デフォルトでは、このコマンドは、情報を縦欄形式で表示します。
attribute value description user_settable
フラグ
| -attr Attribute |
リストする特定の属性を指定します。「Attribute」は、
パス固有の属性の名前です。このフラグが指定されると、指定した属性だけが表示されます。このフラグの複数インスタンスを使用して、複数の属性をリストすることができます。このフラグが指定されない場合、示されているパスに関連するすべての属性がリストされます。 |
| -lsattr |
特定パスの属性名、現行値、説明、および、ユーザーが設定できるフラグ値を表示します。 |
| -dev Name |
パス情報が表示されるターゲット・デバイスの論理デバイス名を指定します。 |
| -field FieldNames |
表示するフィールドのリストを指定します。以下のフィールドがサポートされています。
- status
- パスの状況
- name
- デバイスの名前
- parent
- 親デバイスの名前
- conn
- パス接続
|
| -fmt Delimiter |
出力フィールドを分離する区切り文字を指定します。 |
| -pdev Parent |
表示されるパス (複数可) の親デバイスの論理デバイス名を示します。 |
| -range |
属性名の正しい値を表示します。-range フラグは、
以下の垂直欄形式で、リスト属性値を表示します。
Value1
Value2
.
.
ValueN
-range フラグは、範囲属性値を x...n(+i) として表示します。ここで x は範囲の開始、n は範囲の終わり、i は増分です。 |
| -status Status |
-status 「Status」フラグは、
表示するパスを修飾する際に使用する状況を示します。パス情報を表示するときに、このフラグには以下の値が使用できます。
- enabled
- MPIO パス選択に使用可能なパスを表示します。
- disabled
- MPIO パス選択に使用不可のパスを表示します。
- failed
- 入出力エラーのために障害のあるパスを表示します。
- available
- path_status が PATH_AVAILABLE になっているパス
(すなわち、システム内に構成済みのパスで、enabled、disabled、
および failed の各パスを含む) を表示します。
- defined
- path_status が PATH_DEFINED であるパスを表示します。
- missing
- path_status が PATH_MISSING であるパスを表示します。
|
| -conn Connection |
表示するパスを修飾する際に使用する接続情報を示します。 |
終了状況
例
- 操作可能状況が使用不可になっているパスのセットをカラム・ヘッダーなしで表示するには、
次のように入力します。
lspath -status disabled
システムは以下のようなメッセージを表示します。
disabled hdisk1 scsi1
disabled hdisk2 scsi1
disabled hdisk23 scsi8
disabled hdisk25 scsi8
- 操作可能状況が「障害のある」になっているパスの設定を表示するには、
次のように入力します。
lspath -status failed
システムは以下のようなメッセージを表示します。
failed hdisk1 scsi1
failed hdisk2 scsi1
failed hdisk23 scsi8
failed hdisk25 scsi8
- ターゲット・デバイスが SCSI ディスクである場合に、
接続 5,0 にある親 scsi0 へのパスのすべての属性を表示するには、
次のコマンドを使用します。
lspath -dev hdisk10 -pdev scsi0 -conn "5,0" -lsattr
システムは以下のようなメッセージを表示します。
weight 1 Order of path failover selection true
関連情報
lsmap コマンド、
mkpath コマンド、
chpath コマンド、および rmpath コマンド。