optimizenet コマンド

目的

ネットワーク・チューニング・パラメーターを管理します。

構文

optimizenet [ -reboot | -perm ] { -set Tunable[=NewValue] | -default Tunable }

optimizenet -list [ Tunable ]

optimizenet -h [ Tunable ]

説明

optimizenet コマンドは、 ネットワーク・チューニング・パラメーターを構成するのに使用します。 optimizenet コマンドは、ネットワーク・チューニング・パラメーターの 現行ブート値または次のブート値を設定あるいは表示します。このコマンドは、永続変更を作成するか、変更を次のリブートまで据え置くこともできます。コマンドがパラメーターを設定するか表示するかは、付随するフラグによって決まります。 -set フラグは両方のアクションを行います。パラメーターの値を表示することも、パラメーターに新しい値を設定することもできます。

-list フラグが Tunables なしに指定された場合は、 このコマンドが変更できる Tunables のみが表示されます。

フラグ

-default Tunable Tunable をそのデフォルト値にリセットします。 Tunable が変更の必要があり (現在そのデフォルト値に設定されていない)、 タイプが「Reboot」の場合は、変更されません。 代わりに警告が表示されます。
-h Tunable Tunable パラメーターの指定がある場合は、そのヘルプを表示します。
-list [Tunable] Tunable の 1 つまたは全部の特性を、次のフォーマットで 1 行に 1 つずつリストします。
NAME                      CUR DEF BOOT MIN MAX  UNIT         TYPE 
   DEPENDENCIES 
------------------------------------------------------------------
General Network Parameters 
----------------------------------------------------------------- 
sockthresh                85  85  85   0   100  %_of_thewall D 
----------------------------------------------------------------- 
fasttimo                  200 200 200  50  200  millisecond  D 
----------------------------------------------------------------- 
inet_stack_size           16  16  16   1        kbyte        R 
----------------------------------------------------------------- 
ここで
CUR
現行値
DEF
デフォルト値
BOOT
リブート値
MIN
最小値
MAX
最大値
UNIT
チューニング可能な計測単位
TYPE
パラメーター・タイプ: D (動的)、S (静的)、R (リブート)、B (ボスブート)、M (マウント)、I (増分)、 および C (接続)
DEPENDENCIES
従属 Tunable パラメーターのリスト (1 行に 1 つ)
-perm 変更を、-set または -default と組み合わせて使用されたときに、 現行値およびリブート値の両方に適用させます。これらの組み合わせは、その現行値が変更できないので、Reboot タイプのパラメーターには 使用できません。

新しい値の指定なしに -set と一緒に使用されたときに、 値が表示されるのは、パラメーターの現行ブート値と次のブート値が同じ場合に限られます。そうでない場合は、値として「NONE」を表示します。

-reboot 変更を、-set または -default と 組み合わせて使用されたときに、リブート値に適用させます。新しい値の指定なしに -set と一緒に使用されたときは、 現行値ではなく、tunables の次のブート値が表示されます。
-set Tunable [=NewValue ] 値を表示するか、Tunable を NewValue に設定します。 tunable が、変更の必要があり (指定された値が現行値と異なる)、 タイプが Reboot である場合は、変更されませんが、代わりに警告が表示されます。

-reboot が新しい値なしに組み合わせて使用されると、Tunable の nextboot 値が表示されます。 -perm が新しい値なしに組み合わせて使用されるとき、値が表示されるのは、 tunable の現行ブート値と次のブート値が同じ場合に限られます。そうでない場合は、値として「NONE」を表示します。

ネットワークのチューニング可能なパラメーター

arptab_bsiz
目的:
アドレス解決プロトコル (ARP) テーブル・バケット・サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 7
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: リブート
診断
netstat -protocol arp は、送信された ARP パケット数 および ARP テーブルからパージされた ARP 項目数を示します。パージされる項目数が大量の場合は、ARP テーブル・サイズを 増やす必要があります。
arptab_nb
目的:
ARP テーブル・バケット数を指定します。
値:
  • デフォルト: 73
  • 範囲: 1 から MAXSHORT
  • タイプ: リブート
診断:
netstat -protocol arp は、送信された ARP パケット数 および ARP テーブルからパージされた ARP 項目数を示します。パージされる項目数が大量の場合は、ARP テーブル・サイズを 増やす必要があります。

クライアントまたはサーバーの数が大きいシステムの場合は、この値を増やします。デフォルトでは、73 x 7 = 511 ARP 項目に備えていますが、 平均のハッシュ配分を前提としています。

clean_partial_conns
目的:
SYN (シーケンス・ナンバーの同期化) アタックが回避されるかどうかを指定します。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: 動的
チューニング:
このオプションは、ネットワーク・アタックから保護する必要があるサーバーの場合はオンにする必要があります。オンの場合は、ランダムに部分接続を除去して、新しい非アタック接続用の余地を設けます。
net_malloc_police
目的:
net_malloc および net_free トレース・バッファーのサイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 0
  • 範囲: 0 から MAXINT
  • タイプ: 動的
チューニング:
この変数の値がゼロ以外の場合は、すべての net_malloc および net_free バッファーが、カーネル・バッファーでシステム・トレース・フック HKWD_NET_MALLOC によってトレースされます。追加のエラー検査も使用可能になります。これには、フリー・バッファーの解放、位置合わせ、およびバッファー上書きの検査が含まれます。このパラメーターは、オンにするとパフォーマンスにマイナス影響が出るので、 これを使用可能にするのは、調査するネットワーク問題があるときに限ります。デフォルト値はゼロ (ポリシング・オフ)。 1024 を超える net_malloc_police の値は、 それだけ多くの項目をトレース用のカーネル・バッファーに割り振ります。
rfc1323
目的:
RFC 1323 (ハイパフォーマンスの TCP 拡張) によって指定されたウィンドウ・スケーリングおよびタイム・スタンプを使用可能にします。ウィンドウ・スケーリングを 使用すると、TCP ウィンドウ・サイズ (tcp_recvspace および tcp_sendspace) は 64KB (65536) を 超えることができ、これは一般的に大きい MTU ネットワークに使用されます。
値:
  • デフォルト: 0 (オフ)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: 接続
チューニング:
デフォルト値の 0 は、システム規模の RFC 拡張を不可能にします。 1 の値は、すべての TCP 接続が RFC 拡張のネゴシエーションをしようとすることを指定します。 tcp_sendspace および tcp_recvspace を 64 KB を超える設定にしようとする前に変更を行います。
route_expire
目的:
複製によって作成された未使用経路か、リダイレクト満了によって作成および変更された未使用経路かを指定します。
値:
  • デフォルト: 1 (オン)
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: 動的
チューニング:
1 の値では、経路の満了が可能です (これがデフォルトです)。 このオプションには、負の値を使用できません。
tcp_pmtu_discover
目的:
TCP アプリケーションのパス MTU ディスカバリーを使用可能または使用不可にします。
値:
  • デフォルト: 1
  • 範囲: 0 または 1
  • タイプ: 動的
チューニング:
0 の値は、TCP アプリケーションのパス MTU ディスカバリーを 使用不可にし、1 の値は使用可能にします。
tcp_recvspace
目的:
データを受信する際のシステム・デフォルトのソケット・バッファー・サイズを指定します。これは、TCP が使用するウィンドウ・サイズに影響します。
値:
  • デフォルト: 16384 バイト
  • 範囲: 4096 から 1048576
  • タイプ: 接続
診断:
ソケット・バッファー・サイズを 16 KB (16,384) に設定すると、 標準のイーサネットおよびトークンリング・ネットワークでのパフォーマンスが向上します。シリアル・ライン・インターネット・プロトコル (SLIP) のような 低帯域幅のネットワーク、またはシリアル・オプティカル・リンクのような 高帯域幅のネットワークは、異なる最適なバッファー・サイズを持つ必要があります。最適なバッファー・サイズは、メディアの帯域幅とパケットの平均往復時間の積です。ギガビット・イーサネットまたは ATM 622 のような高速ネットワークの場合は、最高パフォーマンス最小サイズに 65536 の値を使用する必要があります。

65536 を超える値の場合は、rfc1323 (rfc1323=1) を 使用可能にして、TCP ウィンドウ・スケーリングを使用可能にする必要があります。

tcp_sendspace
目的:
データを送信する際のシステム・デフォルトのソケット・バッファー・サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 16384 バイト
  • 範囲: 4096 から 1048576
  • タイプ: 接続
チューニング:
これは、TCP が使用するウィンドウ・サイズに影響します。ソケット・バッファー・サイズを 16 KB (16,384) に設定すると、 標準のイーサネット・ネットワークでのパフォーマンスが向上します。シリアル・ライン・インターネット・プロトコル (SLIP) のような 低帯域幅のネットワーク、またはシリアル・オプティカル・リンクのような 高帯域幅のネットワークは、異なる最適なバッファー・サイズを持つ必要があります。最適なバッファー・サイズは、メディアの帯域幅とパケットの平均往復時間の積です。 (optimum_window=bandwidth * average_round_trip_time) ギガビット・イーサネットまたは ATM 622 のような高速ネットワークの場合は、最高パフォーマンス最小サイズに 65536 の値を使用する必要があります。 65536 を超える値の場合は、rfc1323 (rfc1323=1) を 使用可能にして、TCP ウィンドウ・スケーリングを使用可能にする必要があります。
udp_recvspace
目的:
UDP データを受信する際のシステム・デフォルトのソケット・バッファー・サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 42080 バイト
  • 範囲: 4096 から 1048576
  • タイプ: 接続
診断:
UDP の netstat -stats 報告書のゼロ以外の n: n ソケット・バッファーのオーバーフロー
チューニング:
サイズを増加します (可能なら 4096 の倍数)。
udp_sendspace
目的:
UDP データを送信する際のシステム・デフォルトのソケット・バッファー・サイズを指定します。
値:
  • デフォルト: 9216 バイト
  • 範囲: 4096 から 1048576
  • タイプ: 接続
診断:
サイズを増加します (可能なら 4096 の倍数)。

終了状況

バーチャル I/O サーバーのコマンドの終了状況を参照してください。

  1. mbuf プールの最大サイズを表示するには、次のように入力します。
    optimizenet -set thewall
  2. システム上のデフォルトのソケット・バッファー・サイズを変更するには、 次のように入力します。
    optimizenet -reboot -set tcp_sendspace=32768
  3. TCP/IP ネットワークを使用したインターネット・ワーク・ルーターとしてマシンを使用するには、次のように入力します。
    optimizenet -set ipforwarding=1
  4. arptab_bsiz パラメーターの、現行値およびリブート値、範囲、単位、タイプ、および依存関係をリストするには、次のように入力します。
    optimizenet -list arptab_bsiz
  5. arptab_bsiz に関するヘルプ情報を表示するには、次のように入力します。
     optimizenet -h arptab_bsiz 

関連情報

entstat コマンド、lsnetsvc コマンド、mktcpip コマンド、netstat コマンド、および traceroute コマンド。


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