ワークステーションの動作パラメーターの設定、リセット、報告を行います。
stty [ -a ] [ -g ] [ Options ]
stty コマンドは、現在の標準入力であるデバイスに対して、いくつかの I/O オプションを設定します。このコマンドは、現在の標準出力であるデバイスへ出力を書き出します。
本バージョンのオペレーティング・システムは、標準インターフェースを使用して端末を制御し、POSIX および BSD インターフェースとの互換性を保ちます。 stty コマンドは、POSIX と BSD 準拠のオプションをサポートしていますが、POSIX オプションを使用するようにしてください。 旧バージョンの BSD オプションとそれに対応する POSIX オプションのリストも掲載されています。
tty デバイスからの標準入力をリダイレクトするときは、次のように入力します。
stty -a </dev/ttyx
stty コマンド (POSIX) は、その tty の open() を待つ間、RS-232 キャリア検出シグナルが入るまで停止します。この規則の例外が発生するのは、clocal または forcedcd (128 ポートのみ) オプションが設定されている場合です。
| -a | すべてのオプション設定の現在の状態を標準出力に書き出します。 |
| -g | 別の stty コマンドで使用できる形式で、オプション設定を標準出力に書き出します。 |
stty コマンドは、以下のカテゴリーのオプションをサポートします。
| 制御モード | 説明 |
|---|---|
| clocal | 回線にモデム制御がないものと想定します。 |
| -clocal | 回線にモデム制御があるものと想定します。 |
| cread | 受信者を使用可能にします。 |
| -cread | 受信者を使用不可にします。 |
| cstopb | 1 文字当たり 2 つのストップ・ビットを選択します。 |
| -cstopb | 1 文字当たり 1 つのストップ・ビットを選択します。 |
| cs5、cs6、cs7、cs8 | 文字サイズを選択します。 |
| hup、hupcl | 最後のクローズ時にダイヤルアップ接続をハングアップします。 |
| -hup、-hupcl | 最後のクローズ時にダイヤルアップ接続をハングアップしません。 |
| parenb | パリティーの生成および検出を使用可能にします。 |
| -parenb | パリティーの生成および検出を使用不可にします。 |
| parodd | 奇数パリティーを選択します。 |
| -parodd | 偶数パリティーを選択します。 |
| 0 | 電話回線を即座にハングアップします。 |
| speed | ワークステーションの入出力速度を、speed で指定された 1 秒当たりのビット数に設定します。すべての速度がどのハードウェア・インターフェースでもサポートされるとは限りません。
speed に有効な値は、50、75、110、134、200、
300、600、1200、1800、2400、4800、9600、19200、19.2、38400、38.4、
exta、および extb です。
注:
exta、19200、
19.2 は同義です。extb、
38400、38.4 も同義です。 |
| ispeed speed | ワークステーションの入力速度を、speed で指定された 1 秒当たりのビット数に設定します。すべての速度がどのハードウェア・インターフェースでもサポートされるとは限りません。また、このオプションがどのハードウェア・インターフェースでもサポートされるとは限りません。 speed に有効な値は、speed オプションと同じです。 |
| ospeed speed | ワークステーションの出力速度を、speed で指定された 1 秒当たりのビット数に設定します。すべての速度がどのハードウェア・インターフェースでもサポートされるとは限りません。また、このオプションがどのハードウェア・インターフェースでもサポートされるとは限りません。 speed に有効な値は、speed オプションと同じです。 |
以下のオプションは、X/Open Portability Guide Issue 4 標準の拡張です。
文字列に制御文字を割り当てるには、以下のように入力します。
stty Control String
Control パラメーターとして、INTR、QUIT、ERASE、KILL、EOF、EOL、EOL2、START、STOP、 SUSP、DSUSP、REPRINT、DISCARD、WERASE、LNEXT、MIN、または TIME 文字を指定できます。 (-icanon オプションには MIN または TIME オプションを使用してください)。
String パラメーターには、c などの 任意の 1 文字を使用できます。この制御割り当ての例を以下に示します。
stty STOP c
制御文字を割り当てるもう 1 つの方法は、 \^ (バックスラッシュ、脱字記号) の後に 1 文字が付いた文字列を入力する方法です。 ^ (脱字記号) の後の 1 文字が以下の表の ^c (脱字記号、c) 欄にリストされている場合、対応する制御文字の値が設定されます。例えば、? (疑問符) を使用して DEL 制御文字を割り当てるには、 以下のように、\^? (バックスラッシュ、脱字記号、疑問符) 文字列を入力します。
stty ERASE \^?
| ^c | 値 |
|---|---|
| a, A | <SOH> |
| b, B | <STX> |
| c, C | <ETX> |
| d, D | <EOT> |
| e, E | <ENQ> |
| f, F | <ACK> |
| g, G | <BEL> |
| h, H | <BS> |
| i, I | <HT> |
| j, J | <LF> |
| k, K | <VT> |
| l, L | <FF> |
| m, M | <CR> |
| n, N | <SO> |
| o, O | <SI> |
| p, P | <DLE> |
| q, Q | <DC1> |
| r, R | <DC2> |
| s, S | <DC3> |
| t, T | <DC4> |
| u, U | <NAK> |
| v, V | <SYN> |
| w, W | <ETB> |
| x, X | <CAN> |
| y, Y | <EM> |
| z, Z | <SUB> |
| [ | <ESC> |
| \ | <FS> |
| ] | <GS> |
| ^ | <RS> |
| _ | <US> |
| ? | <DEL> |
| @ | <NUL> |
| 結合モード | 説明 |
|---|---|
| cooked | -raw オプションを参照してください。 |
| ek | ERASE 文字と KILL 文字を、それぞれ Ctrl-H および Ctrl-U キー・シーケンスに設定します。 |
| evenp | parenb と cs7 を使用可能にします。 |
| -evenp | parenb を使用不可にして cs8 を設定します。 |
| lcase、LCASE | xcase、 iuclc、 および olcuc を設定します。大文字だけを使用するワークステーションに使用されます。 |
| -lcase、-LCASE | -xcase、 -iuclc、 および -olcuc を設定します。 |
| nl | -icrnl および -onlcr を設定します。 |
| -nl | icrnl、 onlcr、 -inlcr、 -igncr、 -ocrnl、 および -onlret を設定します。 |
| oddp | parenb、 cs7、 および parodd を使用可能にします。 |
| -oddp | parenb を使用不可にして cs8 を設定します。 |
| parity | evenp オプションを参照してください。 |
| -parity | -evenp オプションを参照してください。 |
| sane | パラメーターを妥当な値にリセットします。 |
| raw | ロウ・モード入力 (消去、抹消、割り込みなどの入力処理を行いません) を使用可能にします。パリティー・ビットは逆に渡されます。 |
| -raw | 正規入力モードを使用可能にします。 |
| tabs | タブを保存します。 |
| -tabs、tab3 | 出力時にタブをスペースに置き換えます。 |
| ウィンドウ・サイズ | 説明 |
|---|---|
| cols n、 columns n | 端末 (ウィンドウ) のサイズを、桁数 n で記録します。 |
| rows n | 端末 (ウィンドウ) のサイズを、行数 n で記録します。 |
| size | 端末 (ウィンドウ) のサイズを、標準出力に表示します (最初に行、次に桁)。 |
以下の BSD オプションは、stty コマンドによってサポートされます。それぞれ、推奨の POSIX オプションを記載してあります。
| オプション | 説明 |
|---|---|
| all | すべての現行設定を表示するには、stty -a コマンドを使用してください。 |
| crt | パラメーターを妥当な値にリセットするには、 sane オプションを使用してください。 |
| crtbs | -echoe オプションを使用してください。 |
| crterase | echoe オプションを使用してください。 |
| -crterase | -echoe オプションを使用してください。 |
| crtkill | echoke オプションを使用してください。 |
| -crtkill | echok および -echoke オプションを使用してください。 |
| ctlecho | echoctl オプションを使用してください。 |
| -ctlecho | -echoctl オプションを使用してください。 |
| decctlq | -ixany オプションを使用してください。 |
| -decctlq | ixany オプションを使用してください。 |
| even | evenp オプションを使用してください。 |
| -even | -evenp オプションを使用してください。 |
| everything | すべての現行設定を表示するには、stty -a コマンドを使用してください。 |
| litout | -opost オプションを使用してください。 |
| -litout | opost オプションを使用してください。 |
| odd | oddp オプションを使用してください。 |
| -odd | -oddp オプションを使用してください。 |
| pass8 | -istrip オプションを使用してください。 |
| -pass8 | istrip オプションを使用してください。 |
| prterase | echoprt オプションを使用してください。 |
| speed | 現行設定を表示するには、stty コマンドを使用してください。 |
| tandem | ixoff オプションを使用してください。 |
| -tandem | -ixoff オプションを使用してください。 |
stty
これによって、デフォルトではない設定がリストされます。
stty ixon ixany
これによって、ixon モードが設定されます。このモードでは、Ctrl-S キー・シーケンスを押すことにより、リストのスクロールを停止できます。 ixany フラグを指定すると、任意のキーを押すことによりリスト表示を再開できます。通常のワークステーション構成には、ixon および ixany フラグが含まれているので、これらのフラグを設定すると、再開に Ctrl-Q キー・シーケンスのみが使用できる Ctrl-S キー・シーケンスによって、リスト表示を停止できます。
画面に表示される情報が異常となる場合や、Enter キーを押してもシステムが応答しないことが時々あります。互換性のないパラメーターまたはユーザーが理解できないことを行うパラメーターを指定して stty コマンドを使用した場合に、このようなことが起こります。また、画面指向のアプリケーションが異常終了し、ワークステーション構成をリセットする機会がない場合にも、発生します。
stty sane コマンドを入力すると、妥当な構成が設定されますが、通常の構成とは多少異なる場合があります。
OLDCONFIG=`stty -g` # save configuration stty -echo # do not display password echo "Enter password: ¥c" read PASSWD # get the password stty $OLDCONFIG # restore configuration
このコマンドによって、ワークステーションの構成が保管され、エコーがオフになり、パスワードが読み取られ、元の構成が復元されます。
stty -echo コマンドを入力すると、エコーはオフになります。つまり、キーボードでパスワードを入力しても、パスワードは画面に表示されません。 このアクションは、メッセージを画面に表示する echo コマンドとは無関係です。
| /usr/bin/stty | stty コマンドが入っています。 |