CLI を使用したクラスター構成の復元

クラスター構成データは、 コマンド行インターフェース (CLI) を使用して復元できます。

このタスクについて

重要: この手順は、仮想ディスク (VDisk)、ローカル・メトロ・ミラー情報、ローカル・グローバル・ミラー (Global Mirror)情報、管理対象ディスク (MDisk) グループ、およびノードなどの、クラスター構成に関する情報を復元することを目的としています。VDisk に書き込んだ他のデータは、すべて復元されません。VDisk のデータを復元するには、クラスター上の VDisk をストレージとして使用するすべてのアプリケーションから個別にアプリケーション・データを復元する必要があります。そのため、クラスター構成の復元プロセスを進める前に、このデータのバックアップを用意することが重要です。

データ損失を避けるには、 クラスター構成データおよびアプリケーション・データを定期的にバックアップする必要があります。 重大な障害が発生してクラスターが失われると、 クラスター構成とアプリケーションの両方のデータが失われます。 クラスターを正確に障害発生前の状態に復元してから、アプリケーション・データをリカバリーする必要があります。

アプリケーション・データのバックアップ・コピーを用意せずにこの手順に従うと、データ損失が発生します。アプリケーション・データのバックアップ・コピーがない場合は、IBM® サポートに連絡してください。 IBM サポートは、大半のアプリケーション・データを保持しながらクラスターを復元できる代替手順を提供しています。

重要: 復元処理の際には、 準備と実行の 2 つのフェーズがあります。 この 2 つのフェーズの間では、 ファブリックまたはクラスターへの変更を行ってはなりません。

以下のステップを実行して、クラスター構成データを復元します。

手順

  1. フロント・パネルに「クラスター :」が表示されていない、クラスター内の各ノード上で、フロント・パネルから「クラスターの削除」を選択する。ノードのフロント・パネルが「クラスター :」を表示している場合、 そのノードは既に候補ノードです。
  2. クラスターの任意のノードのフロント・パネルから新規クラスターを作成します。 可能であれば、本来そのクラスターの構成ノードであったノードを使用します。
  3. CLI へのアクセスに使用するホストのすべてに、SSH 鍵ペア を作成します。
  4. SAN ボリューム・コントローラー・コンソール
  5. 「クラスターの表示」パネルで、リカバリーするクラスターをリストから選択します。タスク・リストから「クラスターの除去」を選択して、「実行」をクリックします。 「クラスターの除去」パネルが表示されます。「はい」をクリックして、クラスターの除去を確認します。「クラスターの表示」パネルが表示されます。
  6. 「クラスターの表示」パネルで、タスク・リストから「クラスターの追加」を選択し、「実行」をクリックします。 「クラスターの追加」パネルが表示されます。このパネルから、以下のステップを実行して新規クラスターを初期化します。
    1. リカバリーするクラスターの IP アドレスを入力します。「クラスターの作成 (初期化)」を選択します。「OK」をクリックします。
    2. 「クラスターへのサインオン」パネルが表示されます。このパネルで、superuser と入力し、さらにステップ 2 でクラスターが作成されたときの初期パスワードを入力します。
    3. 必要な設定値を指定して新規クラスターを構成します。詳しくは、新規クラスターの作成に関する情報を参照してください。
  7. コマンド行インターフェースを使用してクラスターの復元を完了させるには、以下のステップを実行して、クラスターに対するセキュリティー管理者の役割を持つユーザーに SSH 鍵を割り当てます。
    1. 「クラスターの表示」パネルで、新規クラスターを選択し、タスク・リストから「SAN ボリューム・コントローラー・コンソールの起動」を選択して、「実行」をクリックする。
    2. ポートフォリオの「認証の管理」 > 「ユーザー」をクリックする。 「ユーザー superuser の変更」パネルが表示されます。
    3. オプションでパスワードを変更するには、「新規パスワード」フィールドに新規パスワードを入力します。 「新規パスワードの再入力」フィールドに新規パスワードを再入力します。
    4. ステップ 3 で生成した SSH 鍵をユーザーに割り当てるために、「SSH 鍵のパブリック・ファイル」フィールドに SSH 鍵ファイルの名前を入力するか、「ブラウズ」をクリックしてファイルを選択する。
    5. 「OK」をクリックします。
  8. コマンド行インターフェースを使用して、クラスターにログオンするために、次のコマンドを発行する。
    ssh -l admin your_cluster_name -p 22

    ここで your_cluster_name は、 クラスター構成を復元する対象のクラスターの名前です。

    注: RSA ホスト鍵が変更されているため、SSH を使用してクラスターに接続する際に、警告メッセージが表示されます。
  9. 以下の CLI コマンドを発行して、 構成ノードのみがオンラインであることを確認する。
    svcinfo lsnode

    以下に、表示される出力の例を示します。

    id		name		status		IO_group_id			IO_group_name			config_node
     1		node1	online		0		io_grp0		yes
  10. /tmp/svc.config.backup.xml 構成ファイルの最新バージョンが SSPC にコピーされていることを確認する。最新のファイルは、構成ノードの /tmp または /dumps ディレクトリーに置かれています。 さらに、構成ノードでは /dumps/svc.config.cron.xml_node_name 構成ファイルが毎日作成されます。場合によっては、以前の構成ファイルのコピーを選択することができます。必要に応じて、CLI を使用したクラスター構成のバックアップに関する情報に説明されているように構成ファイルをバックアップしてください。
  11. 以下の CLI コマンドを発行して、構成ノードの /tmp ディレクトリーにある、クラスターのバックアップと復元用の既存構成ファイルをすべて除去する。
    svcconfig clear -all
  12. PuTTY pscp プログラムを使用して、svc.config.backup.xml ファイルを、 IBM System Storage® Productivity Center または マスター・コンソールから、 クラスターの /tmp ディレクトリーにコピーする。 以下のステップを実行し、PuTTY pscp プログラムを使用して、 ファイルをコピーする。
    1. IBM System Storage Productivity Center また はマスター・コンソールからコマンド・プロンプトを開く。
    2. 次のようなフォーマットで、pscp を使用するためのパスをコマンド行で設定する。
      set PATH=C:¥path¥to¥putty¥directory;%PATH%
    3. 以下のコマンドを発行して、認証のために SSH 秘密鍵の位置を指定する。
      pscp <private key location> source [source...] 
      [user@]host:target
  13. 内部ソリッド・ステート・ドライブ (SSD) を使用する SAN ボリューム・コントローラー 2145-CF8 ノードがクラスターに含まれている場合は、ここでこれらのノードをクラスターに追加する必要があります。 これらのノードを追加するには、該当するノードすべてのパネル名、ノード名、および入出力グループを構成バックアップ・ファイルから判別してください。ノードをクラスターに追加するには、以下のコマンドを発行します。
    source svctask addnode -panelname panel_name 
    -iogrp iogrp_name_or_id -name node_name
    ここで、panel_name はパネルに表示される名前、iogrp_name_or_id はこのノードを追加する先の入出力グループの名前または ID、node_name はノードの名前です。
  14. 以下の CLI コマンドを発行して、現行のクラスター構成とバックアップ構成データ・ファイルを比較します。
    svcconfig restore -prepare

    この CLI コマンドで、 構成ノードの /tmp ディレクトリーにログ・ファイルが作成されます。 ログ・ファイルの名前は svc.config.restore.prepare.log です。

    注: 各 256-MDisk バッチをディスカバーするには、最大 1 分かかる場合があります。 このコマンドを入力した後で MDisk についてエラー・メッセージ CMMVC6119E が出た場合は、 管理対象ディスク (MDisk) がまだすべてディスカバーされていない可能性があります。 適当な時間が経過するのを待ってから、svcconfig restore -prepare コマンドを再試行してください。
  15. 以下のコマンドを発行して、 ログ・ファイルを、クラスターにアクセス可能な別のサーバーにコピーする。
    pscp -i <private key location> [user@]host:source target
  16. 現在コピーが保管されているサーバーからログ・ファイルを開く。
  17. ログ・ファイルのエラーを検査する。
    • エラーがある場合は、そのエラーの原因である条件を訂正し、コマンドを再発行します。ステップ 18 に進むには、 すべてエラーを訂正しておく必要があります。
    • 支援が必要な場合は、IBM サポートにご連絡ください。
  18. 以下の CLI コマンドを発行して、 クラスター構成を復元する。
    svcconfig restore -execute
    注: この CLI コマンドを 単一ノード・クラスターで発行すると、クラスターに他のノードおよびホストが追加されます。

    この CLI コマンドで、 構成ノードの /tmp ディレクトリーにログ・ファイルが作成されます。 ログ・ファイルの名前は svc.config.restore.execute.log です。

  19. 以下のコマンドを発行して、 ログ・ファイルを、クラスターにアクセス可能な別のサーバーにコピーする。
    pscp -i private_key_location [user@]host:source target
  20. 現在コピーが保管されているサーバーからログ・ファイルを開く。
  21. このログ・ファイルを調べて、エラーまたは警告が発生していないことを確認します。
    注: ライセンス機能が使用不可であることを知らせる警告を受け取ることがあります。 つまり、リカバリー処理後に現行ライセンス設定値が 前のライセンス設定値と一致していないことを意味します。通常、リカバリー処理は続行され、正しいライセンス設定値を後でSAN ボリューム・コントローラー・コンソールに入力できます。

    クラスター構成の復元操作が正常に終了すると、以下の出力が表示されます。

    IBM_2145:your_cluster_name:admin>
  22. クラスター構成が復元されたら、svcinfo lsquorum コマンドを使用して、必要な MDisk にクォーラム・ディスクが復元されていることを確認します。クォーラム・ディスクを正しい MDisk に復元するには、適切な svctask setquorum CLI コマンドを発行します。

次のタスク

svcconfig clear -all CLI コマンドを発行して、不必要なバックアップと復元構成ファイルを構成ノードの /tmp ディレクトリーから除去することができます。
注: リカバリー処理では、スーパーユーザー・パスワードと SSH 鍵は再作成されません。リカバリーされたクラスターを管理する前に、必ずスーパーユーザー・パスワードと SSH 鍵を再作成してください。
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