SAN ボリューム・コントローラー・クラスターの高可用性

SAN ボリューム・コントローラー・クラスターには、Single Point of Failure が発生しない 高可用性ストレージ・システムを実装するために使用できるいくつかの機能があります。

クラスター内の各入出力グループは、ノードが対になった状態で構成されます。ある入出力グループ内のノードに障害が起こった場合、同じ入出力グループの別のノードが、障害が起こったノードの入出力の実行責任を引き継ぎます。ノードにソリッド・ステート・ドライブ (SSD)がある場合は、SSD を使用する任意の VDisk のミラーリングされた仮想ディスク (VDisk) を作成する必要があります。 SSD は、SSD またはノードそのものが停止するイベントの Single Point of Failure になる可能性があります。

SAN ボリューム・コントローラー・ノードのクラスターが (例えば、SAN ファブリックの障害が原因で) 2 つの区画に分割された場合、ノードの大部分を持つ区画が入出力操作を引き続き処理します。 クラスターが同じサイズの区画に 2 分割されている場合は、クォーラム・ディスクにアクセスして、どちらのクラスターがデータの読み書きを続けるかを決定します。

SAN ボリューム・コントローラー・ノードにはそれぞれ、 ノードを複数の SAN ファブリックに取り付ける場合に使用できる 4 つのファイバー・チャネル・ポートがあります。高可用性のためには、クラスター内のノードは少なくとも 2 つの ファブリックに接続してください。SAN ボリューム・コントローラー・ソフトウェアには SAN ボリューム・コントローラー・ノード間の通信、および SAN ボリューム・コントローラー・ノードとストレージ・システム間の入出力操作に使用されるマルチパス・ソフトウェアを組み込むことができます。SAN ファブリック障害により通信または入出力操作が中断した場合、 マルチパス・ソフトウェアが、代替通信パスを介して操作のリカバリーと再試行を行います。高可用性のためにも、マルチパス・ソフトウェアを 使用するように、ファイバー・チャネル・ホスト・システムを構成してください。それにより、SAN ファブリック障害またはノード障害の発生時に、 ファイバー・チャネル・ホスト・システムとSAN ボリューム・コントローラー・ノード間の入出力操作が再試行されます。サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) マルチパス・ソフトウェアは、SAN ボリューム・コントローラーで使用する場合には追加料金なしに IBM から入手できます。 サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) について詳しくは、次の「Support for IBM Systems」Web サイトを参照してください。

www.ibm.com/systems/support

iSCSI 接続ホストは、ノードのイーサネット・ポートを経由してSAN ボリューム・コントローラーに接続します。 ノードに障害が発生すると、SAN ボリューム・コントローラーは障害が起きたノードの IP アドレスを入出力グループのパートナー・ノードにフェイルオーバーすることでホストの可用性を維持します。

SAN ボリューム・コントローラー仮想ディスク・ミラーリング機能を使用して、ストレージ・システム間でデータをミラーリングできます。この機能は、ストレージ・システムに障害が発生した場合にその障害からシステムを保護します。

SAN ボリューム・コントローラー メトロ・ミラー および グローバル・ミラー (Global Mirror) 機能は、災害復旧の目的で、物理的位置が異なる クラスター間の データのミラーリングに使用できます。

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