コマンド行インターフェース (CLI) を使用して、管理対象ディスク (MDisk) グループを作成します。
始める前に
重要: MDisk グループに MDisk として MDisk を追加した場合、MDisk 上のデータはすべて失われます。
MDisk にデータを保持する場合は (例えば、
以前は SAN ボリューム・コントローラー によって
管理されなかったストレージをインポートするため)、
代わりにイメージ・モード仮想ディスク (VDisk) を作成する必要があります。
クラスターがセットアップされていて、
かつバックエンド・コントローラーがSAN ボリューム・コントローラーに新しいストレージを提示するように構成されているものと想定します。
SAN ボリューム・コントローラー ソリッド・ステート・ドライブ (SSD)の管理対象ディスクを使用する場合は、SSD 構成規則に精通している必要があります。
この作業は、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを既に起動済みであることを前提としています。
作成する MDisk グループ数を決めるときは、
以下の要因を考慮します。
- VDisk は、1 つの MDisk グループのストレージを使用してのみ作成できます。
したがって、小さな MDisk グループを作成すると、仮想化がもたらす利点、
すなわち、さらに効率的なフリー・スペースの管理や、さらに均等に分散されたワークロードによるパフォーマンスの改善ができなくなる可能性があります。
- MDisk グループ内でオフラインになる MDisk があると、MDisk グループ内のすべての VDisk がオフラインになります。
したがって、各種バックエンド・コントローラーまたは各種アプリケーションに異なる MDisk グループを使用することを考える必要があります。
- バックエンド・コントローラーまたはストレージの追加および除去を定期的に行う予定にしている場合は、バックエンド・コントローラーによって提示されるすべての MDisk を 1 つの MDisk グループにまとめることによって、この作業を簡単に行うことができます。
- MDisk グループ内のすべての MDisk が同じレベルのパフォーマンスまたは信頼性 (あるいはその両方) を持っている必要があります。
MDisk グループに異なるパフォーマンス・レベルの MDisk が含まれる場合、このグループの VDisk のパフォーマンスは、最も低い MDisk のパフォーマンスに制約されます。
MDisk グループに異なる信頼性レベルの MDisk が含まれる場合、このグループの VDisk の信頼性は、グループで最も信頼性の低い MDisk と同じです。
注: 新しいソリッド・ステート・ドライブ (SSD)を使用して MDisk グループを作成すると、SSD>は自動的にフォーマット設定され、512 バイトのブロック・サイズに設定されます。
このタスクについて
最良の計画であっても、
環境が変化し、MDisk グループを作成後に再構成が必要になることがあります。
SAN ボリューム・コントローラーが提供するデータ・マイグレーション機能により、入出力を中断せずにデータを移動できます。
MDisk グループのエクステント・サイズの選択
新しい各 MDisk グループのエクステント・サイズを決めるときは、以下の要因を考慮します。- 新しい MDisk グループを作成するときに、エクステント・サイズを指定する必要があります。
- エクステント・サイズを後で変更することはできません。このサイズは、MDisk グループの存続期間全体を通じて一定でなければなりません。
- MDisk グループのエクステント・サイズは異なっていても構いません。
しかし、そのために、データ・マイグレーションの使用に制限が生じます。
- エクステント・サイズの選択は、
MDisk グループ内の VDisk の最大サイズに影響します。
表 1には、
エクステント・サイズごとの最大 VDisk 容量の比較があります。
スペース使用効率優先の VDisk では、最大は異なります。
SAN ボリューム・コントローラーは、作成される VDisk ごとに整数のエクステントを割り振るため、
使用するエクステント・サイズを大きくすると、
各 VDisk の終わりで無駄になったストレージ量が増えることがあります。
また、エクステント・サイズが大きくなると、
SAN ボリューム・コントローラーが多数の MDisk にわたって順次入出力ワークロードを配分する能力が低下するため、仮想化によるパフォーマンス向上効果が減少する場合があります。
表 1. エクステント・サイズ別の最大 VDisk 容量| エクステント・サイズ (MB) |
最大 VDisk 容量 (GB) (スペース使用効率優先の VDisk でない場合) |
最大 VDisk 容量 (GB) (スペース使用効率優先の VDisk) |
| 16 |
2048 (2 TB) |
2000 |
| 32 |
4096 (4 TB) |
4000 |
| 64 |
8192 (8 TB) |
8000 |
| 128 |
16,384 (16 TB) |
16,000 |
| 256 |
32,768 (32 TB) |
32,000 |
| 512 |
65,536 (64 TB) |
65,000 |
| 1024 |
131,072 (128 TB) |
130,000 |
| 2048 |
262,144 (256 TB) |
260,000 |
重要: さまざまな MDisk グループに異なるエクステント・サイズを
指定できますが、異なるエクステント・サイズの MDisk グループ間で VDisk を
マイグレーションすることはできません。
可能ならば、すべての MDisk グループを同じエクステント・サイズで作成してください。
以下のステップを実行して、MDisk グループを作成します。
手順
svctask mkmdiskgrp CLI コマンドを発行して、MDisk グループを作成する。 以下に、MDisk グループを作成する際に
発行できる CLI コマンドの例を示します。
svctask mkmdiskgrp -name maindiskgroup -ext 32
-mdisk mdsk0:mdsk1:mdsk2:mdsk3
ここで、maindiskgroup は
作成する MDisk グループの名前、 32 MB は使用するエクステントのサイズ、
そして mdsk0、mdsk1、mdsk2、mdsk3 はグループに追加する 4 つの MDisk の名前です。
タスクの結果
MDisk を作成し、MDisk グループに追加しました。
例
以下の例は、MDisk グループを作成する必要があるが、
グループの追加に使用できる MDisk がない場合のシナリオです。
MDisk は後で追加する予定です。
svctask mkmdiskgrp CLI コマンドを
使用して MDisk グループ bkpmdiskgroup を作成し、
後で svctask addmdisk CLI コマンドを
使用して mdsk4、mdsk5、mdsk6、mdsk7 を MDisk グループに追加しました。
- svctask mkmdiskgrp -name bkpmdiskgroup -ext 32 を発行する。
ここで、bkpmdiskgroup は作成する MDisk グループの名前であり、32 MB は
使用するエクステントのサイズです。
- MDisk グループに追加する 4 つの MDisk を見つける。
- svctask addmdisk -mdisk mdsk4:mdsk5:mdsk6:mdsk7 bkpdiskgroup を発行する。
ここで、mdsk4、mdsk5、mdsk6、mdsk7 は MDisk グループに追加する MDisk の
名前であり、bkpdiskgroup は MDisk の追加を行う MDisk グループの名前です。