SAN ボリューム・コントローラーは、Simple Network Management Protocol (SNMP) トラップ、syslog メッセージ、およびコール・ホーム E メールを使用して、重大なイベントが検出されたときにデータおよびイベント通知をユーザーおよび IBM® サポートに提供できます。これらの通知方式を同時にどのように組み合わせても使用できます。
SAN ボリューム・コントローラーが検出する各イベントには、「エラー」、「警告」、または「情報」の通知タイプが割り当てられます。 SAN ボリューム・コントローラーを構成することにより、各通知のタイプごとに特定の受信者に送信することができます。
| 通知タイプ | 説明 |
|---|---|
| エラー | エラー通知は、可能な限り早く修正する必要がある問題を示すために発信されます。
この通知は、SAN ボリューム・コントローラーの重大な問題を表します。例えば、報告されているイベントがシステムの冗長度の喪失を表すことがあり、それは別の障害が発生すればデータへのアクセスが失われることが起こりうることも示します。 このタイプの通知が発信される最も典型的な理由はハードウェア障害ですが、一部の構成エラーまたはファブリック・エラーもこの通知タイプに含まれます。 エラー通知を構成することにより、コール・ホーム E メールとして IBM Support Center に送信することができます。 |
| 警告 | 警告通知は、問題またはSAN ボリューム・コントローラーに関する予期せぬ状態を示すために発信されます。このタイプの通知に対しては、常に速やかに調査してオペレーションに与える影響を決定し、必要な修正を行います。
警告通知では交換パーツが必要とならないため、IBM Support Center への通知は必要ありません。ただし、報告されているイベントがお客さまの稼働環境に致命的な状態を示している場合があります。例えば、重要な FlashCopy® オペレーションの障害のようなものです。 |
| 情報 | 情報通知は、予定していたイベントが発生したことを示すために送信されます。 例えば、FlashCopy オペレーションの完了です。この通知が送信されたときは、修正処置は必要ありません。 |
SNMP は、ネットワーク管理とメッセージ交換のための標準プロトコルです。SAN ボリューム・コントローラーは、SNMP メッセージを送信することでイベントについて担当者に通知することができます。 SAN ボリューム・コントローラーが送信する SNMP メッセージは、SNMP マネージャーを使用して表示できます。 SNMP 設定値の構成および変更は、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールまたは SAN ボリューム・コントローラー・コマンド行インターフェースを使用して行えます。
SNMP 用の管理情報ベース (MIB) ファイルを使用して、SAN ボリューム・コントローラーにより送信された SNMP メッセージを受信するようにネットワーク管理プログラムを構成できます。このファイルは、すべてのバージョンのSAN ボリューム・コントローラー・ソフトウェアからの SNMP メッセージに使用できます。 SNMP の MIB ファイルについての詳細情報は、次の SAN ボリューム・コントローラー (2145) のサポート Web サイトで使用可能です。
SAN ボリューム・コントローラー (2145) サポート Web サイト
SAN ボリューム・コントローラー MIB の検索。ダウンロードの結果に進み、Management Information Base (MIB) file for SNMP を見つけます。 このリンクをクリックしてダウンロード・オプションを検索します。このファイルの名前は、SVC_MIB_4.3.1.MIB では SVC_MIB_<release>.MIB です。
syslog プロトコルは、IP ネットワークで送信側から受信側へログ・メッセージを転送する標準のプロトコルです。 IP ネットワークは IPv4 または IPv6 のいずれかです。 SAN ボリューム・コントローラーは、syslog メッセージを送信することでイベントについて担当者に通知することができます。 SAN ボリューム・コントローラーは、syslog メッセージを拡張フォーマットまたは簡潔フォーマットのどちらでも送信できます。SAN ボリューム・コントローラーが送信する syslog メッセージは、syslog マネージャーを使用して表示できます。 SAN ボリューム・コントローラーは、ユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) を使用して syslog メッセージを送信します。syslog 設定値の構成および変更は、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールまたは SAN ボリューム・コントローラー・コマンド行インターフェースを使用して行えます。
| SAN ボリューム・コントローラー通知コード | Syslog レベル・コード | 説明 |
|---|---|---|
| SS_EID_不明 | マップされません | |
| SS_EID_エラー | LOG_ALERT | 即時対応が必要なエラー |
| SS_EID_警告 | LOG_ERROR | 重要な警告 |
| SS_EID_情報 | LOG_INFO | 情報メッセージ |
| SS_EID_テスト | ログ・デバッグ | テスト・メッセージ |
コール・ホーム機能は、お客様と IBM に対して、運用データとエラー関連データを Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) サーバー接続を介してイベント通知 E メールの形式で送信します。 そのように構成されていれば、この機能は、ハードウェア障害および潜在的に重大な構成問題または環境問題についてIBM サービス担当員に警告を出します。
E メールを送信するためには、少なくとも 1 つの SMTP サーバーを構成する必要があります。バックアップの目的で、追加で 5 つの SMTP サーバーが指定できます。 この SMTP サーバーは SAN ボリューム・コントローラー・クラスター IP アドレスからの E メールの中継を受け付けることが必要です。次に、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールまたは SAN ボリューム・コントローラーのコマンド行インターフェースを使用して、E メールの設定 (連絡先情報および E メールの受信者を含む) を構成します。返信アドレスを有効な E メール・アドレスに設定します。 テスト E メールを送信して、すべての接続およびインフラストラクチャーが正しくセットアップされているか検査します。 コール・ホーム機能は、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールまたは SAN ボリューム・コントローラー・コマンド行インターフェースを使用していつでも使用不可にできます。