ストレージ・システム、 またはストレージ・コントローラーは、1 つ以上のディスク・ドライブの操作を調整および制御する装置です。ストレージ・システムは、ドライブの操作をシステム全体の操作と同期させます。
ストレージ・システムは、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターが 1 つ以上の管理対象ディスク (MDisk) として検出するストレージを提供します。
SAN ボリューム・コントローラーは、RAID および非 RAID の両方のストレージ・システムをサポートします。RAID ストレージ・システムはディスク・レベルで冗長性を実現し、単一の物理ディスクの障害が MDisk、MDisk グループ、または関連する VDisk 障害の原因になることを防止します。 データ損失を最小化するために、 次の RAID ストレージ・システム、すなわち、RAID 1、RAID 10、RAID 0+1 および RAID 5 のみを仮想化してください。
多くのストレージ・システムを使用して、RAID によって 提供されたストレージを、SAN 上で提示される多くの Small Computer System Interface (SCSI) 論理装置 (LU) に分割することができます。 SAN ボリューム・コントローラーを使用して、SAN ボリューム・コントローラーが単一の MDisk として認識する単一の SCSI LU として各 RAID を提示するように、ストレージ・システムを構成してください。そうすれば、SAN ボリューム・コントローラーの仮想化機能を使用して、ストレージを VDisk に分割することができます。
エクスポートされるストレージ・デバイスは、クラスターによって検出され、 ユーザー・インターフェースによって報告されます。 また、クラスターは各ストレージ・システムがどの MDisk を提示しているかを判別し、 ストレージ・システムによってフィルター操作された MDisk のビューを提供することができます。したがって、MDisk を、 システムがエクスポートする RAID と関連付けることができます。
ストレージ・システムは、それが提供している RAID または単一ディスクにローカル名をもつことができます。ただし、ネーム・スペースがストレージ・システムに対してローカルであるので、 クラスター内のノードが、この名前を判別することはできません。ストレージ・システムは、論理装置番号 (LUN) と呼ぶ固有 ID によってストレージ・デバイスを認識できるようにします。この ID を、1 つまたは複数のストレージ・システム・シリアル番号 (ストレージ・システムには複数のコントローラーが存在する場合がある) と併用して、クラスター内の MDisk をシステムによってエクスポートされた RAID と関連付けることができます。
MDisk を MDisk グループに追加し、これが管理対象 MDisk になると、 その MDisk のサイズを変更することはできません。 ストレージ・システムによって提示された LUN のサイズが管理対象 MDisk のサイズより小さくなった場合、 その MDisk は、SAN ボリューム・コントローラーによってオフラインにされます。 ストレージ・システムによって提示された LUN のサイズが増やされた場合、 SAN ボリューム・コントローラーは、その追加スペースを使用しません。 ストレージ・システム上で管理されているストレージ容量を増やすには、 ストレージ・システム上で新しい LU を作成し、 この LU を表す MDisk を MDisk グループに追加します。