FlashCopy 間接レイヤー

FlashCopy® 機能は、ソースとターゲット両方の仮想ディスクに宛てられた入出力をインターセプトする間接レイヤーを使用して、ポイント・イン・タイム・コピーの意味体系を提供します。

FlashCopy マッピングを開始すると、この間接レイヤーは入出力パスでアクティブになります。 これは、整合性グループ内のすべての FlashCopy マッピング全体でアトミック・コマンドとして発生します。

間接レイヤーは、各入出力に関する決定を行います。 この決定は、以下の基準に基づいています。
  • 入出力が宛てられる VDisk および LBA
  • その方向 (読み取りまたは書き込み)
  • 内部データ構造、つまり FlashCopy ビットマップの状態

間接レイヤーは、基本となるストレージまでの入出力の許可、ターゲット VDisk からソース VDisk への入出力の宛先変更、または入出力の停止を行う一方で、データがソース VDisk からターゲット VDisk にコピーされるように調整します。

表 1 は、FlashCopy 入出力パス・アクションの概要を示しています。
表 1. FlashCopy 入出力パス・アクション
VDisk グレーンは既にコピーされているか ホスト入出力操作
読み取り 書き込み
ソース いいえ ソースからの読み取り このソース VDisk 用に最も新しく開始されたターゲット VDisk にグレーンをコピーし、次にソース VDisk に書き込みます。
はい ソースからの読み取り ソースへの書き込み
ターゲット いいえ グレーンがコピーされなかったときは、以下のアルゴリズムを使用して、読み取られる VDisk を判別できます。
  1. 書き込み先のターゲット VDisk である FlashCopy マッピングのソース VDisk に、より新しいターゲット VDisk が存在し、データがすでにコピーされている場合、読み取り操作はそのターゲット VDisk から行われます。
  2. ソース VDisk が別の FlashCopy マッピングのターゲットではない場合、読み取り操作はソース VDisk から行われます。
  3. 書き込み先のソース VDisk である FlashCopy マッピングのソース VDisk に、より新しいターゲット VDisk が存在し、データが既にコピーされている場合、読み取り操作はそのターゲット VDisk から行われます。
グレーンがコピーも上書きもされなかったときは、以下のアルゴリズムを使用できます。
  1. 対応する読み取りのアルゴリズムを使用して、読み取る VDisk を判別します。
  2. より古いターゲット VDisk があり、かつデータがこの VDisk にコピーされなかった場合、データはこの VDisk に書き込まれます。
  3. この VDisk にターゲット VDisk があり、かつデータがこの VDisk にコピーされなかった場合、データはこの VDisk に書き込まれます。
  4. ターゲットへの書き込み。
はい ターゲットからの読み取り

グレーンがコピーされている場合は、以下のアルゴリズムを使用して、読み取られる VDisk を判別できます。

  1. より新しいターゲット VDisk がこのソース VDisk 用に存在していて、グレーンが既にコピーされている場合は、読み取りは最も古いターゲット VDisk から行われます。
  2. より新しいターゲット VDisk がない場合は、読み取りはソース VDisk から行われます。
ターゲットへの書き込み
  1. より新しいターゲット VDisk がこのソース VDisk 用に存在していて、グレーンが既にコピーされている場合は、読み取り操作は最も古いターゲット VDisk から行われます。 より新しいターゲット VDisk がない場合は、読み取り操作はソース VDisk から行われます。
  2. グレーンがこのソース VDisk 用の 2 番目に古いターゲット VDisk にまだコピーされていない場合は、2 番目に古いターゲット VDisk にも同じデータがコピーされます。
  3. ターゲットへの書き込み
注: カスケード FlashCopy 操作の場合、VDisk はソースとターゲットの両方の場合があります。VDisk がソースとターゲットの両方の場合、入出力パス・アクションは、ターゲット VDisk に対する説明のように処理されます。

ソースの読み取り操作

ソースの読み取り操作は、常に、基本となるソース VDisk に引き渡されます。

ターゲットの読み取り操作

ターゲット VDisk からの読み取り操作を処理するために、FlashCopy マッピングは FlashCopy ビットマップを参照する必要があります。データが既にターゲット VDisk にコピーされている場合、読み取り操作はターゲット VDisk に送られます。 データがまだコピーされていない場合、ターゲットの読み取り操作は、ソース VDisk に送られるか、または (ソース VDisk 用に複数のターゲット FlashCopy マッピングが存在している場合は) 別のターゲット VDisk に送られます。ターゲットの読み取り操作が未完了の間は、読み取られるデータを変更する書き込み操作は実行できません。

ライブラリー | サポート | ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2003, 2010. All Rights Reserved.