管理対象ディスク (Mdisk) グループ は、指定された仮想ディスク (VDisk) セットのすべてのデータが一緒に入っている MDisk の集合です。
図 1 は、4 つの MDisk が入っている MDisk グループを示しています。
グループ内のすべての MDisk は、同じサイズのエクステントに分割されます。 VDisk は、グループ内で使用可能なエクステントから作成されます。 新規の VDisk コピー用に使用できるエクステントの数を増やすために、または既存の VDisk コピーを拡張するために、任意の時点で MDisk グループに MDisk を追加することができます。
MDisk グループに対する警告容量を指定できます。MDisk グループで使用されるスペース量が警告容量を超えると、警告イベントが生成されます。これが特に便利なのは、MDisk グループからスペースを自動的に消費するように構成されているスペース使用効率優先の VDisk と連携する場合です。
非管理対象モードの MDisk だけを追加することができます。 MDisk がグループに追加されるときに、それらのモードは非管理対象から管理対象に変わります。
| 状況 | 説明 |
|---|---|
| オンライン | MDisk グループはオンラインになっており、使用可能です。 グループ内のすべての MDisk が使用可能です。 |
| 劣化パス | この状況は、クラスター内の 1 つ以上のノードが
グループ内のすべての MDisk にアクセスできないことを示します。劣化パス状態は、
ディスク・コントローラーまたはファイバー・チャネル・ファブリックの誤った構成の結果である可能性が最も高い。
ただし、ディスク・コントローラー、ファイバー・チャネル・ファブリック、
またはノードのハードウェア障害がこの状態の原因となっている場合もあります。
以下のアクションを実行して、この状態からリカバリーします。
|
| 劣化ポート | この状況は、1 つ以上の 1220 エラーが MDisk グループ内の MDisk に対して記録されていることを示します。 1220 エラーは、リモート・ファイバー・チャネル・ポートが MDisk から除外されたことを示します。 このエラーによってストレージ・コントローラーのパフォーマンスが悪くなり、通常、 ストレージ・コントローラーにハードウェア障害があることを示します。 この問題を修正するには、ストレージ・コントローラーにハードウェア障害があればこれを解決し、エラー・ログの 1220 エラーを修正します。 ログにあるこれらのエラーを解決するには、 SAN ボリューム・コントローラー・コンソールでを選択します。 「保守手順」パネルで「分析の開始」を選択します。 このアクションは、現在エラー・ログにある未修正エラーのリストを表示します。 これらの未修正エラーについては、エラー名を選択し、指針付き保守手順を開始して、エラーを解決します。 エラーは降順でリストされ、最も優先順位が高いエラーが最初にリストされます。 最初に、最も優先順位が高いエラーを解決してください。 |
| オフライン | MDisk グループはオフラインになっており、使用できません。 クラスターにあるどのノードも MDisk にアクセスできません。 原因として最も可能性の高いのは、1 つ以上の MDisk がオフラインになっているか、 除外されていることです。 |
MDisk で使用可能なスペースをトラッキングするために、SAN ボリューム・コントローラーはそれぞれの MDisk を等しいサイズのチャンクに分割します。これらのチャンクはエクステント と呼ばれ、 内部的に索引が付けられます。エクステント・サイズは 16、32、64、128、256、512、1024、または 2048 MB にすることができます。
| エクステント・サイズ (MB) | 最大 VDisk 容量 (GB) (スペース使用効率優先の VDisk でない場合) | 最大 VDisk 容量 (GB) (スペース使用効率優先の VDisk) |
|---|---|---|
| 16 | 2048 (2 TB) | 2000 |
| 32 | 4096 (4 TB) | 4000 |
| 64 | 8192 (8 TB) | 8000 |
| 128 | 16,384 (16 TB) | 16,000 |
| 256 | 32,768 (32 TB) | 32,000 |
| 512 | 65,536 (64 TB) | 65,000 |
| 1024 | 131,072 (128 TB) | 130,000 |
| 2048 | 262,144 (256 TB) | 260,000 |
新規の MDisk グループを作成するときは、 エクステント・サイズを指定します。 エクステント・サイズを後で変更することはできません。このサイズは、MDisk グループの存続期間全体を通じて一定でなければなりません。
エクステント・サイズの選択は、クラスターが管理するストレージの総量に影響します。表 3 は、各エクステント・サイズについてクラスターが管理できるストレージの最大の量を示しています。
| エクステント・サイズ | クラスターの最大ストレージ容量 |
|---|---|
| 16 MB | 64 TB |
| 32 MB | 128 TB |
| 64 MB | 256 TB |
| 128 MB | 512 TB |
| 256 MB | 1 PB |
| 512 MB | 2 PB |
| 1024 MB | 4 PB |
| 2048 MB | 8 PB |
1 つのクラスターは、400 万エクステント (4 x 1024 x 1024) を管理できます。例えば、エクステント・サイズが 16 MB である場合、クラスターは 16 MB x 4 MB = 64 TB のストレージを管理できます。
エクステント・サイズを選択する際、将来のニーズについて検討してください。 例えば、現在 40 TB のストレージがある場合、エクステント・サイズを 16 MB に指定すると、将来の MDisk グループの容量は 64 TB に制限されます。 64 MB のエクステント・サイズを選択すると、MDisk グループの容量は 256 TB になります。
エクステント・サイズを大きく指定すると、ストレージが無駄になります。VDisk が作成される際、VDisk のストレージ容量は整数個のエクステントに切り上げられます。多数の小さな VDisk でシステムを構成し、大きなエクステント・サイズを使用すると、それぞれの VDisk の最後でストレージが無駄になることがあります。