MDisk グループ

管理対象ディスク (Mdisk) グループ は、指定された仮想ディスク (VDisk) セットのすべてのデータが一緒に入っている MDisk の集合です。

図 1 は、4 つの MDisk が入っている MDisk グループを示しています。

図 1. MDisk グループ
この図には、周囲に説明テストがあります。

グループ内のすべての MDisk は、同じサイズのエクステントに分割されます。 VDisk は、グループ内で使用可能なエクステントから作成されます。 新規の VDisk コピー用に使用できるエクステントの数を増やすために、または既存の VDisk コピーを拡張するために、任意の時点で MDisk グループに MDisk を追加することができます。

MDisk グループに対する警告容量を指定できます。MDisk グループで使用されるスペース量が警告容量を超えると、警告イベントが生成されます。これが特に便利なのは、MDisk グループからスペースを自動的に消費するように構成されているスペース使用効率優先の VDisk と連携する場合です。

非管理対象モードの MDisk だけを追加することができます。 MDisk がグループに追加されるときに、それらのモードは非管理対象から管理対象に変わります。

以下の条件のもとで、グループから MDisk を削除することができます。
重要:
表 1 に、MDisk グループの操作可能状態の説明があります。
表 1. MDisk グループの状況
状況 説明
オンライン MDisk グループはオンラインになっており、使用可能です。 グループ内のすべての MDisk が使用可能です。
劣化パス この状況は、クラスター内の 1 つ以上のノードが グループ内のすべての MDisk にアクセスできないことを示します。劣化パス状態は、 ディスク・コントローラーまたはファイバー・チャネル・ファブリックの誤った構成の結果である可能性が最も高い。 ただし、ディスク・コントローラー、ファイバー・チャネル・ファブリック、 またはノードのハードウェア障害がこの状態の原因となっている場合もあります。 以下のアクションを実行して、この状態からリカバリーします。
  1. ストレージ・システムのファブリック構成規則が正しいことを確認します。
  2. ストレージ・システムが正しく構成されているようにします。
  3. エラー・ログ内のすべてのエラーを修正します。
劣化ポート この状況は、1 つ以上の 1220 エラーが MDisk グループ内の MDisk に対して記録されていることを示します。 1220 エラーは、リモート・ファイバー・チャネル・ポートが MDisk から除外されたことを示します。 このエラーによってストレージ・コントローラーのパフォーマンスが悪くなり、通常、 ストレージ・コントローラーにハードウェア障害があることを示します。 この問題を修正するには、ストレージ・コントローラーにハードウェア障害があればこれを解決し、エラー・ログの 1220 エラーを修正します。 ログにあるこれらのエラーを解決するには、 SAN ボリューム・コントローラー・コンソール「サービスおよび保守」 > 「保守手順の実行」を選択します。 「保守手順」パネルで「分析の開始」を選択します。 このアクションは、現在エラー・ログにある未修正エラーのリストを表示します。 これらの未修正エラーについては、エラー名を選択し、指針付き保守手順を開始して、エラーを解決します。 エラーは降順でリストされ、最も優先順位が高いエラーが最初にリストされます。 最初に、最も優先順位が高いエラーを解決してください。
オフライン MDisk グループはオフラインになっており、使用できません。 クラスターにあるどのノードも MDisk にアクセスできません。 原因として最も可能性の高いのは、1 つ以上の MDisk がオフラインになっているか、 除外されていることです。
重要: MDisk グループにある 1 つの MDisk がオフラインになる、 すなわち、クラスター内のどのオンライン・ノードからも見えなくなると、 この MDisk がメンバーになっている MDisk グループはオフラインになります。 その結果、この MDisk グループによって提示されているすべての VDisk コピーがオフラインになります。MDisk グループを作成するときは、最適の構成になるように注意してください。
MDisk グループを作成するときには、以下のガイドラインを考慮してください。
  • イメージ・モードの VDisk は、ご使用の MDisk グループの間に割り振ってください。
  • 1 つの MDisk グループに割り振られている MDisk はすべて、同じ RAID タイプのものであることを確認します。 このようにすると、ストレージ・システム内の 1 つの物理ディスクに単一の障害が起こっても、 グループ全体がオフラインにはなることはありません。例えば、1 つのグループに 3 つの RAID-5 アレイがあって、非 RAID ディスクをこのグループに追加したとすると、 非 RAID ディスクに障害が起こった場合、 このグループ全体にわたってストライピングされたすべてのデータへのアクセスが失われます。 同様に、パフォーマンス上の理由から、RAID のタイプを混合してはなりません。 混合すると、すべての VDisk のパフォーマンスは、グループ内の最低のパフォーマンスのレベルまで下がります。
  • ストレージ・システムによってエクスポートされたストレージ内で VDisk の割り振りを保とうとする場合、 単一のストレージ・システムに対応する MDisk グループが、そのストレージ・システムによって提示されることを確認する必要があります。このようにすると、 あるストレージ・システムから別のストレージ・システムにデータを中断なしにマイグレーションすることが可能になり、 後でコントローラーを廃止するときに、廃止するためのプロセスが簡単になります。
  • グループ間でマイグレーションする場合を除き、VDisk を 1 つの MDisk グループにのみ関連付ける必要があります。
  • 1 つの MDisk は、1 つの MDisk グループにのみ関連付けることができます。
  • 一般的に、単一ポート接続システムで構成される MDisk グループは、 SAN ボリューム・コントローラーでサポートされていません。 ただし、ある場合、具体的には、RAID 区画がある HP StorageWorks MA システムおよび EMA システムでは、 これらのシステムが SAN ボリューム・コントローラーに接続できる唯一の方法は、単一ポート接続モードを使用する方法です。

エクステント

MDisk で使用可能なスペースをトラッキングするために、SAN ボリューム・コントローラーはそれぞれの MDisk を等しいサイズのチャンクに分割します。これらのチャンクはエクステント と呼ばれ、 内部的に索引が付けられます。エクステント・サイズは 16、32、64、128、256、512、1024、または 2048 MB にすることができます。

表 2には、 エクステント・サイズごとの最大 VDisk 容量の比較があります。 スペース使用効率優先の VDisk では、最大は異なります。
表 2. エクステント・サイズ別の最大 VDisk 容量
エクステント・サイズ (MB) 最大 VDisk 容量 (GB) (スペース使用効率優先の VDisk でない場合) 最大 VDisk 容量 (GB) (スペース使用効率優先の VDisk)
16 2048 (2 TB) 2000
32 4096 (4 TB) 4000
64 8192 (8 TB) 8000
128 16,384 (16 TB) 16,000
256 32,768 (32 TB) 32,000
512 65,536 (64 TB) 65,000
1024 131,072 (128 TB) 130,000
2048 262,144 (256 TB) 260,000

新規の MDisk グループを作成するときは、 エクステント・サイズを指定します。 エクステント・サイズを後で変更することはできません。このサイズは、MDisk グループの存続期間全体を通じて一定でなければなりません。

SAN ボリューム・コントローラーのデータ・マイグレーション機能は、エクステント・サイズが異なる MDisk グループ間の VDisk のマイグレーションには使用できません。ただし、以下の SAN ボリューム・コントローラー機能を使用して、エクステント・サイズが異なる MDisk にデータを移動することができます。
  • FlashCopy® を使用して、エクステント・サイズが異なるソースと宛先の MDisk グループ間で VDisk をコピーする。
  • クラスター内メトロ・ミラーまたはグローバル・ミラー (Global Mirror) を使用して、エクステント・サイズが異なるソース MDisk と宛先 MDisk 間で VDisk をコピーする。
  • VDisk ミラーリングを使用して、宛先 MDisk グループからディスクのコピーを追加する。 コピーが同期化した後、ソース MDisk グループ内のデータのコピーを削除することによってエクステントを解放することができます。

エクステント・サイズの選択は、クラスターが管理するストレージの総量に影響します。表 3 は、各エクステント・サイズについてクラスターが管理できるストレージの最大の量を示しています。

表 3. 与えられたエクステント・サイズに対するクラスターの容量
エクステント・サイズ クラスターの最大ストレージ容量
16 MB 64 TB
32 MB 128 TB
64 MB 256 TB
128 MB 512 TB
256 MB 1 PB
512 MB 2 PB
1024 MB 4 PB
2048 MB 8 PB

1 つのクラスターは、400 万エクステント (4 x 1024 x 1024) を管理できます。例えば、エクステント・サイズが 16 MB である場合、クラスターは 16 MB x 4 MB = 64 TB のストレージを管理できます。

エクステント・サイズを選択する際、将来のニーズについて検討してください。 例えば、現在 40 TB のストレージがある場合、エクステント・サイズを 16 MB に指定すると、将来の MDisk グループの容量は 64 TB に制限されます。 64 MB のエクステント・サイズを選択すると、MDisk グループの容量は 256 TB になります。

エクステント・サイズを大きく指定すると、ストレージが無駄になります。VDisk が作成される際、VDisk のストレージ容量は整数個のエクステントに切り上げられます。多数の小さな VDisk でシステムを構成し、大きなエクステント・サイズを使用すると、それぞれの VDisk の最後でストレージが無駄になることがあります。

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