CLI を使用した MDisk グループ間の VDisk のマイグレーション

コマンド行インターフェース (CLI) を使用して、管理対象ディスク (MDisk) グループ間で仮想ディスク (VDisk) をマイグレーションすることができます。

このタスクについて

ノード、MDisk および VDisk に関する入出力 (I/O) 統計を 収集することにより、特定の MDisk の使用率を判別できます。 このデータを収集した後、それを分析して、ホットな VDisk または MDisk を判別できます。その後、VDisk をある MDisk グループから別の MDisk グループにマイグレーションできます。

MDisk と VDisk に関する統計を収集するには、以下のステップを実行します。
  1. 過剰使用されている VDisk を特定する。これは、入出力統計ダンプを要求し、出力を分析することにより、判別できます。
    入出力統計収集を開始するには、以下の CLI コマンドを発行します。
    svctask startstats -interval 15
    このコマンドは、約 15 分おきに、新しい入出力統計ダンプ・ファイルを生成します。
  2. svctask startstats コマンドを発行後、少なくとも 15 分待ってから、以下のコマンドを発行します。
    svcinfo lsiostatsdumps

    このコマンドにより、それぞれのノードごとに生成される入出力統計ファイルがリストされます。 これらの統計ファイルには、MDisk 統計の場合は Nm、VDisk 統計の場合は Nv、 さらにノード統計の場合は Nn という接頭部が付きます。

  3. セキュア・コピー (scp コマンド) を使用して、分析するダンプ・ファイルを検索する。例えば、次のように入力します。
    scp clusterip:/dumps/iostats/v_*
    これにより、すべての VDisk 統計ファイルが AIX® ホストの現行ディレクトリーにコピーされます。
  4. ダンプを分析して、ホットな VDisk を判別する。これは、使用率の高い MDisk を判別するのにも役立ちます。このため、エクステントをマイグレーションすることにより、使用率の高い MDisk に含まれているデータをグループ内のすべての MDisk 全体にさらに均等に分散させることができます。
  5. 統計収集を再度停止する。以下のコマンドを発行します。
    svctask stopstats

入出力統計データを分析した後、ホットな VDisk を判別できます。この Vdisk の移動先にする MDisk グループを決定する必要もあります。新しい MDisk グループを作成するか、またはまだ過剰使用されていない既存グループを判別してください。この判別を行うには、生成した入出力統計ファイルを調べてから、ターゲット MDisk グループ内の MDisk または VDisk の使用率が、ソース・グループ内の MDisk または VDisk よりも低いことを確認します。

データ・マイグレーションまたは VDisk ミラーリングを使用して、MDisk グループ間でデータをマイグレーションできます。 データ・マイグレーションでは、コマンド svctask migratevdisk を使用します。VDisk ミラーリングでは、コマンド svctask addvdiskcopy および svctask rmvdiskcopy を使用します。

svctask migratevdisk コマンドを発行すると、マイグレーションの宛先に、このコマンドに対応できる十分な空きエクステントがあるか確認する検査が行われます。十分な空きエクステントがある場合、コマンドは処理を続行します。このコマンドの完了には、しばらく時間がかかります。
注:
  • SAN ボリューム・コントローラーのデータ・マイグレーション機能は、エクステント・サイズが異なる MDisk グループ間の VDisk の移動には使用できません。
  • ターゲット VDisk またはソース VDisk がオフラインである場合、またはメタデータを保管するにはクォーラム・ディスク・スペースが不十分である場合、マイグレーション・コマンドは失敗します。オフライン状態またはクォーラム・ディスクの状態を訂正して、コマンドを再発行してください。
データ・マイグレーションを使用する場合、空いている宛先エクステントが、別のプロセスによって消費される可能性があります (例えば、宛先 MDisk グループ内で新しい VDisk が作成される場合、またはさらに別のマイグレーション・コマンドが開始される場合)。このシナリオでは、すべての宛先エクステントが割り振られた後、マイグレーション・コマンドは中断し、エラーが記録されます (エラー ID 020005)。この状況からリカバリーするには、次のいずれかの方法を使用してください。
  • ターゲット MDisk グループにさらに MDisk を追加する。これにより、グループで追加のエクステントが提供され、マイグレーションが再開できるようになります。マイグレーションを再試行する前に、エラーを修正済みとしてマークする必要があります。
  • 既に作成されている 1 つ以上の VDisk を、MDisk グループから別のグループにマイグレーションする。これにより、グループでエクステントが解放され、元のマイグレーションが再開できるようになります。

svctask migratevdisk コマンドを使用して MDisk グループ間で VDisk をマイグレーションするには、以下のステップを実行します。

手順

  1. マイグレーションする VDisk と、その VDisk をマイグレーションする先の新しい MDisk グループを決定した後、次の CLI コマンドを発行する。
    svctask migratevdisk -vdisk vdiskname/ID -mdiskgrp
     newmdiskgrname/ID -threads 4
  2. 次の CLI コマンドを発行して、マイグレーションの進行を確認できます。
    svcinfo lsmigrate

次のタスク

データ・マイグレーションを使用する場合、いずれかの MDisk グループに障害が起きると、VDisk はオフラインになります。VDisk ミラーリングを使用すると、VDisk への影響を最小限に抑えることができます。これは、VDisk がオフラインになるのは、ソース MDisk グループに障害が起きる場合のみであるからです。

VDisk ミラーリングを使用して MDisk グループ間で VDisk をマイグレーションするには、以下のステップを実行します。

  1. マイグレーションする VDisk と、その VDisk をマイグレーションする先の新しい MDisk グループを決定した後、次のコマンドを発行する。
    svctask addvdiskcopy -mdiskgrp newmdiskgrname/ID vdiskname/ID
  2. 新しいコピーのコピー ID が戻されます。コピーは同期化されるので、両方の MDisk グループにデータが保管されます。次のコマンドを発行して、同期化の進行を確認できます。
    svcinfo lsvdisksyncprogress 
  3. 同期化が完了した後、元の入出力グループからコピーを除去して、エクステントを解放し、MDisk グループの使用率を下げる。 元のコピーを除去するには、次のコマンドを発行します。
    svctask rmvdiskcopy -copy original copy id vdiskname/ID
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