このタスクについて
ノードをクラスターに追加する場合の特別手順
ホスト・システム上のアプリケーションが入出力操作を送る先のファイル・システムまたは論理ボリュームは、オペレーティング・システムによって仮想パス (vpath) にマップされています。vpath は、サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) でサポートされている疑似ディスク・オブジェクトです。
SDD は、VPath と SAN ボリューム・コントローラー仮想ディスク (VDisk) 間の関連を維持します。
この関連では、VDisk に固有で、しかも再利用されない ID (UID) を使用します。UID によって、SDD は vpath を VDisk に直接関連付けることができます。
SDD は、ディスクおよび
ファイバー・チャネル・デバイス・ドライバーが含まれるプロトコル・スタック内で動作します。
これらのデバイス・ドライバーにより、ANSI FCS 標準によって定義されたとおり
ファイバー・チャネル全体で SCSI プロトコルを使用した SAN ボリューム・コントローラーとの通信が可能になります。
これらの SCSI およびファイバー・チャネル・デバイス・ドライバーによって提供されるアドレッシング方式では、ファイバー・チャネル・ノードおよびポートに、SCSI 論理装置番号 (LUN) とワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) を組み合わせたものを使用します。
エラーが発生すると、エラー・リカバリー手順 (ERP) は、
プロトコル・スタック内のさまざまな層で動作します。
これらの ERP が実行されると、場合によっては、以前に使用されたものと同じ WWNN および LUN 番号を使用して入出力が再駆動されることがあります。
SDD は、実行する各入出力操作について VDisk と VPath との関連を調べません。
クラスターにノードを追加するには、
以下に該当する条件があるか確認しておく必要があります。
- クラスターに複数の入出力グループがある。
- クラスターに追加するノードは、そのクラスター内のノードのために以前に使用されていた物理ノード・ハードウェアまたはスロットを使用する。
- クラスターに追加するノードは、別のクラスター内のノードのために以前に使用されていた物理ノード・ハードウェアまたはスロットを使用し、両方のクラスターが同じホストおよびバックエンド・ストレージに対して可視である。
上記の条件のいずれかが該当する場合、以下の特別手順が適用されます。
- ノードは、以前に属していたものと同じ入出力グループに追加する必要があります。クラスター・ノードの WWN を判別する場合は、コマンド行インターフェース (CLI) ・コマンドの svcinfo lsnode または SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用できます。
- ノードをクラスターに追加し直す場合、事前にそのクラスターを使用するすべてのホストをシャットダウンする必要があります。
その後、ノードは、ホストがリブートされる前に追加する必要があります。入出力グループ情報が入手できないか、あるいはクラスターを使用するすべてのホストをシャットダウンしてリブートすることが不都合な場合は、次のようにします。
- クラスターにノードを追加する前に、クラスターに接続されているすべてのホスト上で、ファイバー・チャネル・アダプター・デバイス・ドライバー、ディスク・デバイス・ドライバー、およびマルチパス・ドライバーを構成解除する。
- クラスターにノードを追加してから、ファイバー・チャネル・アダプター・デバイス・ドライバー、ディスク・デバイス・ドライバー、およびマルチパス・ドライバーを再構成する。
特殊な手順を適用できるシナリオ
以下の 2 つのシナリオで、特殊な手順を適用できる状況を説明します。
- 1 対の2145 UPS、または 4 つの 2145 UPS-1Uの障害が原因で、8 ノード・クラスターのうちの 4 つのノードが失われた。
この場合、CLI コマンド svctask addnode または SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用して、失われた 4 つのノードをクラスターに追加し直す必要があります。
- ユーザーは、クラスターから 4 つのノードを削除し、CLI コマンドの svctask addnode または SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用して、そのノードをクラスターに追加し直すことに決定した。
5.1.0 ノードの場合、SAN ボリューム・コントローラーは、障害の起きたノードを自動的に再追加してクラスターに戻します。クラスターがノード欠落エラー (エラー・コード 1195) を報告し、そのノードが修復されて再始動された場合、クラスターは自動的にノードを再追加してクラスターに戻します。このプロセスは最大で 20 分かかることがあるため、ユーザーは以下のステップを実行して、手動でノードを再追加することができます。
- svcinfo lsnode CLI コマンドを発行してクラスターを現在構成しているノードをリストし、ノードを追加する入出力グループを判別する。
以下に、表示される出力の例を示します。
svcinfo lsnode -delim :
id:name:UPS_serial_number:WWNN:status:IO_group_id:IO_group_name
:config_node:UPS_unique_id:hardware:iscsi_name:iscsi_alias
1:node1:10L3ASH:0000000000000000:offline:0:io_grp0:no:1000000000003206:
8A4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.ndihill.node1:
2:node2:10L3ASH:50050768010050B0:online:0:io_grp0:yes:10000000000050B0:
8A4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.ndihill.node2:
- svcinfo lsnodecandidate CLI コマンドを発行して、クラスターに割り当てられていないノードをリストし、2 番目のノードが入出力グループに追加されていることを確認する。
以下に、表示される出力の例を示します。
svcinfo lsnodecandidate -delim :
id:panel_name:UPS_serial_number:UPS_unique_id:hardware
5005076801000001:000341:10L3ASH:202378101C0D18D8:8A4
5005076801000009:000237:10L3ANF:202378101C0D1796:8A4
50050768010000F4:001245:10L3ANF:202378101C0D1796:8A4
....
- svctask addnode CLI コマンドを発行して、ノードをクラスターに追加する。
重要: 入出力グループ内の各ノードは、別々の無停電電源装置に接続する必要があります。
以下に、パネル名パラメーターを使用してノードをクラスターに追加するときに発行する CLI コマンドの例を示します。
svctask addnode -panelname 000237
-iogrp io_grp0
ここで、000237 はノードのパネル名、io_grp0 はノードの追加先の入出力グループの名前です。
以下に、WWNN パラメーターを使用してノードをクラスターに追加するときに発行する CLI コマンドの例を示します。
svctask addnode -wwnodename 5005076801000001
-iogrp io_grp1
ここで、5005076801000001 はノードの WWNN、io_grp1 はノードの追加先の入出力グループの名前です。
- svcinfo lsnode CLI コマンドを発行して、最終構成を検証する。
次の例は、表示される出力を示します。
svcinfo lsnode -delim :
id:name:UPS_serial_number:WWNN:status:IO_group_id:IO_group_name:config_node:UPS_unique_id:
hardware:iscsi_name:iscsi_alias
1:node1:10L3ASH:0000000000000000:offline:0:io_grp0:no:1000000000003206:
8A4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.ndihill.node1:
新しいノードについて、以下の情報を記録してください。
- ノード名
- ノードのシリアル番号
- WWNN
- IQN (iSCSI 接続により接続されるホストを使用している場合)
- すべての WWPN
- 目的のノードが含まれている入出力グループ
注: このコマンドをクラスターにノードを追加した直後に発行すると、ノードの状況が追加中になる場合があります。
状況が追加中と表示されるのは、クラスターへのノードの追加プロセスが進行中である場合です。
構成プロセスを続行する前に、すべてのノードの状況がオンラインになるのを待つ必要はありません。