メトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー (Global Mirror) 協力関係

メトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー (Global Mirror) 協力関係は、ローカル・クラスターとリモート・クラスター間の関連を定義します。

メトロ・ミラー関係 または整合性グループ、またはグローバル・ミラー (Global Mirror) 関係 または整合性グループをリモート・クラスターを使用して作成できるようにするには、 2 つのクラスターの間の協力関係を確立する必要があります。 グローバル・ミラー (Global Mirror) 関係または整合性グループ、 またはメトロ・ミラー関係または整合性グループ が、2 つのリモート・クラスターの間に存在する場合、これらのクラスターは協力関係を維持する必要があります。 各クラスターは最大 3 つの協力関係を維持することができ、 各協力関係は 1 つのリモート・クラスターと協力関係を維持できます。 最大 4 つのクラスターが、相互に直接関連付けることができます。

また、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターは、 協力関係を介して相互に間接的に関連付けられます。 2 つのクラスターのそれぞれが、3 番目のクラスターと協力関係をもっている場合、これらの 2 つのクラスターは間接的に関連付けられます。 最大 4 つのクラスターを直接的にまたは間接的に関連付けることができます。

SAN ボリューム・コントローラー・ノードは、2 つの VDisk 間の関係だけでなく、クラスター間 の関連についても認識する必要があります。最大 4 つのクラスターを直接的にまたは間接的に接続することができます。

次の例に、 SAN ボリューム・コントローラー・クラスター間に確立できる、考えられる協力関係を示します。
図 1. 協力関係がない 2 つのクラスター
この図は、協力関係にない 2 つのクラスターを示します。
図 2. 1 つの協力関係がある 2 つのクラスター。
この図は、1 つの協力関係がある 2 つのクラスターを示します。
図 3. 1 つの協力関係にある 4 つのクラスター。 クラスター A は、災害復旧サイトである場合があります。
この図は、1 つの協力関係にある 4 つのクラスターを示します。
図 4. マイグレーション状態内の 3 つのクラスター。 データ・センター B が C にマイグレーション中です。 クラスター A はホスト・プロダクションで、クラスター B およびクラスター C は災害復旧です。
この図は、マイグレーション状態にある 4 つのクラスターを示します。
図 5. 完全接続メッシュ構成内のクラスター。各クラスターは、他の 3 つのクラスターのそれぞれに協力関係をもっています。
この図は、完全接続メッシュ構成内にあるクラスターを示します。
図 6. 3 つの協力関係内にある 4 つのクラスター。
この図は、3 つの協力関係内にある 4 つのクラスターを示します。
図 7 は、 サポートされていないクラスター構成を示します。 2 つを超える協力関係内に個々のクラスターがないのに、接続されている集合内に 5 つのクラスターがあります。
図 7. サポートされていないクラスター構成。
この図は、
サポートされていないクラスター構成を示します。
接続された集合内に 5 つのクラスターがあります。

2 つのクラスター間にメトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー (Global Mirror) 協力関係を確立するには、両方のクラスターから svctask mkpartnership コマンドを実行する必要があります。例えば、clusterA と clusterB の間で協力関係を確立するには、clusterB をリモート・クラスターとして指定して、clusterA から svctask mkpartnership コマンドを実行する必要があります。この時点で、協力関係は部分的に構成済みになり、これは片方向通信と呼ばれることがあります。次に、clusterA をリモート・クラスターとして指定して、clusterB から svctask mkpartnership コマンドを実行します。このコマンドが完了すると、クラスター間の両方向通信についての協力関係が完全に構成されます。また、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用して、メトロ・ミラー協力関係および グローバル・ミラー (Global Mirror) 協力関係を作成できます。

協力関係の状態は、協力関係が、期待したように作動しているかを判別するのに役立ちます。 クラスター協力関係は、完全構成状態のほかに、以下の状態を持てます。
部分構成済み
ローカル・クラスターまたはリモート・クラスターから 1 つのクラスター・パートナーのみが表示されているクラスターに定義され、開始されていることを示します。 表示されているクラスターをフルに構成して協力関係を完全にするには、表示されているクラスターから対応するローカル・クラスターまたはリモート・クラスターへのクラスター協力関係を定義する必要があります。 これを行うには、mkpartnership コマンドを協力関係にあるローカルおよびリモート・クラスターで発行するか、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用してローカル・クラスターおよびリモート・クラスターの両方に協力関係を作成します。
完全構成済み
協力関係がローカルおよびリモート・クラスターで定義され、開始されていることを示します。
リモートなし
リモート・クラスターが協力関係に存在しないことを示します。
部分的に構成済み (ローカル停止済み)
ローカル・クラスターがリモート・クラスターに定義されているのみで、ローカル・クラスターが停止していることを示します。
完全に構成済み (ローカル停止済み)
協力関係がローカルおよびリモート・クラスターの両方で定義され、リモート・クラスターは存在するが、ローカル・クラスターは停止していることを示します。
完全に構成済み (リモート停止済み)
協力関係がローカルおよびリモート・クラスターの両方で定義され、リモート・クラスターは存在するが、リモート・クラスターが停止していることを示します。
完全に構成済み (ローカル除外)
協力関係がローカル・クラスターとリモート・クラスターの間で定義されているが、ローカル・クラスターが除外されていることを示します。 この状態は、通常、ファブリック・エラーが非常に多いことやクラスター協力関係の応答時間が遅いことが原因となって、2 つのクラスター間のファブリック・リンクに障害が起きている場合に発生します。 これらのエラーを解決するには、「サービスおよび保守 (Service and Maintenance)」 > 「エラー・ログの解析 (Analyze Error Log)」を選択してエラー・ログに 1720 エラーがないか確認します。
完全に構成済み (リモート除外)
協力関係がローカル・クラスターとリモート・クラスターの間で定義されているが、リモート・クラスターが除外されていることを示します。 この状態は、通常、ファブリック・エラーが非常に多いことやクラスター協力関係の応答時間が遅いことが原因となって、2 つのクラスター間のファブリック・リンクに障害が起きている場合に発生します。 これらのエラーを解決するには、「サービスおよび保守 (Service and Maintenance)」 > 「エラー・ログの解析 (Analyze Error Log)」を選択してエラー・ログに 1720 エラーがないか確認します。
完全に構成済み (リモート超過)
協力関係がローカル・クラスターとリモート・クラスターの間で定義され、リモートは使用可能であるが、そのリモート・クラスターを加えたクラスターの数が、1 つのクラスター・ネットワーク内で許可されている数を超過していることを示します。 1 つのネットワーク内には最大で 4 つのクラスターが定義できます。 クラスターの数がこの制限を超えた場合、SAN ボリューム・コントローラーは、すべてのクラスターを固有 ID の番号順にソートし、活動状態にないクラスター (複数の可能性あり) を決定します。 活動状態にないクラスターのパートナーで、クラスター固有 ID のトップ 4 にないものは、「完全に構成済み (リモート超過)」と表示されます。

メトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー (Global Mirror) 協力関係を変更するには、svctask chpartnership コマンドを使用します。 メトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー (Global Mirror) 協力関係を削除するには、svctask rmpartnership コマンドを使用します。

重要: svctask rmpartnership コマンドを実行する前に、2 つのクラスター間で定義されているすべての関係とグループを除去しておく必要があります。クラスターの関係とグループを表示するには、svcinfo lsrcrelationship および svcinfo lsrcconsistgrp コマンドを実行します。2 つのクラスター間で定義されている関係とグループを除去するには、svctask rmrcrelationship および svctask rmrcconsistgrp コマンドを実行します。

バックグラウンド・コピー管理

ローカル・クラスターからリモート・クラスターへの 初期バックグラウンド・コピーの実行速度を制御できます。 帯域幅パラメーターは、この実行速度をメガバイト/秒で指定します。

ライブラリー | サポート | ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2003, 2010. All Rights Reserved.