障害のあるノードと予備ノードとの交換

SAN ボリューム・コントローラー・コンソールSAN ボリューム・コントローラー・フロント・パネルを使用して、クラスター内の障害のあるノードを交換することができます。

始める前に

障害のあるノードを予備ノードと交換する前に、以下の要件が満たされていることを確認する必要があります。
  • SAN ボリューム・コントローラー・バージョン 3.1.0 以降がクラスターおよび予備ノードにインストールされていること。
  • 障害のあるノードが含まれているクラスターの名前が分かっていること。
  • 予備ノードが、障害のあるノードが含まれているクラスターと同じラックに取り付けられていること。
  • 予備ノードの当初のワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) の最後の 5 文字を記録してあること。
    注: クラスター内で、障害のあるノードの元の WWPN を使用する予備ノードで正常に取り替えられた障害のあった修理済みのノードには、 新しい固有の WWNN を割り当てる必要があります。 予備ノードの元の WWNN を、修理されたノードの新しい WWNN として使用できます。
重要: 00000 という WWNN をもつノードをクラスターに接続しないでください。このノードが予備としては不要になっており、クラスターへの通常の接続用に使用する場合は、この WWNN を予備の作成時点で記録した番号に変更する必要があります。 他の番号を使用すると、データが破壊される場合があります。

このタスクについて

ノードに障害が発生した場合、クラスターは、障害のあるノードが修復されるまで、パフォーマンスが低下したままで作動し続けます。修復操作に許容以上の時間がかかる場合は、障害のあるノードを予備ノードと交換することが得策です。ただし、適切な手順に従い、入出力操作の中断やデータ保全性の低下が起こらないように 注意を払う必要があります。

次の表では、クラスター内の障害のあるノードを交換するときに、構成に対して行われる変更を示しています。
ノードの属性 説明
フロント・パネル ID これは、ノードの正面に記載されている番号で、クラスターに追加するノードを選択するときに使用します。
ノード ID これはノードに割り当てられる ID です。ノードがクラスターに追加されるたびに新しいノード ID が割り当てられます。ノード名は、クラスター上でサービス・アクティビティーを行った後も同じままです。ノード ID またはノード名を使用して、クラスター上で管理タスクを実行できます。ただし、スクリプトを使用してそれらのタスクを実行する場合は、ノード ID ではなく、ノード名を使用してください。この ID は、この手順の実行時に変わります。
ノード名 これはノードに割り当てられる名前です。名前を指定しないと、 SAN ボリューム・コントローラーがデフォルト名を割り当てます。SAN ボリューム・コントローラーは、ノードがクラスターに追加されるたびに新しいデフォルト名を作成します。 独自の名前を割り当てるよう選択した場合、「クラスターへのノードの追加 (Adding a node to a cluster)」パネルにそのノード名を入力する必要があります。 SAN ボリューム・コントローラーによって自動的に割り当てられる名前に使用される命名規則と一致する名前を、 手動で割り当てることはできません。スクリプトを使用してクラスター上で管理タスクを実行しており、それらのスクリプトにそのノード名が使用されている場合、ノードの元の名前を予備ノードに割り当てると、スクリプトを変更せずに済みます。この手順時にこの名前が変わる場合があります。
ワールド・ワイド・ノード名 これはノードに割り当てられる WWNN です。WWNN は、ノードおよびファイバー・チャネル・ポートを固有に識別するのに使用されます。この手順時に、予備ノードの WWNN は、障害ノードの WWNN に変更されます。ノードの置き換え手順に正確に従って、WWNN が重複しないようにする必要があります。この手順時にこの名前は変わりません。
ワールド・ワイド・ポート名 (WWPN) これはノードに割り当てられる WWPN です。WWPN は、この手順の一部として、予備ノードに書き込まれている WWNN から派生します。例えば、あるノードの WWNN が 50050768010000F6 である場合、このノードの 4 つの WWPN は以下のように派生します。
WWNN                          50050768010000F6
フロント・パネルに表示される WWNN 000F6
WWPN ポート 1                     50050768014000F6
WWPN ポート 2                     50050768013000F6
WWPN ポート 3                     50050768011000F6
WWPN ポート 4                     50050768012000F6
この手順時にこれらの名前は変わりません。

この作業は、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを既に起動済みであることを前提としています。

以下のステップを実行して、クラスター内の障害のあるノードを取り替えます。

手順

  1. 取り替えるノードの名前と ID を検証する。

    以下のステップを実行して名前と ID を検証します。

    1. SAN ボリューム・コントローラー・コンソール・アプリケーションが障害のあるノードが含まれているクラスターで実行中であることを確認します。
    2. ポートフォリオの「ノードの作業」 > 「ノード」をクリックします。 「ノードの表示」パネルが表示されます。ノードに障害が発生している場合、オフラインとして示されます。
    3. 入出力グループのパートナー・ノードがオンラインであるようにしてください。
    • 入出力グループ内のもう一方のノードがオフラインの場合、障害を特定するために指定保守手順 (DMP) を開始する。
    • ここまで DMP の指示どおりに手順を行っていて、その後に入出力グループ内のパートナー・ノードに障害が発生した場合は、オフライン VDisk をリカバリーする。
    • その他の理由でノードを交換する場合は、交換するノードを特定し、入出力グループ内のパートナー・ノードがオンラインであるか確認する。
    • パートナー・ノードがオフラインの場合、この入出力グループに属している VDisk にアクセスできなくなります。DMP を開始し、もう一方のノードを修正してから、次のステップに進んでください。
  2. 障害のある (オフラインの) ノードの名前をクリックする。「一般詳細の表示」パネルが表示されます。
  3. 「一般」をクリックして、障害のあるノードの以下の属性を記録する。
    • ID
    • WWNN
    • 入出力グループ
    • UPS のシリアル番号
    • 無停電電源装置のシリアル番号
  4. 「閉じる」をクリックする。「ファイバー・チャネル・ポート」をクリックして、 障害のあるノードの以下の属性を記録する。
    • WWPN
  5. 「閉じる」をクリックする。「重要製品データ」をクリックして、障害のあるノードの以下の属性を記録する。
    • システムのシリアル番号
  6. 障害のあるノードの電源がオフになっていることを確認する。
  7. SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用して、障害のあるノードをクラスターから削除する。
    要確認: このノードをクラスターに再追加するときにデータ破壊が起こらないように、必ず以下の情報を記録しておいてください。
    • ノードのシリアル番号
    • WWNN
    • すべての WWPN
    • 目的のノードが含まれている入出力グループ
  8. 4 本のファイバー・チャネル・ケーブルをすべてノードから切断します。
    重要: 障害のあるノードの WWNN を使用して予備ノードが構成されるまでは、予備ノードにファイバー・チャネル・ケーブルのプラグを差し込まないでください。
  9. 予備ノードから、ステップ 3 で記録したシリアル番号をもつ無停電電源装置まで、電源ケーブルおよびシグナル・ケーブルを接続します。
    注: 2145 UPSの場合、 シグナル・ケーブルのプラグを、 2145 UPSの最上段のシリアル・コネクターの 空いている任意の位置に差し込むことができます。 2145 UPSに使用可能な予備シリアル・コネクターがない場合、 障害のあるノードからケーブルを切り離してください。 2145 UPS-1Uの場合、障害のあるノードからケーブルを切り離す必要があります。
  10. 予備ノードの電源をオンにします。
  11. 予備ノードの WWNN を障害のあるノードの WWNN に変更する必要があります。これを行う手順は、予備ノードにインストールされている SAN ボリューム・コントローラーのバージョンによって異なります。「ノード:」パネルが表示されるまで、「下」移動ボタンを押して放す操作を繰り返します。次に、「WWNN:」パネルが表示されるまで、「右」ボタンを押して放します。「右」ボタンを繰り返し押しても、 「WWNN:」パネルが表示されずに「ノード:」パネルに戻る場合は、ステップ 13 に進みます。それ以外の場合は、 ステップ 12 に進みます。
  12. 以下のステップを実行して、障害のあるノードの WWNN と一致するように予備ノード (SAN ボリューム・コントローラー V4.3 以上をインストール済み) の WWNN を変更する。
    1. 「ノードの WWNN:」パネルが表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、次に「下」ボタンを放します。 表示が編集モードに切り替わります。 「WWNN を編集 (Edit WWNN)」が 1 行目に表示されます。ディスプレイの 2 行目は WWNN の最後の 5 桁の番号が表示されます。
    2. ステップで記録した WWNN の最後の 5 つの番号と一致するよう、表示された WWNN を変更します。3. 強調表示された番号を 編集するには、「上」および「下」ボタンを使用して番号を増減させます。 番号は、F から 0、または 0 から F に折り返します。「左」ボタンおよび「右」ボタンを使用して番号の間を移動します。
    3. この 5 つの番号が、ステップ3, で記録した WWNN の最後の 5 つの番号と一致したら、「選択」ボタンを押して、その番号を受け入れる。
  13. 以下のステップを実行して、障害のあるノードの WWNN と一致するよう予備ノード (V4.3 より前の SAN ボリューム・コントローラー・バージョンをインストール済み) の WWNN を変更する。
    1. 「状況 (Status:)」パネルが表示されるまで「右」ボタンを押して放します。
    2. ノード状況がフロント・パネルに表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、「下」ボタンを放す。WWNN は 1 行目に表示されます。 ディスプレイの 2 行目には、WWNN の最後の 5 つの番号が表示されます。
    3. WWNN がフロント・パネルに表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、「下」ボタンを放す。表示が編集モードに切り替わります。
    4. ステップで記録した WWNN の最後の 5 つの番号と一致するよう、表示された WWNN を変更します。3. 強調表示された番号を 編集するには、「上」および「下」ボタンを使用して番号を増減させます。 番号は、F から 0、または 0 から F に折り返します。「左」ボタンおよび「右」ボタンを使用して番号の間を移動します。
    5. この 5 つの番号が、ステップ3, で記録した WWNN の最後の 5 つの番号と一致したら、「選択」ボタンを押して、その番号を受け入れる。
    6. 「選択」ボタンを押して、更新した番号 を保存し、WWNN パネルに戻ります。
  14. 障害のあるノードから切断した 4 本のファイバー・チャネル・ケーブルを接続し、それらを予備ノードに接続する。

    予備ノードに接続されているイーサネット・ケーブルが、障害のあるノードよりも少ない場合、 イーサネット・ケーブルを障害のあるノードから予備ノードに移動する。 予備ノードへのケーブルの接続は、障害のあるノードの場合と同じポートに行います。

  15. SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用して、予備ノードをクラスターに追加する。可能な場合は、障害のあるノードに使用されたのと同じノード名を使用してください。必要に応じて、予備ノードは、クラスターと同じ SAN ボリューム・コントローラー・バージョンに更新されます。この更新には、最大で 20 分かかることがあります。
  16. ホスト・システム上でマルチパス・デバイス・ドライバーに付属のツールを使用して、すべてのパスが現在オンラインであることを確認する。 詳しくは、マルチパス・デバイス・ドライバーに付属の資料を参照してください。 例えば、サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) を使用する場合は、ホスト・システム上で SDD 管理ツールを使用する方法の説明について、「IBM® System Storage® マルチパス・サブシステム・デバイス・ドライバー ユーザーズ・ガイド」を参照してください。 パスがオンラインになるには、最大 30 分かかる場合があります。
  17. 障害のあるノードを修復する。
    重要: 障害のあるノードの修復時には、ファイバー・チャネル・ケーブルをそのノードに接続しないでください。ケーブルを接続すると、データが破壊される場合があります。これは、予備ノードが、障害ノードと同じ WWNN を使用しているからです。

    修復したノードを予備ノードとして使用したい場合は、次のステップを実行してください。

    SAN ボリューム・コントローラー V4.3 以上の場合:

    1. 「ノードの WWNN:」パネルが表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、次に「下」ボタンを放します。
      表示が編集モードに切り替わります。 「WWNN を編集 (Edit WWNN)」が 1 行目に表示されます。ディスプレイの 2 行目は WWNN の最後の 5 桁の番号が表示されます。
    2. 表示された番号を 00000 に変更します。 強調表示された番号を 編集するには、「上」および「下」ボタンを使用して番号を増減させます。 番号は、F から 0、または 0 から F に折り返します。「左」ボタンおよび「右」ボタンを使用して番号の間を移動します。
    3. 「選択」ボタンを押して、その番号を受け入れる。

      これで、このノードは、予備ノードとして使用できるようになりました。

    V4.3 より前の SAN ボリューム・コントローラー・バージョンの場合:

    1. 「状況 (Status:)」パネルが表示されるまで「右」ボタンを押して放します。
    2. ノード状況がフロント・パネルに表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、「下」ボタンを放す。WWNN は 1 行目に表示されます。 ディスプレイの 2 行目には、WWNN の最後の 5 つの番号が表示されます。
    3. WWNN がフロント・パネルに表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、「下」ボタンを放す。表示が編集モードに切り替わります。
    4. 表示された番号を 00000 に変更します。強調表示された番号を 編集するには、「上」および「下」ボタンを使用して番号を増減させます。 番号は、F から 0、または 0 から F に折り返します。「左」ボタンおよび「右」ボタンを使用して番号の間を移動します。
    5. 「選択」ボタンを押して、その番号を受け入れる。
    6. 「選択」ボタンを押して、更新した番号 を保存し、WWNN パネルに戻ります。

      これで、このノードは、予備ノードとして使用できるようになりました。

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