中断を伴わないノード置換

SAN ボリューム・コントローラー 2145-8F2 ノード、SAN ボリューム・コントローラー 2145-8F4 ノード、 またはSAN ボリューム・コントローラー 2145-8G4 ノード をSAN ボリューム・コントローラー 2145-8A4 ノード または SAN ボリューム・コントローラー 2145-CF8 ノードに置き換えることができます。 また、SAN ボリューム・コントローラー 2145-4F2 ノード を SAN ボリューム・コントローラー 2145-8A4 ノードまたは前のノードに置き換える場合、 以下の手順を使用できます。

始める前に

以下の手順には、SAN ボリューム・コントローラー 2145-4F2 ノードを SAN ボリューム・コントローラー 2145-CF8 ノードに置き換える場合は含まれません。

SAN ボリューム・コントローラー 2145-4F2 ノードの SAN ボリューム・コントローラー 2145-CF8 ノードへの交換については、 「Procedures for Replacing SAN ボリューム・コントローラー 2145-4F2 Nodes with SAN ボリューム・コントローラー 2145-CF8 Nodes」(次の SAN ボリューム・コントローラー (2145) サポート Web サイトにある) を参照してください。

SAN ボリューム・コントローラー (2145) サポート Web サイト

手順へのリンクは、V5.1.x の「IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー ソフトウェアのインストールおよび構成ガイド 」が含まれているページの「関連資料 (Related Reading)」の下にあります。

SAN 環境への変更が必要ないため、以下の手順は処理を中断せず行うことができます。 これは、置換用 (新規) ノードが、置換する元のノードと同じワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) を使用するためです。

この作業では、以下の条件が満たされていることを前提としています。
重要:
  1. IBM® サポートによって指示される場合を除いて、上記にリストされている条件のいずれかが満たされていない場合は、この作業を続行しないでください。
  2. この作業を実行する前に、下記にリストされているすべてのステップを検討してください。
  3. SAN ボリューム・コントローラー環境、またはこの作業で説明されている手順を十分理解していない場合は、この作業を実行しないでください。
  4. 置換する元のノードを再利用する計画の場合は、ノードの WWNN が SAN 上で固有の番号に確実に設定されているようにしてください。WWNN が固有であることが確実でない場合、WWNN と WWPN が SAN 環境で重複し、問題を引き起こす可能性があります。
    ヒント: 置換する元のノードの WWNN を置換用ノードの出荷時のデフォルト WWNN に変更すると、番号を確実に固有なものにすることができます。
  5. この作業時に、ノード ID が変更され、ノード名も変更される可能性があります。クラスターがノード ID を割り当てた後、この ID を変更できません。ただし、ノード名は、この作業の完了後に変更できます。

このタスクについて

クラスター内のアクティブ・ノードを置換するには、以下のステップを実行します。

手順

  1. (クラスター・ソフトウェアのバージョンが 5.1 の場合、以下のステップを実行します。)

    ノードへの依存関係を持つホストがないことを確認します。

    クラスターの一部であるノードをシャットダウンするとき、またはクラスターからノードを削除するときは、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールの「ノードの表示」パネルの「従属 VDisk の表示」メニュー・オプションを使用して、ノードに従属する VDisk をすべて表示するか、svcinfo lsnodedependentvdisk コマンドを使用して従属 VDisk を表示します。

    従属 VDisk が存在する場合は、それらの VDisk が使用中であるかどうかを判断します。VDisk が使用中の場合は、冗長構成を復元するか、あるいはホスト・アプリケーションを中断します。従属クォーラム・ディスクが報告された場合は、そのクォーラム・ディスクへのアクセスを修復するか、クォーラム・ディスクの構成を変更します。

  2. 以下のステップを実行して、クラスター構成ノード、および置換する元のノードの ID、名前、入出力グループ ID、入出力グループ名を判別します。置換する元のノードの物理的な位置が既に分かっている場合は、このステップをスキップして、ステップ 3 に進むことができます。
    ヒント: 置換する元のノードのいずれかがクラスター構成ノードである場合は、そのノードを最後に置換してください。
    1. コマンド行インターフェース (CLI) から以下のコマンドを発行します。
      svcinfo lsnode -delim : 

      以下に、このコマンドに対して表示される出力の例を示します。

      id:name:UPS_serial_number:WWNN:status:IO_group_id:IO_group_name:
      config_node:UPS_unique_id:hardware:iscsi_name:iscsi_alias
      3:dvt113294:100089J137:5005076801005A07:online:0:io_grp0:yes:
      20400002096810C7:8A4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.ldcluster-80.dvt113294:
      14:des113004:10006BR010:5005076801004F0F:online:0:io_grp0:no:
      2040000192880040:8G4:iqn.1986-03.com.ibm:2145.ldcluster-80.des113004:
    2. config_node 欄で、値 yes を見つけ、idname 欄の値を記録します。
    3. クラスター内のノードごとに、id および name 欄の値を記録します。
    4. クラスター内のノードごとに、IO_group_id および IO_group_name 欄の値を記録します。
    5. クラスター内のノードごとに、CLI から次のコマンドを発行して、フロント・パネル ID を判別します。
      svcinfo lsnodevpd node_name or node_id

      ここで、node_name or node_id は、フロント・パネル ID の判別を行う対象のノードの名前または ID です。

    6. front_panel_id 欄の値を記録します。 フロント・パネル ID は、各ノードの前面に表示されます。この ID を使用して、置換する元のノード ID またはノード名と一致するノードの物理的な位置を判別できます。
  3. 以下のステップを実行して、取り替えるノードの WWNN または iSCSI 名を記録します。
    1. CLI から以下のコマンドを発行します。
      svcinfo lsnode -delim : node_name or node_id

      ここで、node_name or node_id は、WWNN または iSCSI 名の判別を行う対象ノードの名前または ID です。

    2. 置換したいノードの WWNN または iSCSI 名を記録します。ファイバー・チャネル・ポートおよびイーサネット・ポートの順序も記録します。
  4. CLI から以下のコマンドを発行して、ノードの電源をオフにします。
    svctask stopcluster -node node_name
    重要:
    1. ノードの背面からファイバー・チャネル・ケーブルまたはイーサネット・ケーブルを取り外す前に、ノードのポート番号 (ファイバー・チャネルの場合はポート 1 から 4、イーサネットの場合はポート 1 から 2) の付いたケーブルの順序を記録し、マークを付けてください。ノードの背面にあるファイバー・チャネル・ポートには、左から右に 1 から 4 の番号が付けられています。置換用ノードがクラスターに追加されるときの問題を避けるために、ケーブルを正確な順序で置換用ノードに再接続する必要があります。ケーブルが同じ順序で接続されない場合、 ポート ID が変わる可能性があり、ホストが VDisk にアクセスする機能に影響を与えます。ポートの番号付けを調べるには、ご使用のモデルに固有のハードウェア資料を参照してください。
    2. 置換用ノードを、スイッチまたはディレクターの異なるポートに接続しないでください。SAN ボリューム・コントローラーには 4 Gbps または 8 Gbps の HBA があります。しかし、置換用ノードがクラスターに追加されるときの問題を避けるために、この時点ではスイッチまたはディレクターのより高速なポートに、これらのノードを移動しないでください。
    3. ノードのファイバー・チャネル・ケーブルを、この時点で、 スイッチまたはディレクター上の高速ポートまたは別のポートに移動しないでください。これは、クラスター内のノードの置換とは無関係に計画する必要がある、別個の作業です。
  5. 以下の CLI コマンドを実行して、クラスターおよび入出力グループからこのノードを削除します。
    svctask rmnode node_name or node_id

    node_name or node_id は、削除するノードの名前または ID です。CLI を使用して、削除処理が完了したことを確認することができます。

  6. 以下の CLI コマンドを発行して、ノードがクラスターのメンバーでないことを確認してください。
    svcinfo lsnode 
    ノードのリストが表示されます。 除去されたノードがコマンド出力にリストされなくなるまで待ちます。
  7. 以下のステップを実行して、クラスターから削除したノードの WWNN または iSCSI 名を FFFFF に変更してください。
    SAN ボリューム・コントローラー V4.3 以上の場合:
    1. ノードの電源をオンにします。
    2. 「ノードの WWNN:」パネルが表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、次に「下」ボタンを放します。 表示が編集モードに切り替わります。 「WWNN を編集 (Edit WWNN)」が 1 行目に表示されます。ディスプレイの 2 行目は WWNN の最後の 5 桁の番号が表示されます。
    3. 表示された番号を FFFFF に変更します。強調表示された番号を 編集するには、「上」および「下」ボタンを使用して番号を増減させます。 番号は、F から 0、または 0 から F に折り返します。「左」ボタンおよび「右」ボタンを使用して番号の間を移動します。
    4. 「選択」ボタンを押して、変更を保存し、ノードの新規 WWNN として FFFFF を適用します。

    V4.3 より前の SAN ボリューム・コントローラー・バージョンの場合:

    1. ノードの電源をオンにします。
    2. 「状況 (Status:)」パネルが表示されるまで「右」ボタンを押して放します。
    3. ノード状況がフロント・パネルに表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、「下」ボタンを放す。WWNN は 1 行目に表示されます。 ディスプレイの 2 行目には、WWNN の最後の 5 つの番号が表示されます。
    4. WWNN がフロント・パネルに表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、「下」ボタンを放す。表示が編集モードに切り替わります。
    5. 表示された番号を FFFFF に変更します。 強調表示された番号を 編集するには、「上」および「下」ボタンを使用して番号を増減させます。 番号は、F から 0、または 0 から F に折り返します。「左」ボタンおよび「右」ボタンを使用して番号の間を移動します。
    6. 「選択」ボタンを押して、更新した番号 を保存し、WWNN パネルに戻ります。
    7. 「選択」ボタンを押して、ノードの新規 WWNN として、その番号を適用します。
    8. 置換されるノードおよび、オプションで無停電電源装置をラックから取り外します。
  8. 置換用ノードと無停電電源装置をラックに取り付け、無停電電源装置ケーブルを接続します。ノードと無停電電源装置の接続方法を判別するには、「IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー・モデル 2145-XXX ハードウェア・インストール・ガイド」を参照してください。
    重要: このステップでは、ファイバー・チャネル・ケーブルまたはイーサネット・ケーブルを接続しないでください。
  9. 置換用ノードの電源をオンにします。
  10. 置換用ノードの WWNN または iSCSI 名を記録します。置換される元のノードを再利用する計画の場合は、この名前を使用できます。
  11. 以下のステップを実行して、ステップ 3 で記録した WWNN または iSCSI 名に一致するように、置換用ノードの WWNN を変更します。
    SAN ボリューム・コントローラー V4.3 以上の場合:
    1. 「ノードの WWNN:」パネルが表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、次に「下」ボタンを放します。 表示が編集モードに切り替わります。 「WWNN を編集 (Edit WWNN)」が 1 行目に表示されます。ディスプレイの 2 行目は WWNN の最後の 5 桁の番号が表示されます。
    2. ステップで記録した WWNN の最後の 5 つの番号と一致するよう、表示された WWNN を変更します。3. 強調表示された番号を 編集するには、「上」および「下」ボタンを使用して番号を増減させます。 番号は、F から 0、または 0 から F に折り返します。「左」ボタンおよび「右」ボタンを使用して番号の間を移動します。
    3. 「選択」ボタンを押して、ノードの新規 WWNN として、その番号を適用します。

    V4.3 より前の SAN ボリューム・コントローラー・バージョンの場合:

    1. 「状況 (Status:)」パネルが表示されるまで「右」ボタンを押して放します。
    2. ノード状況がフロント・パネルに表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、「下」ボタンを放す。WWNN は 1 行目に表示されます。 ディスプレイの 2 行目には、WWNN の最後の 5 つの番号が表示されます。
    3. WWNN がフロント・パネルに表示された状態で、「下」ボタンを押したままにし、「選択」ボタンを押して放し、「下」ボタンを放す。表示が編集モードに切り替わります。
      強調表示された番号を 編集するには、「上」および「下」ボタンを使用して番号を増減させます。 番号は、F から 0、または 0 から F に折り返します。「左」ボタンおよび「右」ボタンを使用して番号の間を移動します。
    4. この 5 つの番号が、ステップ3, 「選択」ボタンを押して、更新した番号を保存し、WWNN パネルに戻ります。
    5. 「選択」ボタンを押して、ノードの新規 WWNN として、その番号を適用します。

    1 分間待機します。「クラスター: (Cluster:)」がフロント・パネルに表示された場合、ノードがクラスターに追加される準備ができていることを示します。クラスター: (Cluster:)」が 表示されない場合、「IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー トラブルシューティング・ガイド」を参照し、この問題の処理方法を判別するか、または IBM サポートに 問い合わせてから、次のステップに進んでください。

  12. ステップ 4 で元のノードについて記録したのと同じポート番号に、ファイバー・チャネル・ケーブルまたはイーサネット・ケーブルを接続します。
  13. 以下の CLI コマンドを実行して、WWNN の最後の 5 文字が正しいことを確認してください。
    svcinfo lsnodecandidate
    重要: WWNN が、ステップ 3 で記録したものでない場合は、ステップ 11 を繰り返す必要があります。
  14. 次の CLI コマンドを発行して、クラスターにノードを追加し、ノードが、元のノードと同じ名前であり、元のノードと同じ入出力グループ内に存在するようにします。詳しくは、svctask addnode CLI コマンドの資料を参照してください。
    svctask addnode -wwnodename WWNN -iogrp iogroupname/id 

    ここで、WWNN および iogroupname/id は、元のノードについて記録した値です。

    SAN ボリューム・コントローラー V5.1 は、元に使用されていた名前をノードに自動的に再割り当てします。 V5.1 より前のバージョンの場合は、svctask addnode コマンドで name パラメーターを使用して名前を割り当てます。 元のノードの名前が SAN ボリューム・コントローラーによって自動的に割り当てられた場合、同じ名前を再利用することはできません。その名前の先頭が node である場合、自動的に割り当てられています。 この場合は、先頭が node でない別の名前を指定するか、または SAN ボリューム・コントローラーが新しい名前をノードに自動的に割り当てるようにするために、name パラメーターを使用しないでください。

    必要に応じて、新規ノードは、クラスターと同じ SAN ボリューム・コントローラー・ソフトウェアのバージョンに更新されます。この更新には、最大で 20 分かかることがあります。

    重要:
    1. 入出力グループの両方のノードがデータをキャッシュに入れます。ただし、キャッシュ・サイズは非対称です。入出力グループ内のパートナー・ノードのキャッシュ・サイズにより置換ノードは制限されます。したがって、入出力グループの他方のノードを置換するまでは、置換ノードは全キャッシュ・サイズを使用しない可能性があります。
    2. 置換ノードは、前のノードと同じ WWNN および WWPN を使用するため、ホスト・マルチパス・デバイス・ドライバーを再構成する必要はありません。マルチパス・デバイス・ドライバーは、置換ノードに対して使用可能なパスの回復を検出することになります。
    3. ホスト・マルチパス・デバイス・ドライバーがパスを回復するのに、約 30 分かかります。入出力グループ内の最初のノードを正常にアップグレードしてから少なくとも 30 分間、入出力グループ内のもう一方のノードをアップグレードしないでください。別の入出力グループ内の他のノードをアップグレードする必要がある場合、この待機中にそれらのアップグレードを実行できます。
  15. 次のステップに進む前に、パスを照会してすべてのパスが回復されていることを確認する方法について詳しくは、ご使用のマルチパス・デバイス・ドライバーに付属の資料を参照してください。IBM System Storage® マルチパス・サブシステム・デバイス・ドライバー (SDD) を使用する場合、パスを照会するコマンドは datapath query device です。
  16. 置換したい各ノードに対して、ステップ 3から15まで繰り返します。
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