ストレージ・システムの構成規則

SAN ボリューム・コントローラー・クラスターとともに使用するためにストレージ・システムの構成を計画する際は、以下の規則にしたがってください。

最新のサポート情報については、次の Web サイトを参照してください。

www.ibm.com/storage/support/2145

クラスターのすべての SAN ボリューム・コントローラー・ノードは、 各デバイス上の同じセットのストレージ・システム・ポートに接続できなければなりません。 同じセットのストレージ・システム・ポートに接続できない 2 つのノードをもつクラスターの場合は、劣化とみなされ、修復処置が必要とされるシステム・エラーがログされます。 この規則は、どのホスト・バス・アダプター (HBA) のワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) にストレージ区画をマップできるかを判断する除外規則を持つ、IBM® System Storage® DS4000® シリーズ・コントローラーのようなストレージ・システムに重要な影響を与えることがあります。

ストレージ・システムの論理装置 (LU) は、 SAN ボリューム・コントローラーとホスト間で共有することはできません。

ストレージ・コントローラーによっては、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターと、直接接続ホストとの間でリソースを安全に共用するように構成できます。このタイプの構成は、分割コントローラーと呼ばれます。いかなる場合でも重要なことは、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターが、ホストまたは別の SAN ボリューム・コントローラー・クラスターもアクセスできる論理装置 (LU) にアクセスできないように、コントローラーと SAN を構成することです。この分割コントローラー構成は、コントローラーの論理装置番号 (LUN) のマッピングとマスキングにより調整できます。分割コントローラー構成が保証されない場合、データ破壊が発生する可能性があります。

コントローラーが SAN ボリューム・コントローラー・クラスターとホストとの間で分割される構成のほかに、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターは、コントローラーが 2 つの SAN ボリューム・コントローラー・クラスター間で分割される構成もサポートします。いかなる場合でも重要なことは、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターが、ホストまたは別の SAN ボリューム・コントローラー・クラスターもアクセスできる LU にアクセスできないように、コントローラーと SAN を構成することです。これは、コントローラーの LUN のマッピングとマスキングにより調整できます。これが保証されない場合、データ破壊が発生する可能性があります。

重要: 同じ LU を複数の SAN ボリューム・コントローラー・クラスターに提示するよう、1 つのストレージ・システムを構成することは避けてください。 この構成はサポートされず、検出されないデータ損失またはデータ破壊の原因となる可能性があります。

サポートされないストレージ・システム

ストレージ・サブシステムが SAN 上で検出されると、SAN ボリューム・コントローラーは、その照会データを使用してそれを認識しようと試みます。 そのデバイスがサポートされていない場合、SAN ボリューム・コントローラーは、そのデバイスを汎用デバイスとして構成します。 汎用デバイスは、特に障害シナリオの下では、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターによりアドレスされた場合正常に機能しないことがあります。 ただし、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターは、汎用デバイスにアクセスすることをエラー状態とは見なさず、エラーもログしません。 汎用デバイスによって提示される管理対象ディスク (MDisk) は、クォーラム・ディスクとしての使用には適格ではありません。

分割ストレージ・システムの構成規則

SAN ボリューム・コントローラー・クラスターは、RAID ストレージ・システムによってエクスポートされた LU のみを管理するように構成されています。非 RAID ストレージ・システムはサポートされていません。SAN ボリューム・コントローラーを使用して、非 RAID ストレージ・システムにより提示されるソリッド・ステート・ドライブ (SSD)または他の JBOD (just a bunch of disks) LU を管理している場合、SAN ボリューム・コントローラー・クラスター自体が RAID 機能を提供しないため、ディスク障害発生時には、これらの LU はデータ損失にさらされます。

複数の RAID を構成するか、または 1 つ以上の RAID を複数の LU に区分化することによって、単一 RAID ストレージ・システムが複数の LU を提示する場合、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターあるいは直接接続ホストはそれぞれの LU を所有できます。LU がSAN ボリューム・コントローラー・ノードおよび直接接続ホストの間で共有されないようにするには、 LUN マスキングも構成する必要があります。

分割ストレージ・システム構成では、ストレージ・システムは一部の LU を SAN ボリューム・コントローラー・クラスター (このクラスターは LU を MDisk として扱う) に提示し、残りの LU を別のホストに提示します。 SAN ボリューム・コントローラー・クラスターは、 MDisk から作成された仮想ディスク (VDisk) を別のホストに提示します。2 つのホストのマルチパス指定ドライバーが同じでなければならない要件はありません。 図 1 は、RAID コントローラーを IBM DS4000 にして、例えば、直接接続されたホスト上のパス指定に RDAC を使用し、SAN ボリューム・コントローラーに接続されたホスト上で SDD を使用することがでることを示します。 ホストは、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターが提供し、またデバイスが直接提供する複数の LU に同時にアクセスできます。

注: ホストからの接続は、ファイバー・チャネル接続または iSCSI 接続のいずれかです。
図 1. SAN ボリューム・コントローラー・ノードとホストの間で共有されるストレージ・システム
この図には、共用ディスク・コントローラー・システムが描かれています。
ホストを分割して、一部の LUN には SAN ボリューム・コントローラー・クラスターを介してアクセスし、他の一部の LUN には直接アクセスできるようにすることも可能です。このケースでは、ストレージ・システムで使用されるマルチパス・ソフトウェアが、SAN ボリューム・コントローラーのマルチパス・ソフトウェアと互換性があることが必要です。図 2は、直接アクセスされる LUN と VDisk の両方で同じマルチパス指定のドライバーが使用されているため、サポートされる構成です。
図 2. SAN ボリューム・コントローラー・ノードを使用して直接アクセスされる IBM System Storage DS8000® LU
直接アクセスされる、および SAN ボリューム・コントローラーを介してアクセスされる ESS
RAID ストレージ・システムが SAN ボリューム・コントローラーのマルチパス・ソフトウェアと互換性のあるマルチパス・ソフトウェア (図 3 を参照) を使用するケースでは、一部の LUN はホストに直接マッピングされ、その他の LUN は SAN ボリューム・コントローラーを介してアクセスされるように、システムを構成できます。 SAN ボリューム・コントローラー・ノードと同じマルチパス指定ドライバーを使用する IBM TotalStorage® Enterprise Storage Server® (ESS) は 1 つの例です。 IBM DS5000 を使用した別の例を 図 3 に示します。
図 3. ホスト上の SAN ボリューム・コントローラー・ノードを使用する IBM DS5000 直接接続
ホスト上の SAN ボリューム・コントローラー・ノードとの DS5000 直接接続
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