SAN ファブリックの概要

SAN ファブリック とは、ルーターおよびスイッチが含まれるネットワークの領域のことです。SAN は多数のゾーンで構成されます。SAN を 使用している装置は、その装置が入っている同じゾーンに組み込まれている装置のみとコミュニケーションできます。SAN ボリューム・コントローラー・クラスターにはいくつかの特殊タイプのゾーン (クラスター・ゾーン、ホスト・ゾーンとディスク・ゾーン) が必要です。 クラスター間ゾーンはオプションです。

ホスト・ゾーンでは、ホスト・システムは SAN ボリューム・コントローラー・ノードの識別と アドレス指定を行うことができます。複数のホスト・ゾーンと複数のディスク・ゾーンを作成できます。クラスター・ゾーンには、デュアル・コア・ファブリック設計を使用していない限り、クラスター内のすべてのSAN ボリューム・コントローラー・ノードからのすべてのポートが含まれます。 それぞれのホスト・ファイバー・チャネル・ポートごとに 1 つのゾーンを作成します。 ディスク・ゾーンでは、SAN ボリューム・コントローラー・ノードがストレージ・システムを識別します。 一般的には、それぞれのストレージ・システム当たり 1 つのゾーンを作成します。 ホスト・システムは、ストレージ・システムを直接操作することはできません。すべてのデータ転送は、SAN ボリューム・コントローラー・ノードを介して行われます。 メトロ・ミラーおよびグローバル・ミラー (Global Mirror)機能を使用している場合は、各クラスター内の各ノードから少なくとも 1 つのポートでゾーンを作成し、最大 4 つのクラスターがサポートされます

図 1 は、ホスト・ゾーンの例を示しています。 図 2 は、クラスター・ゾーンの例を示しています。 図 3 は、ディスク・ゾーンの例を示しています。
図 1. SAN ボリューム・コントローラー・ホスト・ゾーンの例
この図は、ホスト・ゾーンの例を示します。
図 2. SAN ボリューム・コントローラー・クラスター・ゾーンの例
この図は、クラスター・ゾーンの例を示します。
図 3. SAN ボリューム・コントローラー・ディスク・ゾーンの例
この図は、ディスク・ゾーンの例を示します。
SAN ボリューム・コントローラー・ノードのクラスターはファイバー・チャネル・ファブリックに接続され、ホスト・システムに仮想ディスク (VDisk) を提示します。 これらの VDisk は、管理対象ディスク (MDisk) グループ内のスペースのユニットから作成します。 MDisk グループは、ストレージ・システム (RAID コントローラー) によって提示される MDisk の集合です。 MDisk グループはストレージ・プールを提供します。各グループをどのように作成するかを指定します。同じ MDisk グループ内で、異なる製造メーカーのコントローラーの MDisk を組み合わせることもできます。 ただし、リソースの使用を最適化するために、MDisk グループ内のすべての MDisk を同じパフォーマンス特性のものにしてください。
注: オペレーティング・システムによっては、同じホスト・ゾーン内で別のオペレーティング・システムが作動することを許容できないものがありますが、SAN ファブリック内には複数のホスト・タイプが存在する場合もあります。 例えば、1 つのホストでは IBM® AIX® オペレーティング・システムが稼働し、別のホストでは Microsoft® Windows® オペレーティング・システムが稼働するような SAN 構成がありえます。

SAN ボリューム・コントローラー・ノード間の通信はすべて 、SAN を介して行われます。SAN ボリューム・コントローラー・ノードの構成コマンドおよびサービス・コマンドはすべて、 イーサネット・ネットワークを介してクラスターに送信されます。

SAN ボリューム・コントローラー・ノードには、それぞれの重要製品データ (VPD) が入っています。各クラスターには、そのクラスターのすべての SAN ボリューム・コントローラー・ノードに共通な VPD が入っています。 イーサネット・ネットワークに接続され、正しいアクセス権限を持つシステムであればどのシステムでも、この VPD にアクセスできます。

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