SAN ボリューム・コントローラー・コンソールの「syslog 通知設定値の表示 (Viewing Syslog Notification Settings)」パネルを使用して、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターから syslog メッセージを受け取る syslog サーバーの表示および指定を行います。
概要
syslog プロトコルは、IP ネットワークで送信側から受信側へログ・メッセージを転送するクライアント/サーバー標準です。IP ネットワークは IPv4 または IPv6 のいずれかです。
syslog メッセージの送信にはユーザー・データグラム・プロトコル (UDP) を使用します。syslog プロトコルは複数のプラットフォームで使用できるため、異なるタイプのストレージ・システムからのログ・データを中央リポジトリーに統合できます。
SAN ボリューム・コントローラー・コンソールを使用すると、syslog 設定値の構成と変更を行うことができます。SAN ボリューム・コントローラーでは、完全拡張形式または簡略形式で syslog メッセージを送信できます。
次の表は、SAN ボリューム・コントローラーの通知タイプおよび対応する syslog レベルを説明しています。
表 1. SAN ボリューム・コントローラーの通知タイプおよび対応する syslog レベル| SAN ボリューム・コントローラー通知タイプ |
syslog レベル |
説明 |
| エラー |
LOG_ALERT |
クラスター上で発生している即時修正が必要な重大問題を示します。 |
| 警告 |
LOG_ERROR |
クラスター上で発生している、修正アクションを判断するための調査が必要な問題または予期しない状態を示します。 |
| 情報 |
LOG_INFO |
予期されたイベントが発生し、修正アクションは必要ないことを示します。 |
SAN ボリューム・コントローラーの機能値は、対応する syslog の機能コードおよび値にマップされます。
syslog メッセージの機能はメッセージの発信元を示すものであり、メッセージを送信元によって区別するために使用できます。例えば、2 つのクラスターから発信されたメッセージ、または 1 つのクラスターと、メッセージの送信に syslog を使用する他の製品から発信されたメッセージを、機能値で区別できます。
SAN ボリューム・コントローラーの機能が 0 から 3 の場合、syslog サーバーは簡略形式のメッセージを受け取ります。これはイベントに関する標準的な詳細を示します。SAN ボリューム・コントローラーの機能が 4 から 7 の場合、syslog サーバーは完全拡張形式のメッセージを受け取ります。これはイベントに関してより詳しい情報を示します。
syslog の簡略メッセージ形式には以下のデータが含まれます。
- レコード・タイプ
- エラー ID
- エラー・コード
- クラスター名
- エラー・シーケンス番号
- タイム・スタンプ
- オブジェクト・タイプ
- オブジェクト ID
- コピー ID
syslog の完全メッセージ形式には以下のデータが含まれます。
- レコード・タイプ
- マシン・タイプ
- シリアル番号
- エラー ID
- エラー・コード
- ソフトウェアのバージョン
- 現場交換可能ユニット (FRU)
- クラスター名
- ノード ID
- エラー・シーケンス番号
- タイム・スタンプ
- オブジェクト・タイプ
- オブジェクト ID
- コピー ID
- 追加データ 0 から 63
- 追加データ 64 から 127
次の表は、
SAN ボリューム・コントローラーの機能および対応する syslog コードと値を説明しています。
表 2. SAN ボリューム・コントローラーの機能値および対応する syslog 機能コードと値| SAN ボリューム・コントローラーの機能値 |
syslog 機能コード |
syslog 値 |
| 0 |
LOG_LOCAL0 |
16 |
| 1 |
LOG_LOCAL1 |
17 |
| 2 |
LOG_LOCAL2 |
18 |
| 3 |
LOG_LOCAL3 |
19 |
| 4 |
LOG_LOCAL4 |
20 |
| 5 |
LOG_LOCAL5 |
21 |
| 6 |
LOG_LOCAL6 |
22 |
| 7 |
LOG_LOCAL7 |
23 |
属性
以下の属性が表示されます。
- 選択
- タスク・リストにあるアクションを実行するために使用するサーバーを選択します。
- サーバー名
- syslog サーバーの名前を表示します。有効な名前は、1 から 15 文字の ASCII 文字です。a から z、A から Z、0 から 9、-、_ の文字を使用できます。この名前の先頭は、数字またはハイフン (-) 文字にすることはできません。syslog で始まる名前は、SAN ボリューム・コントローラー・デフォルト名に予約されています。
- IP アドレス
- syslog サーバーの IP アドレスを表示します。IPv4 および IPv6 アドレス構成の両方がサポートされます。
- SVC 機能
- syslog サーバーに対応する SAN ボリューム・コントローラーの機能を表示します。パネルに表示された SAN ボリューム・コントローラーの機能値は、syslog 機能コードおよび値に変換されます。
SAN ボリューム・コントローラーの機能が 0 から 3 の場合、syslog サーバーは簡略形式のメッセージを受け取ります。これはイベントに関する標準的な詳細を示します。SAN ボリューム・コントローラーの機能が 4 から 7 の場合、syslog サーバーは完全拡張形式のメッセージを受け取ります。これはイベントに関してより詳しい情報を示します。
- エラー通知の送信
- SAN ボリューム・コントローラー・クラスターが通知タイプ「エラー」のイベントを syslog サーバーに送信するかどうかを表示します。SNMP サーバーがタイプ「エラー」のイベント通知を受け取ったときは、問題を即時修正する必要があります。この通知は、SAN ボリューム・コントローラー・クラスターに重大な問題が発生していることを示します。
例えば、報告されている問題がシステムにおける冗長性の消失を示している場合があり、別の障害が発生するとデータへのアクセスが失われる可能性があります。このタイプの通知が送信される代表的な理由はハードウェア障害ですが、一部の構成エラーまたはファブリック・エラーもこの通知タイプに含まれます。
- オン
- 指定された syslog サーバーに通知タイプ「エラー」のイベントが送信されることを示します。
- オフ
- 指定された syslog サーバーに通知タイプ「エラー」のイベントが送信されないことを示します。
- 警告通知の送信
- SAN ボリューム・コントローラー・クラスターが通知タイプ「警告」のイベントを syslog サーバーに送信するかどうかを表示します。警告通知は、SAN ボリューム・コントローラーに問題または予期しない状態が発生していることを示すために送信されます。
必ずこのタイプの通知はすぐに調査して、運用における影響を判別し、必要に応じて問題を修正します。警告通知では交換パーツは必要ないため、IBM® サポートの関与は必要ありません。ただし、報告されたイベントが操作環境にとって致命的な状態を示す場合があります。例えば、重要な FlashCopy® 操作が失敗した場合です。
- オン
- 指定された syslog サーバーに通知タイプ「警告」のイベントが送信されることを示します。
- オフ
- 指定された syslog サーバーに通知タイプ「警告」のイベントが送信されないことを示します。
- 情報通知の送信
- SAN ボリューム・コントローラー・クラスターが通知タイプ「情報」のイベントを syslog サーバーに送信するかどうかを表示します。これらのタイプの通知については、解決のために必要なアクションはありません。この通知は、予期されたイベントが発生したことを示しています。
例えば、FlashCopy マッピング・イベントが正常に完了した場合です。
これらの通知タイプが送信された場合は、修復アクションは必要ありません。
- オン
- 指定された syslog サーバーに通知タイプ「情報」のイベントが送信されることを示します。
- オフ
- 指定された syslog サーバーに通知タイプ「情報」のイベントが送信されないことを示します。
アクション
タスク・リストから以下のタスクのいずれかを選択できます。
- 実行
- タスク・リストからタスクを 1 つ選択して、このボタンをクリックします。「実行」をクリックすると、選択したタスク用のパネルが起動します。