不在 (サイレント) モードを使用した SAN ボリューム・コントローラー・コンソールのアップグレード

不在 (サイレント) モードでのアップグレード・オプションを使用すると、インストール・ウィザードとの対話の必要なしに、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールのアップグレードまたは再インストールを実行できます。 不在モードは、複数の SAN ボリューム・コントローラー・コンソール・インストール済み環境をアップグレード (または再インストール) する場合に役立ちます。

始める前に

SAN ボリューム・コントローラー・コンソール および PuTTY をグラフィック・モードでアップグレードまたは再インストールするには、まず以下のタスクを実行しておく必要があります。

このタスクについて

インストール処理中に、不在インストール方式を利用して、応答ファイルをカスタマイズしてください。応答ファイルとは、ZIP ファイルに含まれるテンプレートです。

標準の応答ファイルを作成して、製品が複数のシステム上に矛盾なくインストールされるようにすることもできます。

インストール・ウィザードは、これが SAN ボリューム・コントローラー・コンソールの再インストールかアップグレードかを判別します。 インストール・ウィザードは、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールが以前にシステムにインストールされていたことを判別すると、現在のバージョン、リリース、モディフィケーション、および修正コード・レベルを、現在システムにインストールされたコードのものと比較します。
  • レベルが同じ場合、今回は再インストールです。
  • 新しいコードの方がレベルが上位の場合は、アップグレードです。
  • 新しいコード・レベルの方がシステムのレベルよりも下位の場合、インストールは無効です。

以下のステップを実行して、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールをインストールします。

手順

  1. ローカル・システム管理者としてシステムにログオンする。
  2. 以下のいずれかの手順を実行する。
    • ZIP ファイルの内容を CD に書き込んだ場合は、その CD をドライブに挿入する。 システムに自動実行モードを設定している場合、30 秒以内に SAN ボリューム・コントローラー・コンソール・プログラムが開始します。IBM® System Storage® SAN ボリューム・コントローラー・コンソール Launchpad アプリケーションが開始したら、「終了」をクリックします。
    • ZIP ファイルの内容を CD に書き込まなかった場合は、ZIP ファイルを解凍したディレクトリーに進みます。
  3. W2K ディレクトリーにある応答ファイル (responsefile と呼ばれる) を見つける。 ZIP ファイルの内容を CD に書き込んだ場合は、応答ファイルをコピーして、ご使用システムのロケーションに貼り付ける必要があります。
  4. SSH クライアント接続用の SSH2 RSA 秘密鍵が入っているファイルを提示する。SAN ボリューム・コントローラー・コンソールは、セキュア・シェル (SSH) プロトコルを使用して、SAN ボリューム・コントローラーに接続します。

    インストール・プログラムは SSH2 RSA 秘密鍵を以下の場所にコピーします。

    inst_dir¥cimom¥icat.ppk

    ここで、inst_dirSAN ボリューム・コントローラー・コンソールをインストールする場所です。

    例えば、デフォルトの場所を使用すると、このファイルは以下のディレクトリーにコピーされます。

    C:¥ProgramFiles¥IBM¥svcconsole¥cimom¥icat.ppk

    • 以前に秘密鍵ファイルを生成していない場合、ここで、PuTTYgen ユーティリティーを使用して生成できます。PuTTYgen ユーティリティーを使用して秘密鍵を生成するには、以下のステップを実行します。
    1. 「スタート」 > 「プログラム」 > 「PuTTY」 > 「PuTTYgen」をクリックする。
    2. 生成する鍵のタイプとして「SSH2 (RSA)」を選択する。
    3. 「生成 (Generate)」をクリックします。
    4. カーソルで「鍵」セクションのブランク域の周囲を移動して、乱数を生成する。
    5. 「公開鍵の保存」をクリックする。後のステップで、この鍵を SAN ボリューム・コントローラー・コンソールに渡す必要があります。
    6. 「秘密鍵の保存」をクリックする。応答ファイル内にあるオプションを使用してこの鍵をインストール・ウィザードに渡す必要があります。
    7. PuTTYgen 警告ウィンドウで、「はい」をクリックする。オプションで、鍵にパスフレーズ (パスワード) を設定することができます。パスフレーズは、「鍵のパスフレーズ (Key passphrase)」フィールドおよび「パスフレーズの確認 (Confirm passphrase)」フィールドに入力できます。ディスク上の鍵を暗号化するときに、このパスフレーズを使用します。 パスフレーズを使用するように選択した場合は、パスフレーズを入力しないと、鍵の使用は許可されません。
      重要: IBM System Storage Productivity Center または マスター・コンソール 用に鍵ペアを生成している場合、「鍵のパスフレーズ (Key passphrase)」フィールドおよび「パスフレーズの確認 (Confirm passphrase)」フィールドには何も入力しない でください。
    8. テキスト・エディターを使用して、応答ファイル内の「<-W puttyConfiguration.puttyPrivateKeyFile>」 オプションの値を、PuTTY 秘密鍵が入っているファイルの名前に設定する。
  5. テキスト・エディターを使用して、インストール・プログラムに指定する値を使用して応答ファイルのデフォルト・オプションを変更する。
    1. デフォルト値を使用しない場合、行の先頭部分から # 文字を除去する。デフォルト値を、そのオプションに必要な値に変更します。値はすべて二重引用符 ("") で囲む必要があります
    2. 以下のガイドラインに従って、応答ファイルの該当する行をアクティブにする。
    注: 応答ファイルの行は、アクティブであってもモード (新規、再インストール、またはアップグレード) に適していない場合は無視されます。
    新規インストール:
    • 「<-P product.installLocation>」オプションは、製品がインストールされるデフォルト・ディレクトリーを定義します。デフォルト以外の宛先ディレクトリーを指定するには、対応する行から # 文字を除去し、デフォルト・ディレクトリーを必要なディレクトリーと置き換えてください。
    • 「<-G checkPrerequisite>」オプションは、前提条件を検査します。 このオプションを使用不可にする場合は、対応する行から # 文字を除去し、オプションの値を no に変更してください。
    • ポート変数の更新オプションを使用して、組み込み IBM WebSphere® Application Server V6 - SVC サービスのデフォルト・ポート値を変更します。 特定の WebSphere サービスに使用される特定のポートを変更する場合は、オプションの値が含まれている行の先頭から # の文字を除去し、それを希望する値に設定してください。 組み込み WebSphere ポートには、以下のオプションを使用できます。
      • <-W ports.portSOAP="8884">
      • <-W ports.portRMI="2809">
      • <-W ports.portHTTP="9080">
      • <-W ports.portHTTPS="9443">
    • 以下の変数オプションを使用して、IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー のデフォルトのポート値およびデフォルトのサーバー通信タイプを変更します。
      注: 特定のポートまたはデフォルト・サーバー通信タイプを変更する場合は、オプションの値が含まれている行の先頭から # 文字を除去して、希望する値に設定してください。
      • <-W serverCommunicationConfig.httpPort="5988">
      • <-W serverCommunicationConfig.httpsPort="5989">
      • <-W serverCommunicationConfig.communicationProtocol="both">
    • 「<-W puttyConfiguration.puttyPrivateKeyFile>」オプションは、SAN ボリューム・コントローラー ・クラスター (複数可) に接続するために SAN ボリューム・コントローラー・コンソール ・ソフトウェアが使用する PuTTY 秘密鍵ファイルの名前と位置を指定します。対応する行から # 文字を除去し、PuTTY 秘密鍵ファイルの完全修飾位置を追加してください。応答ファイルは、拡張子 .txt を付けて保存しないでください
    再インストールまたはアップグレード:
    • 新しい SAN ボリューム・コントローラー・コンソール を再インストール (同じバージョンの場合) またはアップグレード (上位バージョンでのインストール) できるようにするには、「<-G startUpgrade>」オプションを使用可能にする必要があります。このオプションを使用可能にするには、対応する行から # 文字を除去し、オプションの値を「yes」に変更します。
    • <-G stopProcessesResponse> オプションによって、製品の再インストールまたはアップグレードの際に、SLP、IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー、およびIBM WebSphere Application Server V6 - SVCサービスを自動的に停止すべきかどうかをインストール・プログラムに指示します。デフォルトでは、このオプションは no に設定されています。このデフォルト値を変更しなければ、再インストールまたはアップグレードは、これらのサービスの実行中に停止します。 SLP および IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー を自動的に停止させるには、対応する行から # 文字を除去し、その値を yes に変更します。
    • 「<-G saveConfiguration>」オプションは、製品の再インストールまたはアップグレード時に構成ファイルを保存する必要があるかどうかを指定します。再インストールまたはアップグレード時に構成ファイルを保存しない場合は、対応する行から # 文字を除去し、オプションの値を no に変更してください。構成の保存を選択しない場合は、以下の行をアクティブにするか、デフォルト値を受け入れる必要があります。
      • ポート変数の更新オプションを使用して、組み込み IBM WebSphere Application Server V6 - SVC のデフォルト・ポート値を変更します。 特定の WebSphere サービスに使用される特定のポートを変更する場合は、オプションの値が含まれている行の先頭から # の文字を除去して、それを希望する値に設定してください。 組み込み WebSphere ポートには、以下のオプションを使用できます。
        • <-W ports.portSOAP="8884">
        • <-W ports.portRMI="2809">
        • <-W ports.portHTTP="9080">
        • <-W ports.portHTTPS="9443">
      • 以下の変数オプションを使用して、IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー のデフォルト・ポート値およびデフォルト・サーバー通信タイプを変更する。
        注: 特定のポートまたはデフォルト・サーバー通信タイプを変更する場合は、オプションの値が含まれている行の先頭から # 文字を除去して、希望する値に設定してください。
        • <-W serverCommunicationConfig.httpPort="5988">
        • <-W serverCommunicationConfig.httpsPort="5989">
        • <-W serverCommunicationConfig.communicationProtocol="both">
      • 「<-W puttyConfiguration.puttyPrivateKeyFile>」オプションは、SAN ボリューム・コントローラー ・クラスター (複数可) に接続するために SAN ボリューム・コントローラー・コンソール ・ソフトウェアが使用する PuTTY 秘密鍵ファイルの名前と位置を指定します。対応する行から # 文字を除去し、PuTTY 秘密鍵ファイルの完全修飾位置を追加してください。応答ファイルは、拡張子 .txt を付けて保存しないでください
  6. コマンド・プロンプト・ウィンドウで以下のコマンドを発行して、インストールを開始する。
    Directory¥W2K¥install -options response file path¥responsefile

    ここで、Directory は CD ドライブのディレクトリーまたは ZIP ファイルを解凍したディレクトリー、response file path はステップ 3 でコピーまたは解凍し、ステップ 5 でカスタマイズした応答ファイルのディレクトリーです。

    注: ディレクトリー名はドライブ名を含め、最大 44 文字まででなければなりません。

    例 1:

    ZIP ファイルはシステムの C: ドライブの SVCCExtract というフォルダーに解凍し、応答ファイルは W2K ディレクトリーに入れたままです。この場合、以下のコマンドを発行して、インストールを開始します。
    C:¥SVCCExtract¥W2K>install -options responsefile

    例 2:

    CD を使用して SAN ボリューム・コントローラー・コンソールをインストールしています。CD ドライブは E: であり、応答ファイルは C: ドライブにコピーしてあります。この場合、以下のコマンドを発行して、インストールを開始します。
    E:¥W2K¥>install -options C:¥responsefile
    インストール中に以下の出力が表示されます。
    C:¥SVCCExtract¥W2K>install -options responsefile
    Initializing InstallShield Wizard...
    Preparing Java(tm) Virtual Machine...
    ............................................
    ............................................
    ............................................
    ............................................

    インストールが完了すると、コマンド・プロンプトに戻ります。

  7. install.log ファイルを調べ、エラーがないか確認します。このファイルは、最初に、cimagent というサブディレクトリーの下のシステム一時ファイル内に作成されます。すべての前提条件検査が実行されると、ログ・ファイルは <dest-path>¥logs ディレクトリーにコピーされます。

    以下に、install.log ファイルの例を示します。

    (May 15, 2007 9:36:06 AM), This summary log is an overview of the
     sequence of the installation of the IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー・コンソール 4.2.0.546
    (May 15, 2007 9:38:22 AM), IBM System Storage 
    SAN ボリューム・コントローラー・コンソール installation
    process started with the following install parameters:
    Target Directory: C:¥Program Files¥IBM¥svcconsole
    SOAP port: 8884
    RMI port: 2809
    (May 15, 2007 9:38:28 AM), Copying Service Location Protocol Files ... 
    (May 15, 2007 9:38:29 AM), Service Location Protocol successfully installed
    (May 15, 2007 9:38:29 AM), Copying IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー Files ...
    (May 15, 2007 9:39:26 AM), The PuTTY private key successfully copied
      into file C:¥Program Files¥IBM¥svcconsole¥cimom¥icat.ppk
    (May 15, 2007 9:39:51 AM), The file setupCmdLine.bat successfully updated.
    (May 15, 2007 9:39:51 AM), Compile MOF files started ...
    (May 15, 2007 9:40:06 AM), MOF files successfully compiled.
    (May 15, 2007 9:40:06 AM), Generate a certificate store started ...
    (May 15, 2007 9:40:19 AM), Certificate store called truststore 
    successfully generated.
    (May 15, 2007 9:40:20 AM), IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー successfully installed
    (May 15, 2007 9:40:20 AM), Installing embedded version of IBM WebSphere
      Application Server ...
    (May 15, 2007 9:41:42 AM), IBM WebSphere Application
    Server V6 - SVC 
    successfully installed.
    (May 15, 2007 9:43:20 AM), Copying SAN ボリューム・コントローラー・コンソール Ear Files...
    (May 15, 2007 9:46:11 AM), The ICAConsole application successfully installed.
    (May 15, 2007 9:47:24 AM), The SVCConsole application successfully installed.
    (May 15, 2007 9:48:06 AM), The help application successfully installed.
    (May 15, 2007 9:48:27 AM), The ""C:¥Program Files¥IBM¥svcconsole¥console¥
    embeddedWAS¥bin¥expressPorts¥UpdateExpressMultiPorts.bat"  -soap  8884 
     -boot  2809  -remove" command updated successfully embedded WAS ports 
    in configuration files.
    (May 15, 2007 9:48:27 AM), Command to be executed : net start cimomsrv
    (May 15, 2007 9:48:49 AM), Command to be executed : net start 
    "IBMWAS5Service - SVC"
    (May 15, 2007 9:50:15 AM), The following services started successfully:
    Service Location Protocol
    IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー
    IBM WebSphere Application
    Server V6 - SVC
    (May 15, 2007 9:50:15 AM), INSTSUCC: IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー・コンソール
    has been successfully installed.
  8. exit コマンドを発行して、コマンド・プロンプト・ウィンドウを閉じる。 SAN ボリューム・コントローラー・コンソールが正常にインストールされると、インストーラーは、以下のサービスを開始しようと試みます。
    • Service Location Protocol
    • IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー
    • IBM WebSphere Application Server V6 - SVC
  9. 以下のステップを実行してインストール後の作業を表示する。
    1. コマンド・プロンプト・ウィンドウを開く。
    2. CD ドライブの W2K ディレクトリー、または解凍時に作成した W2K ディレクトリーに入る。
    3. 以下のコマンドを発行して LaunchPad を開く。
      LaunchPad
    4. 「LaunchPad」ウィンドウで「インストール後の作業」をクリックする。
    5. このファイルの手順に従って、SAN ボリューム・コントローラー・コンソールのインストール後の作業を完了する。
  10. Windows® の「コンピューターの管理ユーティリティー」の「サービス」コンポーネントを使用して、以下のサービスの「状態」が「開始」、「スタートアップの種類」が「自動」に設定されていることを検証します。
    • Service Location Protocol
    • IBM System Storage SAN ボリューム・コントローラー Pegasus サーバー
    • IBM WebSphere Application Server V6 - SVC
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