ユーザーは、ストレージ・システム・ゾーンとホスト・ゾーンに関するゾーニングのガイドラインに精通している必要があります。
1 つのホストへのパス数を制限したい場合には、 各ホスト・バス・アダプター (HBA) ポートが、クラスター内の各ノードごとに、1 つの SAN ボリューム・コントローラー・ポートによってゾーニングされるという方式でスイッチをゾーニングします。1 つのホストに複数の HBA ポートがある場合は、パフォーマンスと冗長度を最大化するために、それぞれのポートを別々の SAN ボリューム・コントローラー・ポートのセットにゾーニングします。
ストレージ・システム・ポートをもつスイッチ・ゾーンに、40 を超えるポートがあってはなりません。40 ポートを超える構成はサポートされません。
SAN ボリューム・コントローラー・ノードが、バックエンド・ストレージ・システムとフロントエンド・ホスト HBA を検出できるように、スイッチ・ファブリックをゾーニングする必要があります。通常、フロントエンド・ホスト HBA とバックエンド・ストレージ・システムは同じゾーン内にありません。これに対する例外は、分割ホストと分割ストレージ・システム構成を使用中の場合です。
クラスター内のすべてのノードは、各バックエンド・ストレージ・システムにある同じポートを検出できなければなりません。2 つのノードが同一ストレージ・システム上の別セットのポートを検出するようなモードで稼働すると、機能低下状態となり、システムは修復処置を要求するエラーをログに記録します。この状態が発生する可能性があるのは、ファブリックに不適切なゾーニングが適用される場合、または不適切な LUN マスキングが使用される場合です。この規則は、バックエンド・ストレージ (IBM® DS4000® ストレージ・システムなど) にとって重要な影響があります。それは、HBA ワールド・ワイド・ノード名 (WWNN) とストレージ区画間のマッピングに対して排他的な規則を課しています。
各 SAN ボリューム・コントローラー・ポートは、ノード間通信に使用できるようにゾーニングされなければなりません。 スイッチ・ゾーンを構成するときには、一部の SAN ボリューム・コントローラー・ノード・ポートをホストまたはバックエンド・ストレージ・システムにゾーニングできます。
同じクラスター内のノード間通信のためにゾーンを構成するとき、その最小構成には、ノード上のすべてのファイバー・チャネル・ポートが同じクラスター内のお互いのノード同士で少なくとも 1 つのファイバー・チャネル・ポートを検出することが必要となります。 この環境では、その構成を縮小できません。
ホストまたは別のクラスターもアクセスできる論理装置 (LU) に、クラスターがアクセスできないように、ストレージ・システムと SAN を構成することが重要です。この構成は、ストレージ・システムの論理装置番号 (LUN) のマッピングとマスキングをすることにより達成できます。
ノードがマルチパスを介してストレージ・システムを検出できる場合は、ゾーニングを使用して、ISL を経由しないパスに通信を制限してください。
メトロ・ミラー構成およびグローバル・ミラー構成では、ローカル・ノードのみのゾーンとリモート・ノードのみのゾーンが追加で必要となります。 ローカル・ホストがリモート・ノードを認識できること、 リモート・ホストがローカル・ノードを認識できることは有効です。 ローカルおよびリモートのバックエンド・ストレージ・システム、 およびローカル・ノードまたはリモート・ノード、 またはその両方が入っているゾーンは有効ではありません。
SAN ボリューム・コントローラー バージョン 5.1 が稼働するクラスターの場合は、すべてのファイバー・チャネルのノード・ポートがリモート・クラスター内の各ノードのファイバー・チャネル・ポートを少なくとも 1 つは検出するように、システムを構成してください。 メトロ・ミラーおよびグローバル・ミラー (Global Mirror)構成において最良の結果を得るためには、各リモート・クラスター内の各ノード上のファイバー・チャネル・ポートの少なくとも 1 つとノードが通信できるように、各ノードをゾーニングすることです。 この構成により、ローカルおよびリモート・クラスター内のポートおよびノード障害に対するフォールト・トレランスの冗長性が維持されます。 SAN ボリューム・コントローラー バージョン 5.1 の複数クラスター間の通信の場合、上記のようにすることにより、ノードおよびクラスター間リンクの最適のパフォーマンスも達成されます。
ただし、一部のスイッチ・ベンダーが課す、ゾーンに許容されるポートまたはワールドワイド・ノード名 (WWNN) の数の制限に対応するため、ゾーン内のポートまたは WWNN の数をさらに削減することができます。 このような削減により、冗長度の縮小と、他のクラスター・ノードおよびクラスターのノード間のファイバー・チャネル・リンクに追加のワークロードをもたらす結果となる可能性があります。
最小構成要件は、1 つの入出力グループの 2 つのノードを、2 次サイトの 1 つの入出力グループの 2 つのノードにゾーニングすることです。 入出力グループは、ローカルまたはリモート・サイトのロケーションのどちらのノード障害またはポート障害でも、フォールト・トレランスを維持します。 どちらのサイトにおいてもどの入出力グループをゾーニングするかは問題ではありません。理由は、入出力トラフィックは宛先に到達するために他のノードにルートされるからです。 ただし、ルーティングを行っている入出力グループにホスト入出力をサービスしているノードがある場合は、入出力グループ・ノードがリモート・クラスターに直接接続されているため、これらの入出力グループには追加の負荷あるいは待ち時間は発生しません。
SAN ボリューム・コントローラー バージョン 4.3.1 またはこれ以前が稼働するクラスターの場合、最小構成要件は、すべてのノードがリモート・クラスター内の各ノードのファイバー・チャネル・ポートを少なくとも 1 つは検出することです。 この環境では、その構成を縮小できません。
バージョン 5.1 クラスターが、SAN ボリューム・コントローラー バージョン 4.3.1 またはこれ以前が稼働するクラスターとパートナーとなっている構成では、バージョン 4.3.1 またはこれ以前のクラスターの最小構成要件が適用されます。
クラスター内の入出力グループのサブセットのみがメトロ・ミラーおよびグローバル・ミラー (Global Mirror)を使用している場合は、それらのノードのみがリモート・クラスターのノードと通信できるように、ゾーニングを制限できます。 どのクラスターのメンバーでもないノードを、すべてのクラスターを検出するようにゾーニングできます。 このようにすると、あるノードを置き換える必要が生じた場合にノードをクラスターに追加できるようになります。
ホスト・ゾーンの構成規則はクラスターにアクセスするホストの数によって異なります。 1 クラスター当たり 64 ホストより少ない構成の場合、SAN ボリューム・コントローラーは、単純なゾーニング規則のセットをサポートします。この規則により、小規模のホスト・ゾーンのセットを異なった環境ごとに作成できるようになります。クラスター当たり 64 ホストを超える構成の場合、SAN ボリューム・コントローラーは、より制限的なホスト・ゾーニング規則のセットをサポートします。
ホスト HBA を含んでいるゾーニングでは、異なったホストにあるホスト HBA または異なった HBA が、必ず分離されたゾーンにあることを確認する必要があります。 異なるホストという表現は、 複数のホストが別々のオペレーティング・システムで稼働しているか、 またはそれらのホストが別々のハードウェア・プラットフォームであるということを意味しています。したがって、同じオペレーティング・システムの異なるレベルは同類と見なされます。
システム全体で最高のパフォーマンスを実現し、過負荷を防止するには、各 SAN ボリューム・コントローラー・ポートに対するワークロードが等しくなければなりません。このためには、通常、ほぼ同数のホスト・ファイバー・チャネル・ポートを SAN ボリューム・コントローラーの各ファイバー・チャネル・ポートにゾーニングする必要があります。
ホスト数が 64 未満のクラスター
複数のファイバー・チャネル・ポートがあるホストから最高のパフォーマンスを得るには、 ホストの各ファイバー・チャネル・ポートが、別々の SAN ボリューム・コントローラー・ポートのグループにゾーニングされるように、ゾーンを設定する必要があります。
ホスト数が 64 を超えるクラスター