zSeries または S/390 ホスト用の FICON 接続機構の概要

このセクションでは、S/390 または zSeries ホスト上の FICON チャネル接続機構の概要を紹介します。

IBM® S/390® または zSeries® ホスト・システムには、長波と短波のどちらのアダプターでも使用できます。 IBM S/390 用のアダプターには、チャネル・ポートが 1 つあります。 zSeries 用のアダプターには、チャネル・ポートが 2 つあるいは 4 つあります。

FICON™ チャネルをストレージ・ユニットに直接接続することもできるし、FICON チャネルをファイバー・チャネル・スイッチに接続することもできます。FICON チャネルをストレージ・ユニットに直接接続する場合、FICON 接続機構の最大数は 16 です。16 という数は、ストレージ・ユニットで構成可能なホ スト・アダプターの最大数です。ストレージ・ユニット・ホスト・アダプターを使用して、 直接またはスイッチを介して FICON チャネルに接続する場合、 そのアダプターは FICON 接続に専用となります。 ファイバー・チャネル・ホストに同時に接続することはできません。

1 つ以上のスイッチを介してストレージ・ユニットを FICON チャネルに接続する場合は、 FICON 接続機構の最大数はストレージ・ユニット・アダプター当たり 128 です。 ディレクターは、冗長コンポーネントを使用して優れた高可用性を提供し、Single Point of Failure または修理はなくなります。

IBM 2042 モデル 001 (CNT 64 ポート・ディレクター) または IBM 2042 モデル 128 (CNT 128 ポート・ディレクター) を使用できます。 どちらのディレクターを使用した場合でも、FICON ホストおよび装置だけでなく、 ファイバー・チャネル・ホストおよび装置に接続することができます。 このような構成では、 ファイバー・チャネル・ホストは、 ファイバー・チャネル装置としか通信できません。FICON ホストは FICON 装置とだけ通信しなければなりません。この場合、ディレクターにゾーンをセットアップして、ファイバー・チャネル・ホストま たは装置が FICON のトラフィックに影響を与えることがないようにしてください。

FICON 製品をスイッチまたはディレクターに接続する場合、ライセンス内部コード (LIC) パッチを適用していない S/390 ホスト・システムや、zSeries 800 および 900 モデル・システムで、カスケード・スイ ッチを使用することはできません。相互接続された複数のディレクターからなるフ ァブリックを構成することはできず、あるディレクターに接続され た FICON チャネルが、別のディレクターに接続された FICON コントロール・ユニットと通信 するようにすることもできません。FICON アーキテクチャーでは、この 機能が禁止されています。このような制限があるのは、ベース S/390 および zSeries の入出力アーキテクチャーが、 入出力装置のアドレッシングに単一のバイトを使用しているためです。この 1 バイト入出力アドレスは、 ファイバー・チャネルの 3 バイト・ポート・アドレスと互換性がありません。これらのホスト・システム上のこの問題を FICON で解決するには、スイッチ・カスケードを不許可にします。

ただし、カスケード・スイッチは、LIC パッチをインストールした zSeries 800 および 900 モデル・ホスト・システムや他のすべての zSeries で使用できます。カスケード・スイッチをサポートするには、ファブリックをいわゆる高保全性ファブリックにする必要があります。高保全性ファブリックを使用すると、 誤った宛先への入出力データの配送につながる FICON カスケード・スイッチ・ファブリック内の配線の誤りを検出し、 データ保全性を確保します。高保全性ファブリックとは、 ファブリック・バインディング ID とインシステント (固定の)・ドメイン ID をサポートし、 かつそれらを使用するように構成されたファブリックです。 ファブリック・バインディングとは、 ファブリック内に新規のスイッチを入れるように正しく計画されていないファブリックに他のスイッチを追加しないようにしたり、 ファブリックを高保全性属性で構成したりするファブリックの機能です。 インシステント (固定の)・ドメイン ID とは、 重複スイッチ・アドレスをファブリックに追加するときに、 スイッチ・アドレスが自動的に変更されないようにするファブリックの機能です。 その代わり、インシステント (固定の)・ドメイン ID を使用するファブリックの場合は、 オペレーターの明示的なアクションでスイッチ・アドレスを変更する必要があります。 ファブリック・バインディングのカスタマイズとインシステント (固定の)・ドメイン ID の設定は、 通常、スイッチのインストール時または再インストール時にだけ行われます。
注: 高保全性ファブリックをサポートしないスイッチは、単一スイッチ FICON ファブリックでのみ使用できます。
ファイバー・チャネルおよび FICON 混合モードでは、ファイバー・チャネル・プロトコル (FCP) と FICON 上位レベル・プロトコルがポートごとに独立して配置されていれば、その両方のプロトコルを同じディレクター内でサポートすることができます。 (各ディレクター・ポートは、ファイバー・チャネル・モードまたは FICON モードのどちらかで機能します。) ストレージ・ユニットは、次のディレクター上でファイバー・チャネルと FICON の混合モードをサポートします。
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