完全ボリューム FlashCopy および後続の最新表示コピーのメトロ・ミラー・ボリューム・ペアへの作成

このシナリオでは、ターゲット・ボリュームがメトロ・ミラー・ソース・ボリュームにもなるような FlashCopy 関係を作成できます。 この処理によって、ローカル・サイトで完全ポイント・イン・タイム・コピーまたは増分ポイント・イン・タイム・コピーを作成でき、 リモート・ロケーションのソース・メトロ・ミラー・ボリュームにそのデータをミラーリングできます。グローバル・コピー・モードを使用して、ボリューム・ペアを作成することもできます。

始める前に、リモート・ミラーおよびコピー機能、 およびポイント・イン・タイム・コピー機能のライセンスが活動化されていることを確認します。 次に、ローカル・サイトおよびリモート・サイトのボリューム・ペア間に Fibre Channel Protocol (FCP) パスを作成します。

このシナリオでは、FlashCopy をリモート・サイトのメトロ・ミラー・ボリューム・ペアに作成することによって、整合性のあるポイント・イン・タイム・コピーを作成する方法について説明します。 実動ボリュームとして扱うことが可能な FlashCopy ターゲット・ボリュームを新規作成する場合には、 このプロシージャーを使用して、これらの更新をリモート・サイトのメトロ・ミラー・ボリュームにミラーリングできます。 後に、その関係のみ最新表示できます。これにより、変更のみがリモート・サイトにコピーされます。

FlashCopy 操作は、メトロ・ミラー 関係の既存ソース・ボリュームへの、 完全ボリュームまたは増分ポイント・イン・タイム・コピーです。 メトロ・ミラー・ボリューム・ペアは、 二重保留状態または全二重状態でもかまいません。

完全ボリュームの FlashCopy 操作を最初に実行する場合は、 新規ペアを設定するのと同じ要領で、メトロ・ミラー ・ソース・ボリューム全体をリモート・サイトにコピーする必要があります。 後で最新表示コピーを実行する場合は、変更のみリモート・サイトに送信する必要があります。 したがって、リモート・サイトのメトロ・ミラー・ボリュームの同期に要する時間が短縮されます。 コピーされたデータがリモート・サイトに送信される前に、メトロ・ミラー・ボリューム・ペアが全二重状況になったり、FlashCopy バックグラウンド・プロセスが終了したりすることがあるので注意してください。

このシナリオで、FlashCopy およびメトロ・ミラー操作を使用する前に、 それぞれの用語とその機能を理解しておくと役立ちます。 以下の用語を考慮してください。
FlashCopy
Background copy (バックグラウンド・コピー)
ソース・ボリュームのすべてのトラックをターゲット・ボリュームに物理的にコピーします。
Point-in-time logical copy (ポイント・イン・タイム論理コピー)
その時点のボリュームの論理コピーまたはスナップショット。 この場合、システムでバックアップとミラーリング・アプリケーションを同時に実行できます。
Resync copy (再同期コピー)
FlashCopy 関係の resync を使用すれば、初期 FlashCopy 操作が終わった後で、変更されたデータのみをターゲット・ボリュームにコピーすることができます。
リモート・ミラーおよびコピー
Production or local site (実動場所またはローカル・サイト)
実動アプリケーションが実行されるサイト。
Remote or target site (リモート・サイトまたはターゲット・サイト)
実動場所のミラーリングされたデータがあるサイト。

DS Storage Manager を使用して、以下のステップを実行します。 また、DS CLI を使用してコピー・サービス機能を実行することもできます。

  1. 完全ボリューム・コピー: 以下のステップを使用して、 完全ボリューム FlashCopy をローカル・サイトのメトロ・ミラー・ソース・ボリューム・ペアに作成します。
    1. ローカル・サイトからリモート・サイトへのメトロ・ミラー・ボリューム・ペアを作成します。
    2. 既にメトロ・ミラー・ボリューム・ペアのソース・ボリュームになっているターゲット・ボリュームを使用して、FlashCopy ボリューム・ペアを作成します。 ボリューム・ペアの増分コピーを作成するには、FlashCopy 操作の作成時に、change recording および persistent オプションを選択します。
    3. DS Storage Manager の FlashCopy コピー・オプション・ページの「既存のメトロ・ミラー・ソースの FlashCopy ターゲット (FlashCopy target on existing Metro Mirror source)」オプションを選択すると、メトロ・ミラー・ボリューム・ペアにコピーされた更新をドレーンし、ポイント・イン・タイム・コピーを作成してリモート・サイトに送信できます。 次の例は、この処理を示しています。
      • FlashCopy 操作は、ボリューム A1 (既存 FlashCopy ソース) からボリューム A2 (FlashCopy ターゲットおよびメトロ・ミラー・ソース・ボリューム) に作成されます。
      • これでボリューム A2 には、ボリューム A1 からフラッシュされたデータのポイント・イン・タイム論理コピーが含まれます。
      • 次にボリューム A2 のポイント・イン・タイム・コピーは、ボリューム B2 にコピーされます (メトロ・ミラー・ターゲット・ボリューム)。 したがって、A ボリュームには、B ボリュームと同じデータが含まれます。
      注: グローバル・コピー・ボリューム・ペアのソース・ボリュームを使用して FlashCopy 操作を作成し、 論理コピーが完了した場合には、そのペアは、 フラッシュされたデータがリモート・サイトに転送されている間は、 二重保留 (またはサスペンド) 状態のままになることに注意してください。 この場合、災害が発生すると、リモート・サイトは不整合となります。 また、FlashCopy 操作に入る前に、ボリューム・ペアが二重であった場合は、状態が二重保留に変わります。
  2. 増分コピー: 以下のステップを使用して、リモート・サイトに変更のみをコピーします。
    1. ステップ 1 で作成した既存の FlashCopy 関係を選択します。
    2. アクション・ドロップダウンから、「Refresh target volume (ターゲット・ボリュームの最新表示)」を選択します。 永続オプションおよび変更記録を使用可能にして作成された FlashCopy ペアのみ選択することができます。
    3. 以下のコピー・オプションを選択します。 「Initiate background copy (バックグラウンド・コピーの開始)」オプションは任意オプションです。
      • 「FlashCopy target on existing Metro Mirror source (既存のメトロ・ミラー・ソースの FlashCopy ターゲット)」によって、メトロ・ミラー・ボリューム・ペアにコピーされた更新をドレーンし、変更のみをリモート・サイトに送信できます。
      • 「Inhibit writes to the target volume (ターゲット・ボリュームへの書き込み禁止)」によって、FlashCopy 中にターゲット・ボリュームへの書き込みは禁止されます。 これにより、ターゲット・ボリュームの増分バックアップの破壊を防ぐことができます。
      • 「Enable change recording (変更記録の使用可能化)」によって、変更記録がボリューム・ペア用に保守されます。
このシナリオは、以下のように表すことができます。
  • ユーザーの実動場所では、災害時回復のためにリモート・ロケーションですべての A ボリューム (ボリューム A1 からボリューム A2) のシャドーが生成されます。
  • 通常処理の一部として、ボリューム A1 からボリューム A2 に対して、FlashCopy 操作を定期的に実行します。
  • ボリューム A2 にコピーされるデータも、リモートでボリューム B2 にコピーされます (メトロ・ミラー・ターゲット・ボリューム)。 したがって、すべての B ボリュームには、A ボリュームと同じデータが含まれます。
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