このトピックでは、コピー・サービスのポイント・イン・タイム・コピーおよびリモート・ミラーおよびコピーのフィーチャーを使用するための要件とガイドラインについて説明します。
コピー・サービス・ライセンスの活動化に必要な情報は、IBM Disk Storage Feature Activation (DSFA) Web サイト (http://www.ibm.com/storage/dsfa/) で入手済みであることが前提です。
活動化キーを入手した後、これらのキーを DS Storage Manager Web インターフェースに入力したことも前提です。
DS CLIまたは
DS Storage Manager (GUI)
を使用して、コピー・サービス・タスクを実行できます。
注: コピー・サービス・コマンドのリストを確認するには、 DS6000 インフォメーション・センターの「コマンド行インターフェース (Command-line interface)」のセクションを参照してください。
DS Storage Manager から実行できるコピー・サービス・タスクのリストを確認するには、「管理 (Managing)」セクションを参照してください。
コピー・サービス機能を使用するときは、以下の規則が適用されます。
- 1 つ以上のストレージ・ユニットを割り当てる必要があります。 1 つ以上のストレージ・ユニットが構成され、割り当てられ、通常の状態で作動していることを確認してください。詳しくは、
『「ストレージ・ユニット」メインページ』を参照してください。 必要なストレージ・ユニットの数は、機能によって異なります。例えば、FlashCopy® 操作には 1 つのストレージ・ユニットが必要ですが、メトロ・ミラーおよびグローバル・ミラーには 2 つのストレージ・ユニットが必要です。
注: リモート FlashCopy (ESS 2105 では、インバンド FlashCopy コマンドと呼ばれる) を使用する予定であれば、その構成には 2 つのストレージ・ユニットが必要です。
- 2 つのストレージ・ユニット間には物理接続が確立されている必要があります。 リモート・ミラーおよびコピー機能 (メトロ・ミラー、グローバル・コピーまたはグローバル・ミラーなど) を使用する予定であれば、2 つのストレージ・ユニット間に物理接続が確立されていることを確認してください。2 つ (またはそれ以上) のストレージ・ユニットはファイバー・チャネル直接接続を使用してまたはスイッチを経由した接続方法で接続できます。
ストレージ・ユニットを接続するには、たとえば、1 本のケーブルを c0 から c0 へ、もう 1 本のケーブルを c1 から c1 へ接続します。これにより、接続に適切なポート・トポロジーが構成されます。 入出力ポートを構成するには、ナビゲーションのを選択します。
- 論理構成を作成する必要があります。 以下の要件を考慮します。
- ボリューム容量: ターゲット・ボリュームの容量は、必ずソース・ボリューム以上にします。DS Storage Manager からターゲット・ボリュームを選択する際、ターゲット・ボリュームの容量がソース・ボリュームの容量と少なくとも同じだけあるかが検査されます。より小さいサイズのターゲット・ボリュームは許可されません。
注: フェイルオーバーおよびフェイルバック操作を正常に実行するには、ボリュームのサイズとタイプが同じでなければならないことに気を付けてください
- ボリューム数量: ソース・ボリューム以上の容量をもつソース・ボリュームのそれぞれに対して 1 つ以上のターゲット・ボリュームを用意してください。 LSS あたり最大 256 のボリュームを作成することができます。
- ボリューム・サイズ: ボリュームの容量は、以下の規則に従って構成されます。
- 10 進数
- 1 GB (10 9) = 1,000,000,000 バイト (ESS 2105 ボリュームは、10 進数フォーマットで構成されます。)
- バイナリー
- 1 GB (2 30) = 1,073,741,824 バイト (DS ボリュームはバイナリー・フォーマットで構成されます。)
この方式は、すべてのエクステントの容量を完全に使用するボリュームを提供します。
- ブロック
- 1GB = (2 30) = 1,073,741,824 (iSeries™ ボリュームはこのフォーマットで構成されます。)
この方式はバイト単位 (512 バイト論理ブロック) でボリューム容量をサポートします。
サポートされるストレージ・サイズは 1 から 4G ブロックの範囲です (実ギガバイト数はブロックの 512 倍)。
注: GB の定義を考慮する必要があります。多くのアプリケーションでは、リモート・ミラーおよびコピー関係のソースとターゲットはまったく同一のサイズでなければなりません。たとえば、リモート・ミラーおよびコピー機能で、 DS6000 および ESS 2105 ボリュームを使用する予定であれば、 DS6000 のボリュームは ESS ボリュームと互換性を保つために 10 進数フォーマットで作成する必要があります。
- 論理サブシステム: 最大 32 の LSS を構成することができます。 それぞれの LSS は、CKD または FB ボリュームのいずれかで構成されます。CKD アドレスで構成される LSS の場合、その他の LSS も CKD アドレスで構成されていなければなりません。同じストレージ・ユニットに CKD と FB の両方の LSS を指定することができます。
注: CKD
LSS は、DS Storage Managerでは LCU と呼ばれます。
- パスを作成する必要があります。メトロ・ミラー、グローバル・コピーおよびグローバル・ミラー機能のパスを定義する必要があります。ファイバー・チャネルは、ソース・ボリュームとターゲット・ボリューム間の通信リンクとして使用します。 パスを作成するには、ナビゲーションのを選択します。「アクションを選択」ドロップダウン・リストで、「作成...」を選択して、次に「実行」を選択します。詳しくは、リモート・ミラーおよびコピー・パスの作成を参照してください。
- 関係を作成する必要があります。コピー・サービス関係のペアにするソース・ボリュームとターゲット・ボリュームを決定します。 関係を作成するには、ナビゲーションのを選択します。「アクションを選択」ドロップダウン・リストで、「作成...」を選択して、次に「実行」を選択します。例えば、『FlashCopy ボリューム・ペアの作成』または『メトロ・ミラー・ボリューム・ペアの作成』を参照してください。
z/OS® グローバル・ミラーの制限は次のとおりです。z/OS グローバル・ミラー (以前の拡張リモート・コピーまたは XRC) を使用する予定であれば、1 次ストレージ・ユニットとして DS8000 を、2 次ストレージ・ユニットとして DS6000 を含む z/OS グローバル・ミラー環境では、以下の制限からフェイルオーバーおよびフェイルバック操作には推奨できませんのでご注意ください。
- パフォーマンス・ミスマッチ (ミラーリング)
- 2 次ストレージ・ユニット (DS6000)、およびそのユニットから z/OS グローバル・ミラー上で稼働する System Data Mover (SDM) への接続性が、1 次ストレージ・ユニット、およびそのユニットからアプリケーション・システムへの接続性よりも能力面で大幅に劣っている (パフォーマンスが低い) 場合、z/OS グローバル・ミラー全体のパフォーマンスが低下する可能性があります。
すなわち、SDM が 2 次ストレージ・ユニットに書き込むよりも、アプリケーションが 1 次ストレージ・ユニットにより速く書き込むことができる場合、結果としてインプリメンテーションの問題が起きます。(SDM は、z/OS グローバル・ミラー環境において、1 次ストレージ・ユニットから 2 次ストレージ・ユニットにデータをコピーする機能です。
- パフォーマンス・ミスマッチ (アプリケーションの実行)
- 災害または障害が発生し、アプリケーションが 2 次 (またはリカバリー) サイトにフェイルオーバーして 2 次ストレージ・ユニットで実行されているものと仮定します。
2 次ストレージ・ユニットの DS6000 が、1 次ストレージ・ユニットよりもパフォーマンスにおいて能力が低い場合、必要とされるまたは予定した時間フレーム内では、主要なビジネス・アプリケーションをおそらく完了できません。
- z/OS グローバル・ミラー対応ローカル (1 次) ストレージ・ユニット
- z/OS グローバル・ミラー環境において災害または障害が発生し、アプリケーションが 2 次サイトにフェイルオーバーして 2 次サイトの 2 次ストレージ・ユニットで実行されているものと仮定します。その後、1 次ストレージ・ユニットが修復され 1 次サイトで再開準備ができると、2 次ストレージ・ユニットは z/OS グローバル・ミラーを使用して 1 次サイトへフェイルバックすることができます。ただし、フェイルオーバーおよびフェイルバック操作が正常に機能するためには、2 次ストレージ・ユニットが z/OS グローバル・ミラー対応の 1 次ストレージ・ユニットでなければなりません。つまり、z/OS グローバル・ミラーの 1 次ストレージ・ユニットと同様の能力が必要となります。DS6000 は z/OS グローバル・ミラー対応の 1 次ストレージ・ユニットに適合したマイクロコード機能を有していないため、1 次サイトへのフェイルバックには使用できません。
以下に、一般的な考慮事項を示します。- DS6000 コマンドを発行する場合は、DS CLI プロンプトが使用可能になっていることと、オープン・システムまたは zSeries® ホスト・システム・ストレージに使用されるストレージ・ユニットに接続していることが必要です。DS CLI は、オープン・システム・ホストを使用可能にして、バッチ処理またはスクリプトを介して FlashCopy およびリモート・ミラーおよびコピー操作を起動して管理するのに役立ちます。詳しくは、「IBM® System Storage™ DS6000 コマンド行インターフェース・ユーザーズ・ガイド」を参照してください。
注: さらに複雑なコピー・サービス環境の場合は、コピー・サービスの起動と管理には DS CLI を使用した方が簡単な場合があります。DS CLI を使用する場合は、コマンドをスクリプトとして保管すると、スクリプトの作成、編集、検証に要する時間を大幅に短縮できます。
- 「Initiate background copy (バックグラウンド・コピーの開始)」オプションを使用可能にして FlashCopy コマンドを発行すると、FlashCopy 関係は確立されますが、バックグラウンド・コピーのキューに入れられます。特定の関係のバックグラウンド・コピーが開始する時期は、バックグラウンド・コピーを開始した FlashCopy ボリュームの数、または開始を待機している FlashCopy ボリュームの数によって決まります。コピーが開始すると、その FlashCopy ボリューム・ペアの状況は、「バックグラウンド・コピー実行中」として示されます。
実際の物理的なコピーにかかる時間は、コピーされているデータおよびストレージ・ユニット上で行われている他のアクティビティーの量によって異なります。コピーが完了する時期をモニターするには、FlashCopy 関係に関する情報の表示を参照してください。
- FlashCopy データの整合性の考慮事項を理解する必要があります。例えば、データがサーバー・メモリー・キャッシュに保管され、後でディスクに書き込まれる環境があります。
このような環境の例として、データベース管理サブシステム (DBMS) のバッファーやジャーナル・ファイル・システムのメタデータが挙げられます。
FlashCopy 操作によって、ソース・ボリュームをターゲット・ボリュームにコピーし、DBMS のバッファーまたはジャーナル・ファイル・システムのメタデータを最初にフラッシュしない場合は、増分更新を実行する必要があることがあります。DBMS の場合は、現行トランザクションをバックアウトする必要があることがあります。
ジャーナル・ファイル・システムの場合は、ターゲット・ボリュームで fsck ユーティリティーを実行する必要があることがあります。
このようなタイプの再始動アクションを回避するには、FlashCopy ソース・ボリュームに関連するすべてのデータが、FlashCopy 操作を実行する前にディスクに書き込まれているようにします。
DBMS の場合は、サブシステムを静止するか、または DB2 の LOG SUSPEND などの DBMS コマンドを使用します。
ジャーナル・ファイル・システムの場合は、FlashCopy 操作を実行する前にソース・ボリュームをアンマウントします。
- FlashCopy 操作の場合: FlashCopy 手順を自動化する場合は、ターゲット・ボリュームのデータ整合性を頻繁に検査することを検討してください。AIX®、Windows®、Linux® など、一部のシステム上では、FlashCopy 操作を実行する前に、FlashCopy ソース・ボリュームにアクセスするアプリケーションを静止する必要があります。その後、FlashCopy の確立中に、ソース・ボリュームをアンマウントする必要があります。この目的は、バッファーのデータがターゲット・ボリュームに流れてターゲット・ボリュームを破壊しないように、バッファーにデータがない状態にすることです。
- グローバル・ミラーを使用して、ローカル (1 次) サイトへの影響を最小限に抑えながら、2 次サイトでデータの整合コピーを作成することができます。グローバル・ミラーは、ストレージ・ユニット全体でのデータ整合性を内部的に管理するため、session (セッション) の概念を使用します。また、メトロ・ミラー、グローバル・コピー、および FlashCopy (グローバル・ミラーなし) を使用してデータ整合性を作成することもできます。ただし、リカバリー (2 次) サイトで整合性を作成するためには、外部の自動化ソフトウェアを使用するか、ローカル・サイトでアプリケーションを手動で中断する必要があります。
- DS Storage Manager は、ほぼすべてのコピー・サービス機能に使用できます。ただし、DS Storage Managerから以下の機能を発行することはできません。
これらは、DS CLI を介してのみ使用することができます。
- FlashCopy 整合性グループ
- 整合性グループ・コマンドを使用すると、ストレージ・ユニットは、FlashCopy 整合性グループ・コマンドが発行されるまで、LUN またはボリュームに対する入出力アクティビティーを凍結することができます。
整合性グループは、複数の LUN またはボリューム、さらには複数のストレージ・ユニットにわたって、整合性のあるポイント・イン・タイム・コピーを作成するのに役立ちます。
- リモート FlashCopy(ESS 2105 では、インバンド FlashCopy コマンドと呼ばれる)
- リモート FlashCopy コマンドは、ローカル・ストレージ・ユニット上のリモート・ミラーおよびコピーのボリューム・ペアのソース・ボリュームに対して発行され、パスを介して (コンジットとして振る舞います) リモート・ストレージ・ユニットに送信され、リモート・サイトで FlashCopy のペアを確立することができます。これによって、FlashCopy の管理のためだけにリモート・サイトとネットワーク接続する必要がなくなります。
- リモート・ミラーおよびコピー操作で freeze and run (フリーズして実行) 操作を必要とする場合、この要求をコマンド行インターフェースから発行し、外部の自動化ソフトウェアと組み合わせて使用してください。これらの要求は、DS Storage Manager ではサポートされていません。
(自動化ソフトウェアは、ストレージ・ユニットでは提供されません。ユーザーが提供する必要があります。ただし、IBM では、この自動化に関する支援を提供しています。
詳しくは、IBM ストレージ担当者にお問い合わせください。)