i5/OS 環境でのコピー・サービス機能

IBM® i5/OS® 環境でコピー・サービス機能を使用すると、FlashCopy® 機能を使用してデータのポイント・イン・タイム・コピーを実行でき、リモート・ミラーおよびコピー機能を使用して災害時回復のためにデータのミラーリングを実行できます。

i5/OS に関する一般的な考慮事項 (コピー・サービス機能の前提条件)

i5/OS を DS6000™ と組み合わせて使用するための初期構成タスクの多くは、各種オペレーティング・システム間で同じです。ただし、他のオペレーティング・システムとは異なり、i5/OS に固有のストレージ要件がいくつかあります。例えば、i5/OS 上では、LUN は固定ブロック・ストレージとして定義され、8.5 GB、17.5 GB、35.1 GB など特定の LUN サイズのみがサポートされます。i5/OS LUN は、ホストに 520 バイト・ブロックを提供します。 i5/OS は、ボリュームを LUN として参照します。

LUN の保護には、保護と無保護の 2 つのタイプがあります。実際には、どちらのボリューム保護タイプも同じ DS6000 内部 RAID 保護を行います。LUN を保護として定義すると、LUN は i5/OS ホスト・ベースのミラーリングによってではなく、ハードウェア (DS6000) によって保護されます。 LUN を無保護として定義すると、i5/OS または別の同容量の LUN が、内部または外部から LUN をミラーリングします。 無保護タイプは、通常はロード・ソース・ユニットのミラーリングに使用されます。(System i™ または LPAR のそれぞれのパーティションには、ロード・ソース・ユニットと呼ばれる特殊なディスクがあります。このディスクはシステムのマイクロコードを保管し、システムのリブートに使用されます。) i5/OS (ホスト・ベース) ミラーリングを使用する場合を除き、LUN は保護として定義してください。

また、i5/OS はマルチパスをサポートし、この機能は基本オペレーティング・システムに組み込まれています。 マルチパスは System i に冗長パス・ソリューションを提供しますが、DS6000 などの外部ストレージのみに使用されます。 マルチパス・ディスク・ユニットのそれぞれの接続は、個別に機能します。複数の接続により、単一のパスに障害が起こった場合でもディスク・ストレージを使用できるので、可用性が高まります。

ボリューム・グループに対する LUN の定義方法について、i5/OS には他のオペレーティング・システムと同様の考慮事項がいくつかあります。 例えば、i5/OS 環境でコピー・サービス機能用のボリュームにアクセスするには、ターゲット・ボリューム ID 用に別個のボリューム・グループが必要です。コピー・サービス機能の実行中に、同じホストからターゲット・ボリュームに書き込まないようにする必要があるので、ボリュームが必要になるまでは、ターゲット・ボリュームを未割り当てのボリューム・グループに入れることができます。

i5/OS のために DS6000 のセットアップと構成が済ませてあることを前提とすれば、FlashCopy とリモート・ミラーおよびコピー操作を実行して、System i ディスク・プールのコピーを単一の DS6000内で作成でき、またリモート・ミラーおよびコピー機能を使用する遠隔地の DS6000 に作成することもできます。 このデータを保管し、テープにバックアップできます。

i5/OS 上で DS CLI をインストールして実行すれば、DS6000 でサポートされるコピー・サービス機能を実行できます。 また、i5/OS 用の DS Storage Manager を使用して、コピー・サービス機能を実行することもできます。ターゲット・ボリュームのサイズは、対応するソース・ボリュームのサイズと同じであることが必要です。不一致があると、タスクは失敗します。

iSeries™ コピー・サービス・ツールキット

iSeries コピー・サービス・ツールキットを使用すれば、iSeries ユーザーが DS6000 のコピー・サービス機能のデータ・ミラーリング能力を利用できます。 このツールキットにより、iSeries ユーザーは実動システムのダウン時間を最小限に抑えてこれらの機能を利用できます。 ツールキットは、DS CLI および DS Storage Manager とインターフェースを取って、コピー・サービス・コマンドを DS6000 に送信します。 ツールキットについて詳しくは、IBM 担当員にお問い合わせください。
iSeries コピー・サービス・ツールキットによる FlashCopy
ツールキットを構成してインプリメントすると、FlashCopy の使用に必要な iSeries 機能をツールキットがすべて管理します。 例えば、独立補助ストレージ・プール (IASP) と呼ばれる、独立したディスク・プールのポイント・イン・タイム・バージョンの作成などを行います。
注: iSeries 上では、ディスク・プールは補助ストレージ・プール (ASP) に含まれます。データは 1 つの ASP 内のディスクすべてに分散します。システム上で最初にある ASP はシステム ASP と呼ばれ、オペレーティング・システムを含んでいます。オプションでユーザーは、ユーザー ASP と呼ばれる追加 ASP を使用できます。これらは通常、データベース・ジャーナルと保管ファイルを保持するために使用されます。これらのオブジェクトは、保護対象のオブジェクトから分離する必要があるからです。 システム ASP とすべてのユーザー ASP をまとめて、従来型 ASP と呼びます。

独立補助ストレージ・プールは、独立したディスク・プールです。 これは、複数のディスク・ユニットを 1 つのグループに構成するための方式です。 (ディスク・プール、IASP、およびデータベースは、同じ意味で使用されることがあります。) IASP は、システム ASP、ユーザー ASP、その他の独立ディスク・プールなど、システム上にある他のストレージとは独立して、1 単位としてオンラインまたはオフラインに変更できます。 IASP がインプリメントされた後、システム全体ではなく IASP のみに FlashCopy 操作を適用できます。

iSeries コピー・サービス・ツールキットによるリモート・ミラーおよびコピー
FlashCopy 用ツールキットと同様に、リモート・ミラーおよびコピー・ツールキットを構成してインプリメントすると、別のストレージ・ユニット上で IASP の 2 次コピーを生成するために必要な System i 機能すべてをツールキットが管理します。

FlashCopy による Backup Recovery and Media Services

Backup, Recovery and Media Services (BRMS) for iSeries は、バックアップの管理を支援し、破損または損傷したデータを整理して取り戻す手段を備えたソフトウェアです。

BRMS を使用すれば、重要性の高い複雑なバックアップを簡単に分かりやすく管理できます。 災害や障害の発生時には、システムを完全にリカバリーすることもできます。これらのバックアップおよびリカバリー機能に加えて、BRMS にはすべてのバックアップ・メディアを作成から満了まで追跡する機能があります。 どのバックアップ項目がどのボリューム上にあるかユーザーが追跡する必要はなく、アクティブ・データを間違って上書きしてしまう心配もありません。

FlashCopy の BRMS インプリメンテーションにより、FlashCopy 機能を使用してコピーされたシステム上でバックアップを実行できます。 BRMS ヒストリーは、バックアップが実動システム上で実行された場合と同じように表示されます。

BRMS について詳しくは、次の URL を使用して、IBM 資料 Web サイトから i5/OS インフォメーション・センターにアクセスしてください。

http://publib.boulder.ibm.com/iseries/

関連概念
FlashCopy
リモート・ミラーおよびコピー
System Storage Resiliency Family
LUN の計算
関連タスク
System i システム用の LUN ボリュームの作成
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