Linux の装置のネーミング

このセクションでは、Linux 上の装置のネーミング・パターンを理解するための情報を提供します。

カーネル・ドライバーは、装置を制御するために特殊な装置ファイルを使用します。同じ物理装置にマップされる特殊な装置ファイルが、複数存在する場合があります。 たとえば、同じ装置への 4 つのパスを持つマルチパス環境では、同じ物理装置に対して、4 つの異なる装置ファイルがマップされます。

装置ファイルは /dev ディレクトリーにあり、メジャー・ナンバーとマイナー・ナンバーのペアによってアドレッシングされます。 ファイバー・チャネル接続の装置は、sd ドライバーによって SCSI ディスク装置として管理されます。したがって、接続されたそれぞれのストレージ・ユニット LUN ごとに、Linux のディレクトリー /dev に特殊な装置ファイルが存在します。

SCSI ディスク装置の特殊な装置ファイルには、接頭部として先頭に「sd」が付き、そのネーミング形式は次のとおりです。

末尾桁のない名前はディスク全体を表し、末尾桁が付いた名前はそのディスクのパーティションを表します。 規則により、SCSI ディスクでは、最大 16 個のマイナー・ナンバーが 1 つのディスクにマップされます。したがって、それぞれのディスクごとに最大 15 のパーティションが存在します。つまり、1 つのマイナー・ナンバーはディスク全体を記述するために使用され (/dev/sda など)、残りの 15 個のマイナー・ナンバーは、そのディスクのパーティションを表すために使用される (/dev/sda1、/dev/sda2 など) ということです。図 1 は、ディスク /dev/sda 全体の装置ファイルを表示しています。このディスクのメジャー・ナンバーは 8、マイナー・ナンバーは 0、そしてそこには 15 のパーティションがあります。

図 1. ディスク全体とそのパーティションの装置ファイルの例
# ls -l /dev/sda*
brw-rw----  1 root disk  8,   0 May 24 08:09 /dev/sda
brw-rw----  1 root disk  8,   1 May 24 08:09 /dev/sda1
brw-rw----  1 root disk  8,  10 May 24 08:09 /dev/sda10
brw-rw----  1 root disk  8,  11 May 24 08:09 /dev/sda11
brw-rw----  1 root disk  8,  12 May 24 08:09 /dev/sda12
brw-rw----  1 root disk  8,  13 May 24 08:09 /dev/sda13
brw-rw----  1 root disk  8,  14 May 24 08:09 /dev/sda14
brw-rw----  1 root disk  8,  15 May 24 08:09 /dev/sda15
brw-rw----  1 root disk  8,   2 May 24 08:09 /dev/sda2
brw-rw----  1 root disk  8,   3 May 24 08:09 /dev/sda3
brw-rw----  1 root disk  8,   4 May 24 08:09 /dev/sda4
brw-rw----  1 root disk  8,   5 May 24 08:09 /dev/sda5
brw-rw----  1 root disk  8,   6 May 24 08:09 /dev/sda6
brw-rw----  1 root disk  8,   7 May 24 08:09 /dev/sda7
brw-rw----  1 root disk  8,   8 May 24 08:09 /dev/sda8
brw-rw----  1 root disk  8,   9 May 24 08:09 /dev/sda9

Red Hat の場合、カーネルは自動的に 128 台の装置用の装置ファイルを作成します。 SUSE の場合、最初の 16 台のディスクだけに専用の装置ファイルがあります。 追加ディスクの装置ファイルは、ユーザーが mknod コマンドを使用して作成しなければなりません。 2.6 カーネルの場合、装置がカーネルによって検出および認識された場合にのみ、特殊な装置ファイルが作成されます。 /proc/partitions ファイルには、SCSI ディスク・ドライバーによって認識されたすべての「sd」装置が、sd 名、メジャー・ナンバー、マイナー・ナンバー、および各ディスク装置のサイズを含めてリストされます。

図 2 は、/proc/partitions ファイルの例です。

図 2. 48 の認識済み SCSI ディスクを表示する /proc/partitions ファイルの出力例 (/dev/sda のみがパーティション化されたディスク)
# cat /proc/partitions
major minor  #blocks  name

   8     0   17774160 sda
   8     1    1052226 sda1
   8     2     208845 sda2
   8     3   10490445 sda3
   8    16     976576 sdb
   8    32     976576 sdc
   8    48     976576 sdd
   8    64     976576 sde
   8    80     976576 sdf
   8    96     976576 sdg
   8   112     976576 sdh
   8   128     976576 sdi
   8   144     976576 sdj
   8   160     976576 sdk
   8   176     976576 sdl
   8   192     976576 sdm
   8   208     976576 sdn
   8   224     976576 sdo
   8   240     976576 sdp
  65     0     976576 sdq
  65    16    1048576 sdr
  65    32    1048576 sds
  65    48    1048576 sdt
  65    64    1048576 sdu
  65    80    1048576 sdv
  65    96    1048576 sdw
  65   112    1048576 sdx
  65   128    1048576 sdy
  65   144    1048576 sdz
  65   160    1048576 sdaa
  65   176    1048576 sdab
  65   192    1048576 sdac
  65   208    1048576 sdad
  65   224    1048576 sdae
  65   240    1048576 sdaf
  66     0    1048576 sdag
  66    16    1048576 sdah
  66    32    1048576 sdai
  66    48    1048576 sdaj
  66    64    1048576 sdak
  66    80    1048576 sdal
  66    96    1048576 sdam
  66   112    1048576 sdan
  66   128    1048576 sdao
  66   144    1048576 sdap
  66   160    1048576 sdaq
  66   176    1048576 sdar
  66   192    1048576 sdas
  66   208    1048576 sdat
  66   224    1048576 sdau
  66   240    1048576 sdav
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