メトロ・ミラーのテスト・シナリオ: ローカル・サイトからリモート・サイトへのフェイルバック操作

このシナリオでは、フェイルオーバーおよびフェイルバックの手順をテストするために必要なステップを説明します。ここでは、ローカル・サイトからリモート・サイトへのフェイルバックを行います。 このテストにより、リモート・ボリューム上でテスト・アプリケーションを起動できます。さらに、テストが完了した後、変更されたトラックのみをコピーすることによって、ローカル (実動) ボリュームからリモート・ボリュームを再同期します。

このシナリオでは、次のことを前提とします。
  • 実動サイトはサイト A (ローカル・サイト) で稼働しています。
  • ローカルとリモートのストレージ・ユニット間のリンクを使用不可にして、災害をシミュレートしました。

フェイルオーバーおよびフェイルバックのテスト・シナリオは、次の手順で行います。 (このシナリオに示すパラメーターと値は例です)

  1. 影響を受ける LSS 全体で、メトロ・ミラー関係の 1 次 (A) ボリュームの更新を凍結します。 この処理により、凍結時点で 2 次 (B) ボリュームの整合性が確保されます。(LSS ごとに 1 つのコマンドが必要です) DSCLI のコマンド・プロンプトで、freezepprc コマンドを入力して、次のパラメーターと変数を指定します。
    freezepprc -dev IBM.2107-130165X -remotedev IBM.2107-75ALA2P 07:12
    次に、出力例を示します。
    CMUC00161W freezepprc: Remote Mirror and Copy consistency group 07:12
    successfully created.
    凍結アクションの結果として、次の処理が行われます。
    • 更新が凍結されている間は、メトロ・ミラー・ボリューム・ペアに対する入出力処理は一時的にキューに入れられます。
    • ソースおよびターゲットの LSS に関連したボリューム・ペアは、使用停止になります。 この期間中は、サイト A ボリュームに対する変更記録機能を使用して更新が収集されます。
    • LSS ペア間に確立されたパスが使用不可になる。
  2. 凍結の後、操作を再開します。
    unfreezepprc コマンドを発行して、指定したボリューム・ペアに対する入出力アクティビティーの再開を許可します。DSCLI のコマンド・プロンプトで、unfreezepprc コマンドを入力して、次のパラメーターと変数を指定します。
    注: このアクションは、解凍 (thaw) 操作と呼ばれることもあります。
    dscli> unfreezepprc -dev IBM.2107-130165X -remotedev IBM.2107-75ALA2P 07:12 
    次に、出力例を示します。
    CMUC00198I unfreezepprc: Remote Mirror and Copy pair 07:12 successfully thawed.
  3. サイト B (リモート・サイト) で、B から A へのボリューム・ペアに対してフェイルオーバー・コマンドを発行します。 DSCLI のコマンド・プロンプトで、failoverpprc コマンドを入力して、次のパラメーターと変数を指定します。
    dscli> failoverpprc -dev IBM.2107-75ALA2P -remotedev IBM.2107-130165X -type
    mmir 1200-125f:1a00-1a5f
    次に、出力例を示します。
    CMUC00196I failoverpprc: Remote Mirror and Copy pair 1200:1A00
    successfully reversed.
    CMUC00196I failoverpprc: Remote Mirror and Copy pair 1201:1A01
     successfully reversed.
    このコマンドが処理されると、次のようになります。
    • B ボリュームは使用停止の 1 次ボリュームになります。ボリュームに対する変更記録機能を使用して、更新が収集されます。
    • A ボリュームは使用停止の 1 次ボリュームです。
  4. サイト B でテスト入出力を開始します。
  5. テストが完了したら、次の手順で行います。
    1. サイト B (リモート・サイト) でテスト入出力を静止します。
    2. 2 つのサイトにわたるストレージ・ユニット間で、リモート・ミラーおよびコピー・リンクを使用可能に設定します。(パスは自動的に再確立されません)
    3. メトロ・ミラー・ボリューム・ペアを含むローカル・サイトとリモート・サイトの LSS 間で、パスを再確立します。 DSCLI のコマンド・プロンプトで、mkpprcpath コマンドを入力して、次のパラメーターと変数を指定します。
      dscli> mkpprcpath -dev IBM.2107-130165X -remotedev IBM.2107-75ALA2P
      -remotewwnn 5005076303FFC550 -srclss 07 -tgtlss 12 -consistgrp
      I0102:I0031 I0002:I0102 
      次に、出力例を示します。
      CMUC00149I mkpprcpath: Remote Mirror and Copy path 07:12
      successfully established.
  6. ローカル・サイトで、A から B へのボリューム・ペアに対してフェイルバック・コマンドを発行します。 DSCLI のコマンド・プロンプトで、failbackpprc コマンドを入力して、次のパラメーターと変数を指定します。
    dscli> failbackpprc -dev IBM.2107-130165X -remotedev IBM.2107-75ALA2P
    -type mmir 1a00-1a5f:1200-125f
    次に、出力例を示します。
    CMUC00197I failbackpprc: Remote Mirror and Copy pair 1200:1A00
    successfully failed back.
    CMUC00197I failbackpprc: Remote Mirror and Copy pair 1201:1A01
    successfully failed back.
    このコマンドが処理されると、次のようになります。
    • サイト B のボリュームに対して行われた更新が、変更記録機能によって記録されます。 変更されたデータのトラックは、サイト A のボリュームからサイト B のボリュームにコピーされます。
    • コピー処理が完了すると、サイト A のボリュームがサイト B のボリュームと同期します。
  7. A ボリュームに対する実動入出力が継続します。
関連資料
freezepprc
unfreezepprc
mkpprc
failoverpprc
failbackpprc
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