論理構成の概要

DS6000™ シリーズを構成する前に、ストレージ概念とストレージ階層に関する IBM® 用語を理解することは重要です。

ストレージ階層の始めはディスクです。 ディスク 4 台を論理的にグループ化すると、 アレイ設置場所が形成されます。 アレイ設置場所の 1 つまたは 2 つを論理的にグループ化すると、 アレイを構成します。 アレイのストレージ・タイプを CKD あるいは固定ブロックと定義するとランクが作成されます。 ランクはいくつかの固定サイズのエクステントに分割されます。オープン・システム・ホストの場合、エクステントは 1 GB です。 IBM eServer™ zSeries® または S/390® システムの場合、 エクステントは IBM 3390 モデル 1 ディスク・ドライブのサイズです。

ランクを作成した後は、物理ストレージの仮想化が考えられます。 仮想化は、論理構成から物理ストレージ構成を分離させ、ボリューム・サイズはアレイの物理サイズの制限を受けなくなります。

各ランクの使用可能なスペースは、エクステントに分割されます。エクステントは、論理ボリュームの構築ブロックです。1 つのエクステントは、1 つのアレイのすべてのディスクにまたがってストライプされます。

同じストレージ・タイプのエクステントは一緒にグループ化されエクステント・プールを形成します。 複数のエクステント・プールはストレージ・クラスを作成することが可能になり、その結果、RAID タイプ、 DDM サイズ、 DDM 速度、および DDM テクノロジーの組み合わせにより、ストレージ割り振りにより柔軟性がもたらされます。このため、論理ボリュームを必要な特性のエクステント・プールに適切に割り当てることで、それらの論理ボリュームを差異化することができます。 同一デバイス・タイプ (たとえば、カウント・キー・データ、固定ブロックなど) の異なるエクステント・サイズは同一のストレージ・ユニットでサポートされますが、 これらの異なるエクステント・タイプは異なるエクステント・プールに入っていなければなりません。

論理ボリュームは、1 つ以上のエクステントで構成されています。ボリューム・グループは、一連の論理ボリュームを指定します。 異なる使用形態または機能を異なるボリューム・グループに識別することにより (たとえば、SCSI ターゲット、FICON コントロール・ユニット、 リモート・ミラーおよびコピーの 2 次ボリューム、 FlashCopy® ターゲット、 およびコピー・サービスなど)、 ボリューム・グループで識別された一連の論理ボリュームへのアクセスを制御することが可能になります。 ボリューム・グループはホストをボリュームにマップします。 図 1 に、論理構成の順序の図形による表現を示します。

ホストの論理トラックを初期化してからでなければ、ホストは、 ボリューム上の論理トラックに読み取りアクセスおよび書き込みアクセスを行うことはできません。 新しい内部ボリューム初期化プロセスがサポートされるようになり、 これにより、FlashCopy またはリモート・ミラーおよびコピー関係などのコピー・サービス関係で ホスト・ボリュームおよびソース・ボリュームとして使用される論理ボリュームにクイックにアクセスできるようになりました。 ボリュームが完全に初期化されるまで、 ボリュームはコピー・サービス関係のターゲット・ボリュームとして使用可能になりません。 ボリュームの初期化が正常に完了すると、 ターゲット・ボリュームを使用してコピー・サービス関係を確立できます。 既存のコピー・サービス関係に参加しているボリュームで初期化が実行された場合、初期化要求が失敗する場合があります。

図 1. 論理構成の順序
アレイ、ランク、エクステント、ボリューム、およびボリューム・グループの作成で構成される論理構成

ストレージ管理ソフトウェアはリアルタイム・モードまたはシミュレート・モードで使用できます。 ネットワークを経由してストレージ・デバイスに接続した場合は、ハードウェアの管理やストレージの構成にリアルタイム・マネージャーを使用することができます。 オフラインの作業の場合は、構成の作成およびインポートにシミュレート・マネージャーを使用できます。 このため、すでに作成済みの構成を、サイトに到達してきたシステムにエクスポートすることができます。

カスタム構成オプションは、構成のカスタマイズが必要な場合には理想的なオプションです。 「Express Configuration (高速構成)」オプションにより、構成プロセスを短縮および簡素化することができますが、作成できるホストは 1 つです。 これは、1 つのホストしか必要としない場合の理想的なオプションで、ほとんどのストレージ適正化選択があらかじめ決定されているため、素早く、簡単にストレージを設定および構成します。

関連概念
DS CLI を使用した新規固定ブロック・ストレージの構成
DS CLI を使用した新規カウント・キー・データ・ストレージの構成
関連タスク
カスタム論理ストレージ構成の作成
論理ストレージ構成の削除
関連情報
高速構成の作成
学習およびチュートリアル: ストレージ階層とは?
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