自動イベント通知の使用法

自動イベント通知は、以下の 2 種類のライブラリイベントについて設定することができます。



しきい値ベースの通知を設定する

LibMON では、ライブラリ内の各デバイスに対して、さまざまなしきい値を設定することができます。デバイスが設定したしきい値を超えると、LibMON は、電子メールメッセージの送信とユーザー定義コマンドの実行 (または、そのいずれか一方) によって、ライブラリの連絡先に自動的に通知を行います。この機能は、ライブラリ構成要素を使用不可にする可能性のある状態を通知するためのものです。


注 - すべてのライブラリおよびドライブにも適したしきい値の単一セットはありません。使用しているライブラリおよびドライブに適したしきい値を選択してください。

しきい値は、「ライブラリ属性」ページで設定します。

  1. 「LibMON ホーム」ページで、しきい値を設定するライブラリを選択します。

  2. 「選択」メニューで、「属性」をクリックします。

    選択したライブラリの「ライブラリ属性」ページを LibMON が開きます。

  3. ページの左側で、「デバイス名」をクリックします。

    ページに「デバイス名」セクションが表示されます。このセクションには、ライブラリ内のロボットと各テープドライブのデバイス名が表示されます。各デバイス名フィールドの右側には、「しきい値の設定」ボタンがあります。

  4. しきい値を設定するデバイスに対応した 「しきい値の設定」ボタンをクリックします。

    LibMON は、そのデバイスの 「しきい値の設定ダイアログ」ボックスを開きます。


注 - 「スレッショルドの設定ダイアログ」ボックスに表示されるパラメタは、監視されるデバイスの種類とモデルによって異なります。したがって、ユーザーのシステムで表示されるダイアログボックスは、上に示したダイアログボックスとは多少異なっている可能性があります。
    しきい値テーブル (ダイアログボックスの下端) には、しきい値を設定することができるパラメタと現在のしきい値が表示されます。

    各ライブラリパラメタを 表 5 に示します。表示されるパラメタは、使用しているライブラリの種類によって異なります。

表 5 ライブラリパラメタ
パラメタ
説明
バーコード走査再試行
バーコード走査再試行の数。
カートリッジの固定
カートリッジが固定されているかどうか。
ドアが閉じている
ドアが閉じられているかどうか。
ドライブハンドルの移動
ドライブハンドル移動を試みた回数。
ドライブハンドルの再試行
ドライブハンドル再試行の数。
ドライブ装填の再試行
ドライブ装填再試行の数。
ドラムのホーム
ドラムがホームにあるかどうか。
伸長軸の移動
個々の伸長軸移動の数。
伸長修正ステップ
伸長修正ステップの数
伸長移動
個々の伸長移動の数。
伸長再試行
伸長再試行の数。
グリッパーのホーム
グリッパーがホームにあるかどうか。
グリッパーの移動
グリッパーの移動の数。
グリッパーの再試行
グリッパーの再試行の数。
水平修正ステップ
水平修正ステップの数。
水平移動
個々の水平移動の数。
水平再試行
水平再試行の数。
キーのロック
キーがロックされているかどうか。
スロットからの移動
スロットからの移動を試みた回数。
ドライブからの移動
ドライブからの移動を試みた回数。このパラメータの推奨値は、100,000 です。
装填口からの移動
装填口からの移動を試みた回数。
スロットへの移動
スロットへの移動を試みた回数。
ドライブへの移動
ドライブへの移動を試みた回数。このパラメータの推奨値は、100,000 です。
装填口への移動
装填口への移動を試みた回数。
部分グリップの再試行
部分的にグリップされたカートリッジ再試行の数。
ドライブからの取り出しの再試行
ドライブからの取り出しの再試行の数。
ドライブへの挿入の再試行
ドライブへの挿入の再試行の数。
回転の移動
回転の移動を試みた回数。
回転の再試行
回転の再試行の数。
電源投入時間
システムに電源が投入されている秒数。
コマンド処理時間
コマンドの処理に費やされた秒数。
移動の総数
移動の総数。
取り出しの再試行の総数
取り出しの再試行の総数。
設置の再試行の総数
設置の再試行の総数。
走査の障害の総数
走査の障害の総数。
走査の再試行の総数
走査の再試行の総数。
走査の総数
走査の総数。
垂直修正ステップ
垂直修正ステップの数。
垂直移動
各垂直移動の数。
垂直再試行
垂直再試行の数。


    各テープドライブパラメタを表 6 に示します。表示されるパラメタは、取り付けられているテープドライブの種類によって異なります。

表 6 テープドライブパラメタ
パラメタ
説明
読み取り圧縮率
読み取りの圧縮率。
修正された読み取りエラー
修正された読み取りエラーの数。
読み取りハードエラー
修正されなかった読み取りエラーの数。
再読み取りの総数
再読み取りの数。
再書き込みの総数
再書き込みの数。
書き込み圧縮率
書き込みの圧縮率。
修正された書き込みエラー
修正された書き込みエラーの数。
書き込みハードエラー
修正されなかった書き込みエラーの数。


  1. パラメタのしきい値を設定するには、テーブル内のパラメタ名をクリックします。

    LibMON は、ダイアログボックス上端付近の「選択したしきい値」フィールドにそのパラメタ名を表示します。

  2. しきい値の数値を「しきい値」フィールドに入力します。


注 - この値は数値である必要があります。また、「しきい値」テーブルの「現在値」の列に表示されている値よりも大きい値にする必要があります。
    値を入力すると、「しきい値」の列にその値が表示されます。

  1. 電子メール通知を選択する場合は、「電子メール」オプションを「入」に設定します。

  2. ユーザー定義通知を選択する場合は、「ユーザー定義」オプションを「入」に設定して、「アクション」リストボックスから希望のアクションを選択します。

    「アクション」リストボックスには、コマンド定義ファイルが作成されているコマンドが表示されます。ユーザー定義通知で使用するコマンド定義ファイルの作成については、コマンド定義ファイルを作成する を参照してください。

  3. 設定するしきい値ごとに、手順 5 から 8 を繰り返します。

    現在選択されているしきい値を以前に保存した設定に戻すには、「リセット」をクリックします。すべてのしきい値の設定を前の値に戻すには、「すべてをリセット」をクリックします。

  4. 「了解」をクリックして、しきい値設定を保存し、「しきい値の設定ダイアログ」ボックスを終了します。


注 - 「了解」をクリックしないで別の LibMON ページに移動すると、新しいしきい値設定は失われます。
    設定を保存しないでダイアログボックスを終了するには、「取り消し」をクリックします。


ライブラリ可用性ベースの通知を設定する

LibMON を設定して、ライブラリの状態が使用可能状態と使用不可状態の間で遷移したときに自動的に通知を行うことができます。この設定は、「ライブラリ属性」ページで行います。

  1. 「LibMON ホーム」ページで、ライブラリを選択します。

  2. 「選択」メニューで、「属性」をクリックします。

    選択したライブラリの「ライブラリ属性」ページを LibMON が表示します。

  3. ページ左側の 「アクション」をクリックします。

    ページの右側には、「アクション」セクションが表示されます。このセクションは、「ライブラリ使用可能時アクション」と「ライブラリ使用不可能時アクション」の 2 つのサブセクションで構成されています。



  4. 電子メール通知を選択する場合は、「電子メール」オプションを「入」に設定します。

  5. ユーザー定義通知を選択する場合は、「ユーザー定義」オプションを「入」に設定して、「アクション」リストボックスから希望のアクションを選択します。

    「アクション」リストボックスには、コマンド定義ファイルが作成されているコマンドが表示されます。ユーザー定義通知で使用するコマンド定義ファイルの作成については、コマンド定義ファイルを作成する を参照してください。

  6. 「適用」をクリックして、変更内容を保存します。


注 - 「適用」をクリックせずに別の LibMON ページに移動すると、新しい設定は失われます。
    以前に保存した設定に戻るには、「リセット」をクリックします。


コマンド定義ファイルを作成する

コマンド定義ファイルでは、ユーザー定義通知を起動するライブラリイベントが発生したときに実行するアクションを指定します。各コマンド定義ファイルは、/SUNWlmon/command/user ディレクトリに配置する必要があります。また、ファイルの拡張子は .des である必要があります。ユーザーを補助するため、/SUNWlmon/command/user ディレクトリには、テンプレートファイル template.des が入っています。

コマンド定義ファイルの各行には、以下のいずれかが含まれている必要があります。



コマンド定義ファイルに必要なキーワードを以下の表に示します。

表 7 コマンド定義ファイルのキーワード
キーワード
説明
PATH
実行するコマンドが置かれている場所のフルパス。
パスを指定しなかった場合は、デフォルトのパス /opt/SUNWlmon/command/user が使用されます。
NAME1
実行する実行可能ファイルまたはスクリプトの名前。
TITLE
これは、「アクション」ボックス (「ライブラリ属性」ページの「アクション」セクションにあります) に表示されるタイトルです。タイトルを指定しなかった場合は、実行可能ファイルの名前が「アクション」ボックスに表示されます。
ARGUMENTS
実行可能ファイルまたはスクリプトのコマンド行の引数。パーセント記号が前に付いている引数は、アクションを開始したときに適切な値に置き換えられる、LibMON の定義済みの引数です。引数は、1 行にすべて入力することも、複数の行に渡って入力することもできます。
DESCRIPTION
実行するコマンドの詳細な説明を提供します。
1 このキーワードの値は必ず指定する必要があります。その他の値は省略可能です。


LibMON の定義済みの引数を以下の表に示します。


注 - 一部の引数の可用性は、コマンドを起動するトリガーの種類 (ライブラリ可用性ベースのトリガー、またはしきい値ベースのトリガー) によって異なります。

表 8 LibMON の定義済みの引数
引数の名前
説明
ライブラリ
可用性
トリガー
しきい値
トリガー
CONTACT_EMAIL
発信元のライブラリに割り当てられた連絡先の電子メールアドレスが定義されている場合には、その電子メールアドレス。
X
X
CONTACT_FAX
発信元のライブラリに割り当てられた連絡先の FAX 番号が定義されている場合には、その FAX 番号。
X
X
CONTACT_NAME
発信元のライブラリに割り当てられた連絡先の名前が定義されている場合には、その名前。
X
X
CONTACT_PAGE
発信元のライブラリに割り当てられた連絡先のページ番号が定義されている場合には、そのページ番号。
X
X
CONTACT_PHONE
発信元のライブラリに割り当てられた連絡先の電話番号が定義されている場合には、その電話番号。
X
X
DEVICE_NAME
トリガーのベースとなるデバイス名。

X
EVENT_DESCRIPTION
イベントの説明。
X
X
EVENT_ORIGINATOR
イベントの発信者。
X
X
EVENT_RECOVERY_MESSAGE
イベントに関連付けられた復旧メッセージ。
X
X
EVENT_SEVERITY
イベントの重要度レベル。
X
X
EVENT_TIMESTAMP
各地域の規定による日付の文字列表現。
X
X
EVENT_TITLE
イベントのタイトル。
X
X
EVENT_TYPESPECIFICDATA
イベント種類に関連した特定データ。
X
X
HOST_NAME
サーバーのホスト名。
X
X
LIBRARY_AVAILABILITY
ライブラリの状態 (使用可能または使用不可)。
X
X
LIBRARY_LOCATION
ライブラリの位置が定義されている場合は、その位置。
X
X
LIBRARY_NAME
ライブラリの名前が定義されている場合は、その名前。
X
X
PARAMETER_NAME
トリガーのパラメタ名。

X
PARAMETER_VALUE
トリガーのパラメタ値。

X
THRESHOLD_VALUE
パラメタ値と比較されるしきい値。

X


コマンド定義ファイルの例以下に示します。

PATH
/export/LibMON/bin

NAME
buildEvent.sh

TITLE
イベント情報の表示

ARGUMENTS
%LIBRARY_NAME %HOST_NAME %LIBRARY_LOCATION %EVENT_TIMESTAMP
%EVENT_TITLE %EVENT_DESCRIPTION %EVENT_TYPESPECIFICDATA
%EVENT_RECOVERY_MESSAGE

DESCRIPTION
イベント情報を xterm に表示して、ベルを鳴らす


上記のファイルの例には、「イベント情報の表示」というタイトルのコマンドが定義されています。このコマンド定義に関連付けられたアクションが起動されると、/export/LibMON/bin ディレクトリ内のコマンド buildEvent.sh が実行されます。

コマンド定義ファイルを作成する際には、/opt/SUNWlmon ディレクトリ内のスクリプト CHECK-USER-COMMANDS を使用して、構文に誤りがないか検査してください。コマンド定義ファイルに誤りがないことを確認したら、LibMON サーバーを再起動するか、「LibMON ホーム」ページの「再表示」オプションを選択してください。この操作によって、サーバーは新しいコマンド定義を認識するようになります。